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日記はそこで途絶えていた【京都移民日記】

2.3週間の間、体が疲れてたまらなかった。仕事をするだけで精一杯。

仕事以外でできたこと
•最寄りのコンビニで食料を買うこと
•冷凍ごはんをチンすること
•ゴミ捨て
•朝寝、昼寝、夜寝
•Twitterを眺めながらスマホの画面をスクロールすること
•眉毛を描くこと
•口紅をぬりたくること(顔色を少しでも良く見せるため)

できなかったこと
•上で書いたこと以外全部

どんどん荒れていく部屋を見ないようにしながら、たくさん寝ることで体を整えようと過ごしていた。元気なときには「京都弁使いたい!」「京都を散歩したい!」と言っていたけど、何もできずただ不機嫌な東京人だった(疲れると不機嫌な感じに見られる)。


外に出る元気がないまま、部屋の中から窓の外をレースのカーテン越しに眺める。天気がいい。近くに早咲きの桜があるみたいだ。それでもまったく体を動かすことができない。

これだったら、東京にいても京都にいても同じだな。。

ぼんやり働かない頭で考える。今はまだ京都の人と接する機会がほとんどない。仕事で接するのは関東の人だ。

能動的に、積極的に京都の街で動いている私は、言葉が使えず所属するコミュニティがなくても、京都人のような気がする。家から出られないで東京弁しか使えず、死んだ顔で関東の人と仕事してる私は東京人だと思う。

だとしたらいまの私が「いる」のはいったいどこだ?


日記はそこで途絶えていた。

具合が悪いときに考え事なんてするもんじゃない、というのがとてもよくわかる日記だ。京都人と東京人の定義がぐにゃぐにゃなのだけど、部屋に引きこもる私はどこの人間なのか、ということをぼんやり考えていた。

なんでこんなめんどくさいことを考えてたかというと、焦る気持ちがあったからだ。京都に住んでるだけで、全然京都の文化や人、自然に触れていない!と。

少し元気になった今は、まだ引っ越して半年も経っていないのだから落ち着いて…と思う。『京都ならでは』、という行事や花の開花•紅葉など自然、イベントは多すぎて、一年で全部はとてもじゃないけど見切れない(当たり前だ。けど最近やっとわかった)。

せっかく旅行ではなく引っ越してきたのだから、何年かかけて楽しむくらいの気持ちでいいのかも。下のツイートは、見に行きたいと思ったけど今年は難しいかなと諦めた桜です。


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