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ローカルマーケティングに関する勘違い

いわゆる田舎という部類に入る特定のエリアを対象としたサービスや店舗をはじめようとすると、インターネットを使ったオンライン施策の無力さを実感します。

どれだけSEOやMEOを頑張ったところで、いつまで経っても反響が出てこない状態が続きます。

ここで多くの人たちが勘違いして導き出すのが「田舎の人たちはインターネットを見ていないんだ」という結論です。

もちろん、65歳以上の高齢者に関してはスマホも持っておらず、インターネットの無い平和な暮らしをしているのですが、都会と田舎の高齢化率は(過疎地ではない限り)大きな差は無く、都会であっても高齢者はスマホを使っていません。

また、田舎の若者はと言えば、都会のように遊びのバリュエーションが多いわけではないので、インターネットに接続している時間はそれなりに長いです。

具体的なデータが手元にないので曖昧な情報になりますが、都会と田舎でインターネットを利用する人々の割合や、利用時間には大差がないように思われます。

全ては確率論であり絶対数の違いが大きい

世の中には実にさまざまな広告手段やメディアが存在しています。

それぞれの広告手法には、クライアントに対して提供されているかどうかは別として、平均的な反響率というものがあります。

例えば、家庭のポストにチラシを投稿するポスティングや、オフィスなどのFAXにダイレクトメールを送信するFAX DMなどの反響率は、一般的に0.5%程度とされており、実際に試してみるとこの数字を大きく逸脱しない結果になります。

もちろん、ポスティングやFAX DMのようなオフラインの広告手法だけでなく、インターネット上の広告についても同じように目安となる反響率があります。

ネット上のマーケティング戦略がハマると、とんでもない数の応募や購入希望が殺到しますので随分と反響率が高いように感じるのですが、実際にはオンラインの広告の反響率は、さきほどの「0.5%」よりも低いケースの方が多いです。

何の数字を分母として反響率を割り出すのかという問題がありますが、画面に表示されただけのビュー数や、サイトを訪れただけのアクセスを母数とするなら、明らかに反響率は0.5%を下回ります。

それでもネット広告が有効だと言われ、実際に試してみても十分な数の反響が得られるのは、日本全国をサービス提供エリアとしていたり、都会での集客を目的とするなど、圧倒的に大きな市場においてアプローチをするからです。

つまり、いわゆる田舎の市場に対してインターネットを使った広告やPRをしたところで十分な反響が得られないのは、地方の人たちがインターネットを使っていないからではなく、絶対的な対象者の数が少ないからです。

地方や田舎のローカルマーケティングで有効な広告手段とは

では、一体どのようにアプローチすれば地方の人たちへの認知度を高めたり、商品やサービスの購入を促すことができるのでしょうか。

正直、まだまだ答えは出ていません。

しかし、昨年の夏ごろから超ローカル市場を対象とした事業を行いながら、さまざまな検証を行ったり、さまざまな広告媒体を探したり、試行錯誤をしてきましたので、どのような手段が有効であったのかというデータがあります。

また、今後も色んなことを試行錯誤し続けていきますので、地方攻略のためのマーケティングのPDCAを回しまくります。

ということで、このnoteでは、私の実体験をもとにローカルマーケティングを行う上で重視しているポイントや、さまざまな施策の効果について書き綴っていきたいと思っています。

さらに、もし私と同じようにローカルマーケティングを実践されている方がいれば、情報共有をさせていただけたら嬉しいです。きっと商圏が被りませんので正々堂々と情報を開示させていただきます。

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