死にたさの話

死にたさがたまにふと訪れる。
もちろん何かしらのきっかけで訪れるもので
今日は不意に恋人のツイートを掘ったことだった。

恋人の過去、あまり知らないほうがよい。
自分の知らない時間や人間関係を目の当たりにすると、大きな水槽に隔たれているような感覚がある。

大学生のとき、ひとりで水族館に行った。
大きな水槽で鯵の群れがチカチカしながら泳いでいた。

うつくしくて、心を惹かれたけれど、手を伸ばしても触れられるのはアクリルの分厚い板だけ。光の屈折で歪んだ鯵の輪郭に、埋まらない距離を感じた。正しいかたちもわたしには捉えられなかった。

途端、わたしは泣きたくなるほど悲しくて、なんでもなく死にたくなった。はやく脳なんて捨てたいと思った。

はやく死にたい。生きていても構わないけど、はやく悲しさをなくしたい。生きていくには、考えることも葛藤することも諦めることも多すぎる。

きょうはこのまま眠るけれど、目が覚めなかったらいいのに。

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