わたしの人生×美容について

”自分の欠点って思うところあるの?”

京都に来てから仲良くしていただいている方達との会話の中で、この質問をされた。

すぐには思いつかなくて、なんとなく、自分は完璧そうだったりしっかりしてそうに見られる反面、抜けているときの大穴が半端なかったりするので、そういうところかな、、と答えたけど、

結果そんなに完璧じゃない自分は結構気に入ってる。ということにも後ほど気がついた。


今の時代、人と対面する前に、インスタグラムや、こういったnoteみたいな文章だったりで、発信することで知ってもらえる機会があるから、会ってない人のイメージというものは勝手にできてしまうもの。

私はちょっとクールな顔立ちだったり、声もそんなに高くないし。ちょっと尖ったイメージの方が多いと思う。

そして確かに完璧、、というかベストを尽くしたい思いもある。

ただ、それは好きなことは徹底的にすきでいたい、夢は叶えたいということ。結局のところ、それはそんなに特別なことではないと思う。なんだって楽しい方がいいから。

私は子供の頃からずっと、興味のないことは本当に全く力が入らないので、例えば勉強だったら数学が嫌いすぎて、将来も絶対数学使わないし、むしろ数学は苦手だから大学より専門学校がいいかなと思うくらい興味がなくて、まったく勉強せずにテストに挑んでみたりしちゃうかんじ。笑

その代わり興味のあることは、せっかちな性格も相まって、学ぶより先に調べたり、繰り返し学んだり、とにかく上を目指す。叶えるための努力や時間は、惜しまない。

高校は3年間部活に常に全力だった、美容学校も入りたかった学校に合格できたし、入りたかったリムにも一発合格した。スタイリストデビューは平均より早く2年半でクリアし、その後ずっと右肩上がりでファンはついてくれて、行きたかった東京にも行けた。東京に行って叶えたかった夢の一つ、業界紙の表紙を飾ることも実現できた。

リムの面接の時、これまで努力しても2番にしかなったことがなかったから、リムに入社したら一番をとりたいと宣言し、売り上げは7年間1位をキープした。


そしていま、私にとって、美容師としての完璧を求めているわけではない。

正直ガムシャラで周りも見えなくなるくらい突っ走っていた頃、そんな自分が好きで何でもかんでも挑戦したり、得ることができるものは全て!という思いでいた。走り続けることが自分の安心感になっていたなぁ。

けどその頃を振り返ると、たった一日でさえ立ち止まることができなかった。それは、自分の仕事や自分のことを最優先にして、その瞬間に、自分の得た何かを失ったりしそうで怖かったんだと思う。

今思えば、少し自分のことから離れたり、時間を作ることで、もっと他の大事なことや、自分以外の人を大切にできたんじゃないかと思う。後悔ではないけど、わりと最近、発見した。


今は、予定が予定通りに行かないことも、受け入れることができるようになってきた。

きっとその予定が伸びたことで、こういったことができるチャンスをくれたんだな。とか。少し休めってことかな。とか。前向きに今の自分に与えられた時間を楽しんでる。

今振り返っても思うけど、あの頃の”この1日はぜっっったい休めない!”とか、思っていた1日、2日、なんなら一週間でも、人生単位で考えるとほんとになんてことなくなる。


だから今は”美容師として完璧な人生”を送りたいのではなく、

”自分の人生をいかに楽しく生きるか。ただそのためには私にとって美容師という仕事はなくてはならない存在だった。”

生きるということと、美容師という好きな仕事と、どちらも思いっきり楽しむ。

そして自分の中に完璧はない。もちろん常にベストは目指すけど、完全に納得いくことはないと思うから。その分伸び代は常に違うモノサシで測れるように仕事も人生もちょっとずつまだまだアップデートしていくつもり。それが自分にとっても、相手やお客さんにとってもいいことだと思う。

そろそろ来月には仕事復帰が待っているけど、この気持ちは常に忘れないようにしようと思ってる。


京里




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?