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【これは知っててほしい】犬猫の「欠点」

犬猫の値段を左右する「欠点」の有無

前回、犬猫の値段について書きましたけど、その値段を大きく左右するのが今回書く「欠点」ですね。これから犬猫業界で働きたい!って人はもちろんのこと、新しく犬猫を飼おうと思っているような人も知っているのと知らないのとではだいぶ違います。※買う前に欠点は確認しましょう。

咬合(こうごう)

歯のかみ合わせですね。上の歯が前に出てたら(出っ歯)「オーバー」
下の歯が前に出ていたら(受け口、しゃくれ)「アンダー」と言います。
歯の厚さ〇枚分という意味で「1枚オーバー」とか、「〇センチオーバー」と書かれたりします。オーバー、アンダーともに生きていく上ではさほど支障はない。軽いものだと歯の生え代わりで治ることもある。ブルドッグとか特定の犬種ならアンダーでもOK。それ以外の普通の犬種で仕入れるなら(あくまでも仕入れて販売をしていくつもりなら、です!)オーバーは許してもアンダーはできれば避けたい。。。誕生日詐称されてて若すぎる子は歯がまともに生えそろってなかったりする。(最低)

臍ヘルニア、そけいヘルニア

ヘルニア=椎間板ヘルニアって勘違いしている人が多いですが、ヘルニアとは医学用語で「出っ張ってる」ってことらしいです。へそからなんかでっぱってる=出べそのことを臍ヘルニア、足の付け根のそけい部からなんか出っ張ってたらそけいヘルニアと言うんです。獣医さんに聞いたら、出っ張ってること自体もさることながら、「何が出っ張ってきているのか」が大事なんだそうで。脂肪なら放置、内臓なら要手術、みたいな感じです。無いに越したことはないけど、シーズー、フレンチなど短吻種に多いですね。ネコはほぼ聞かない。(なんでだろ。知ってる人がいたら教えて)

心肺音

心雑音があれば心臓病の疑い、肺や気管支に雑音がするなら気管支炎、肺炎など呼吸器系の病気の疑いになります。まずこれがあるって子は売りに出されることはないでしょう。所沢の犬猫の心臓病の権威は、経験上、心室中隔欠損(心臓の仕切りに穴があいている病気)は生活に支障なく、ほぼ治る、とおっしゃっていました。幼い頃は穴が小さく、雑音もほぼなかったのが、成長につれて穴も大きくなって雑音が聞こえるようになってきた、というケースもあります。大型犬は特に注意が必要ですね。

大型犬は風邪の初期症状を見逃しがちで経験の浅い人たちだけに任せておくと肺炎にしてしまうことがよくあります。

生殖器

これは完全に♂のためにやるようなものですね。幼い時睾丸はお腹の中にあるのだけど、性成熟を迎えると、正常なら「袋」に睾丸が降りてきます。
降りてこないのを停留睾丸といいます。停留睾丸を放置するとガン化しやすいと言われており、そういう子ほど早めに去勢手術をする方がいいと思います。でもガン化する前だと保険適応外になり、お金がかかります。クレームのになりやすいからここの説明は慎重になります笑。性成熟を迎えるタイミングは個体差があるので、生後1年過ぎくらいまでは判断がつきません。ショップにいる間はわかんない、ってことですね。繁殖に使えないじゃないか!とかクレーム言われても困ります。成長した子だとワンボールも欠点になります。繁殖には不向き。

泉門

「ペコ」と呼ばれる頭蓋骨の隙間のこと。指で頭を撫でればわかります。頭頂部が多いですが、側頭とかにも出ることがあります。頭頂部~側頭部まで隙間が繋がってることも。人間でも生まれたての赤ちゃんは産道を抜けるために頭蓋骨に隙間があって変形に耐えるようになっているんですよね。幼齢時、小型犬にはありがちですが、成犬では塞がるのが正常です。チワワだけは成犬でもペコは許容になります。隙間が大きいと水頭症になる、なっている可能性がありますので幼齢でもペコが大きい子は買わない方がいいかもしれません。

眼、耳、鼻

パグなどの短吻種は角膜に傷がついて白濁していることがあります。光を当てないとわからないくらいの軽度なものからあります。耳は聴こえているかどうか。真っ白な毛色の犬は要注意。鼻は犬種によっては色素がなくてピンク(赤)い部分があるのを欠点として書かれます。日光浴するといいですね。

皮膚

免疫力が弱い仔犬仔猫は真菌という常在菌に負けて水虫みたいなハゲができることがあります。また、管理が悪いブリーダーだとフケとかノミダニがいたり。

尻尾

尾が曲がっている子がまれにいる。出産時に引っ張ったりして曲がっちゃう子もいますし。王国のラッキー王子のような事故で後天的なものも。

糞便検査

文字通り検便のこと。腸内寄生虫が出たりする。これもまた別途記載します。

膝蓋骨

膝のお皿のゆるさ。小型犬特にポメラニアンが一番多い。最悪手術が必要になることもある。仔犬の頃は不完全で仕方ない部分もあるけどあまりにも緩い子は避けた方がいいと思います。軽度~重度でG1~G4の評価になる。

ざっくり!(後半手抜き!)

犬猫を飼う時には一通り健康診断をチェックしましょう!



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