2023度愛玩動物看護師国家試験 必須問題26

動物病院から排出される廃棄物のうち産業廃棄物はどれか。
a:臓器
b:凝固血液
c:X線定着液
d:小動物の死体
e:被毛
1 a,b
2 b,c
3 c,d
4 d,e
5 a,e
 

問26 正解2
a:臓器:感染のおそれがある場合:【特別管理一般廃棄物】:「感染性一般廃棄物」
  感染のおそれがない場合:一般廃棄物
b:凝固血液:産業廃棄物(汚泥にあたる)
c:X線定着液:産業廃棄物
d:小動物の死体:感染のおそれがある場合:【特別管理一般廃棄物】:「感染性一般廃棄物」
  感染のおそれがない場合:一般廃棄物
e:被毛:感染のおそれがある場合:【特別管理一般廃棄物】:「感染性一般廃棄物」
  感染のおそれがない場合:一般廃棄物

その他
・感染動物の死体、臓器、組織、血液が付着したガーゼ:【特別管理一般廃棄物】:「感染性一般廃棄物」
・動物の糞尿:感染の恐れがある場合→【特別管理一般廃棄物】:「感染性一般廃棄物」
・動物の食べ残し:感染の恐れがある場合→【特別管理一般廃棄物】:「感染性一般廃棄物」
・未使用の注射針:【特別管理産業廃棄物】:「感染性産業廃棄物」
※動物の糞尿と動物の食べ残しに関しては、感染の恐れがない場合は、一般廃棄物。

廃棄物処理法では、「爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物」を特別管理一般廃棄物及び特別管理産業廃棄物として規定し、必要な処理基準を設け、通常の廃棄物よりも厳しい規制を行っている。
「産業廃棄物」:X線の現像及び定着廃液など。
【特別管理一般廃棄物】:「感染性一般廃棄物」:医療機関等から排出される一般廃棄物であって、感染性病原体などの汚染物が付着している可能性がある包帯、ガーゼなど。
【特別管理産業廃棄物】:「感染性産業廃棄物」(バイオハザードマークのついた専用容器):医療機関等から排出される産業廃棄物であって、感染性病原体が含まれ若しくは付着しているおそれのある注射針、メスなど。非感染性のものであっても鋭利なものは感染性廃棄物と同等の扱いをする。

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