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転職活動『職務経歴書にまつわる』ウソ・ホント

いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を今日も伝えていきたいと思います。

今日のテーマは「職務経歴書にまつわる」ウソ・ホント。

例えば、
・定量的に書くべきだ
・2枚でまとめる
・内容は完結にシンプルに
・最新の経験から順に書いていくべき などなど

元転職エージェントの回答としては
ほぼ「ホント」。(2枚でまとめるはウソ)
だけど、それより大事なことは他にあるということです

世間で言われている定説を、全て盛り込んでも残念ながら、書類の通過率は変わってきません。むしろ2枚でまとめることに囚われてしますと下がってしまう可能性もあります。

選考官が職務経歴書をどう見ているのか、何を重視しているのかの視点で職務経歴書の書き方について深堀していきます。

自己紹介

約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。

選考官は職務経歴書で何を見ているのか

これはただ一つです。

長期的に活躍できる人材かどうか

具体的に言うと
・即戦力性
・経験の親和性
・早期離職の恐れはあるのか
・配属組織との親和性
・既存社員との比較
など

こういった観点で職務経歴書を見て合否を決断しています。

・定量的に書くべきだ
・2枚でまとめる
・内容は完結にシンプルに
・最新の経験から順に書いていくべき

これらは、あなたの職務経歴書に対してインパクトを与える効果はあるのですが、これで合格とはなりません。

つまりこれらはは枝葉ということになります。決して「幹」ではないということです。

ではどうすれば幹は太くなるのか、選考官の視点で見ていきましょう。

選考官は職務経歴書で何を見ているのか

業界や職種によっては合否のジャッジは30秒なんてことも聞きます。

この30秒は極端ではあるのですが、
これまで1000名近い方に対してインタビューしてきた結果、多くの選考官で共通している職務経歴書の読み方があります。

<書類合格までのプロセス>
①スクリーニング(斜め読み)
残念ながら、選考官も多忙であるため1人1人のレジュメを読み込んでくれることはほとんどありません。(私の経験上だと10%もいない)
多くの方は、関連性ある「キーワード」を探しながら読みます。

②経験のチェック
スクリーニングの結果残った候補者について、経験の確認が行われます。
これまでの業界経験や職務経験が、求められるポジションで長期的に活躍できる人材かどうか、言い換えればこれまでの経験が自社でも再現性があるのかということです。

③フィット感の確認
企業文化やチーム環境に応募者が上手く溶け込めるかどうかを検討します。職務経歴書の記述や提出されたその他の資料から、応募者の働き方や価値観を推測して判断します。また応募者のキャリアプランが企業の将来像やそのポジションのキャリアパスと合致しているかも重要な判断材料となります。

④最終決定
これらを総合して最終的に「合格」を出します。企業によっては③については面接で判断をするという企業もあります。

この視点を考慮して、幹を大きくしていきましょう。

職務経歴書の重要ポイント

①網羅的に書く

上記の通り、企業が気になるキーワードがなければ、あなたのレジュメを読んでくれることはありません。先ずはスクリーニングに引っかかることが重要です。

一先ず経験を網羅的に幅広く書くことをしてください。あまりにも情報が多いということであれば転職エージェントと相談をし、削っていければといいと思います。

決して最初は2枚でまとめる等の考えは不要です。

目安としては
20代:2~3枚
30代:2枚~4枚
40代:3枚~4枚

以降年代によってプラス1枚くらいであれば問題ございません。

②具体的に書く

選考が見ているポイントは「長期的に活躍できる人材かどうか」=「これまでの経験は自社でも再現性があるのか」ということです。
この経験であれば再現性ありそう!と思ってもらうことが重要です。

「どのような組織で」「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきたか」等仕事内容を5W1Hを活用して書くことで読み手のあなたの仕事に対する解像度はあがってきます。

営業職の場・・・
・組織構成
・組織内の役割
・担当エリア
・担当業界
・担当顧客
・担当製品/サービス
・営業スタイル
・営業成績
・表彰歴 など

技術職の場合・・・
・組織構成
・組織内の役割
・担当業界
・担当顧客
・担当製品/サービス
・スキル
・取り扱ってきた機械など
・特許
・論文 など

もちろん機密事項などは記載する必要はありません。

④自己PRは「STAR法」を活用する

自己PR については、これまでの特筆すべき仕事のエピソードを書くのがおすすめです。このエピソードは面接時でも話す内容で問題ないです。

おすすめは「STAR法」の活用です。

S(situation):状況
T(task)       :課題
A(action)    :行動
R(result)     :結果

④不要なことは書かない

書類選考でも面接においても「経験」と「フィット感」の2軸で合否の判断をします。

選考が上がっていくにつれて、
「経験」>「フィット感」から「経験」<「フィット感」を重視していくことになります。

書類選考でも自社との「フィット感」は考慮をしますが、圧倒的に「経験」を重視します。

どうしても譲れないことであれば書くことは問題ないのですが、「合格」を重視するのであれば経験以外のことは書かないことをお奨めします。

(例)
・転職理由
・希望(海外駐在、年収、残業時間)
・機密事項など

最後に元エージェントから一言

(是非読んでください、良いこと書いてます)

職務経歴書の作成は、あなたのキャリアの次ステップに踏み出すための大切な一歩となります。

重要なのは、経験をただ羅列するのではなく、「相手の視点にたち」それらがいかに将来のポジションに貢献できるかを示すことです。

更に、職務経歴書はあなた自身の成長を振り返る機会でもあります。
自己理解につながる重要な作業です。

とは言え職務経歴書の作成は想像以上にパワーがかかります。
これを都度、応募企業ごとに作成するのは、時間的にも体力的にも負荷が大きすぎます。

網羅的に具体的な職務経歴書を作成することで汎用性ある職務経歴書になります。

今回の記事が参考になりましたら嬉しいです。

キャリア相談、面接相談などは現状受付もしていますので興味ある人は以下リンクより問い合わせください。(タイミングによりお断りさせていただくこともあること、事前にご了承お願いいたします。)

ではまた。




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