見出し画像

アメリカ大学留学⑤ 〜大学1年目春学期〜

ここからは自分の正直な感想や考えを基に人生を振り返っております。不快な表現や足らない言葉遣いをお許しください。



恐らく大学生活の1年目である2017年が自分の人生において、後にも先にも最も過酷な年であったと思います。

大学初年度の春学期(アーカンソー中央大学は春学期と秋学期の2期生)

早速「勉強」「サッカー」「食事」(自分の中の3優先事項)

全てにおいて問題が発生していました。



サッカー部の春学期の活動は主に練習や練習試合がメインで、公式戦はありません。

アメリカ大学サッカーの構造として、シーズン(公式戦)が秋学期にしかないため、

春学期と夏期間はチームと自身の準備期間となります。

そのためこの時期は、
筋トレを中心としたフィジカル強化のメニューが多く、
肉体改造の様な筋肉増量を目的としたものが多いです。

トレーニングの機材やメニューの豊富さ、知識は
やはり「日本と比べてアメリカは優れている」という印象を受けました。

しかし自分は筋力系のトレーニングに必要性を感じていなかった、というか嫌いでしたので、この日々は地獄でした。



授業、勉強の面が1番苦労していました。

この春学期の授業は、

5科目の語学クラス(Grammar, Reading, Writing, Speaking, Listening)と
2つの一般クラス(生体学、数学)
を取っていました。

一般クラスの内容は特に難しくはなかったですが、
初めての「英語オンリーのクラス」で「周りも全員がアメリカ人」という特異な環境に圧倒されていました。

授業中に発言する事や、クラスメイトとの会話に恐怖さえ覚えることもありました。

クラス内で「自分の調べた内容をプレゼンテーションする」
という課題があったのですが、そのプレッシャーに耐えきれず、その日の授業をすっぽかした事もありました。

その他にも、

語学クラスは
毎日朝9時から始まり、夕方4時ごろに終わるという形で

一般のクラスが
語学クラスの無い時間帯
(生体学が月水金の昼、数学が火木の夕方3時)
に入っている為、

月水金は昼ご飯を摂る時間がないなど、スケジュール的にも追い込まれていました

そんな中、日本にいる友達は、フェスやライブ行ったり、飲み会してたり(未成年なのに)と楽しそうで。
皆が皆遊んでいて、「いやでもまあそれこそが大学生だよな」と思いながらも自分の現状と比べて、

何度も逃げ出したい(日本に帰りたい)気持ちになりました。



食事に関しては、最初の印象から変わらず悪いままでした。

毎日の食事を、「食を楽しむ」というより「栄養を摂取する行為」という認識でいました。

もう一つ問題であったのが、アメリカの夕食の時間帯の早さでした。

日本ですと、一般の家庭が午後7時ごろだと思います。

高校時代は柏レイソルの施設で、だいたい8時くらいに夕食を食べていました。

アーカンソーの一般的な夕食の時間帯はおおよそ5時〜6時くらいな気がします。

カフェテリア(学食堂)では
夕食が4〜6時に設定されていて、
6時以降はライトディナー(夜食時間)へとシフトし、
提供される物が、ハンバーガー、ホットドック、フライドポテト、ピザなどの雑魚飯高カロリーオンリーで

カスアメリカ人の食卓になってしまうシステムでした。

そして、サッカー部の練習がだいたい5時に終わるので、
6時の切り替え前(夕食→ライトディナー)に間に合わせようとすると、練習後グラウンドから直で行かなければならない。

なので全体練習後に、

「ご飯を食べる」か、「居残り自主練をする」のか

の2択でリトルきよと相談をする日々が続いていました。

そんな中、暇な時にふとInstagramを開くと、

バイトを始めてお金を持ち出した奴らが、ストーリーに美味しそうな食の写真を投稿しているので、

自分はそっとInstagramをスマホのホームスクリーンの2回スライドしないとみれない所に移動しました。(伝わるかな?)



この様な春学期を過ごしていくうちに、自分は環境に慣れていくどころか、衰退していきました。

本当にスケジュールが厳しかった。

多方は前の方に記述しましたが、付け加えると最も大変なのは水曜日

朝5〜7時、チームの朝練習(週1のゲームメインの朝トレーニング)

朝7〜8時、個別で筋トレメニュー(授業の関係で午後にあるチームの筋トレに間に合わない為)

朝8〜9時、帰宅&シャワー&授業の支度

朝9〜12時、語学クラス授業

昼12〜1時、一般のクラス(生体学)

昼1〜3時、語学クラスの授業

昼3:30〜5時半、サッカー部チーム練習

夕方5時半、夕食

夜、次の日の授業の為に宿題を進める。

この様な感じで、朝食と昼食を摂る時間すらもない過酷スケジュールを挟みながら、それに似た様な毎日を乗り越えていきました。

常人なら病んでいると思います。

大学生で自分程に過酷な日々を過ごした人間を他に知りません。
いても別に報告してこなくていいです。

それでも自分はタフなのか、何とかこの地獄の春学期を乗り切りました。


地域の人との触れ合い。サッカー部のサイン会での1枚。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?