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👨‍👧Movie.ゲットウィルウィルハンティング

◇一番心を許せる人。
かっこよくて大好きな人。
将来結婚するならこんな人がいいなと思う人。


それが父だ。

先日二人でお出掛けしたとき、
どんな話の流れだったかは忘れてしまったが、好きな映画の話になった。

「ゲットウィルハンティング」

父に一番影響を与え、なにより一番好きな映画だという。



翌日さっそく借りてきた。
父も私と同じくらいの年頃に見たという。


20歳の当時の父は、この映画を見て何を感じたんだんだろう。
どの場面に一番胸を締め付けられ、心をときめかせたのだろう。
映画のヒロインに母を重ね合わせたりしたのだろうか。



父は寡黙な人で、自分のことを多くは語らない人だった。
いつも家族の話に耳を傾けてくれる。落ち込んでいるときにはグイっと引っ張りあげ、間違っているときは静かに正しい道へ導き、失敗したときは前に立って頭を下げてくれる人だ。


そんな家族を支える「父親」としての姿しか知らなかったということに気づいた。
一人の人間として考えたことがなかった。

好きな映画の話をしてくれて、凄く嬉しかった。
新たな一面を見ることができて、なんだか特別な気分。


この映画が大好きな父を形作る一つの部品になっているのかもしれない。
そう思うと、ちょっぴり父に近づけたかもしれないと思える。
私も父のような寛容な大人になれるだろうか。

いつか私が母親になったら、子どもにこの映画を教えてあげたいと、そう思う。

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