帯留

骨董市で着物を買う前に確認しておきたいこと

こんにちは。

京都で着付師している、小松英恵と申します。

着物に興味をもっているけどはじめの一歩が踏み出せない方、着物を買ってみたいけど、高すぎて手が出ないわ~って思っている方、いらっしゃいませんか。

実際あつらえて作るとウン十万という世界の着物・帯。
着付けもまだまともにできないのに、これから先ずっと着て行くかわからないのに,、そんな高いもの買えないって思いますよね。

そんな時はused着物を賢く買うのがおすすめです。

今回は骨董市で着物を買う初心者の方に向けて、買う前にチェックしておきたい着物のことを書いていきたいと思います。

どんなシーンに着る着物?

まず着物を買う前に、想像してみましょう。

買った着物でどこに行きますか?

ちょっとお出かけに?
デートに?
それとも子供の入学式や卒業式?
練習するだけで出歩くつもりもない?

着るシーンによって着物は種類が違ってきます。

もしあなたがちょっと着てみてその辺に出かけてみたいというくらいなら、小紋・色無地・付下げ・紬の着物、季節によってはウールの着物など、わりと幅広く狙えます。

ちなみにウールの着物に合わせているこのきりばみの帯は私の個人所有のものですが、これも骨董市で購入!たしか激安の1000円だった・・・。しかも新品同様。

もし、ちょっとフォーマルなシーンに着て行こうと思っているのなら、訪問着・付下げ・紋の入った色無地などフォーマルに着ていける着物を選ぶことになります。

着物の種類については菊花房のブログに以前詳しく書いてみましたので、参考に読んでみてくださいね。

どの季節に着る予定?

次に、着る季節を考えておきましょう。

大体は、春・秋・冬に着ることが多いですよね。
お正月とか、桜の時期とか。

春・秋・冬であれば、裏地がついている袷着物を探すことになります。

初夏・初秋であれば透けないけれど裏地がついていない、ひとえ着物になります。昔は6月と9月でしたが、最近は暑いので、5月くらいからひとえ着物着ることが多くなりました。

7月・8月の真夏に着物を着るのであれば、絽や紗といった、透ける着物を探します。

ちなみに骨董市では季節に合った着物を持ってきてくれているお店が多いです。逆に言うと、冬に夏の着物は探しにくいのでご注意ください。

サイズは必ず確認を!

着付けによってかなり融通の利くのが着物ですが、それでも着付けを始めたばかりの方、今から習い始める方はできる限りご自分に合ったサイズのものを選んだ方が着やすいです。

段々慣れてくると、ちょっと身幅が狭くても、ちょっと身丈が短くてもいけちゃうもんですが、まだ慣れていない方は自分に合ったサイズか、少し大きいくらいのものを選んでおくといいですね。

まず買いに行く前に、身長と裄(ゆき)はチェックしておきます。

身長は大体の方がご自分のサイズをご存知でしょう。

裄はきもののサイズで必須の項目です。要するには肩から腕の長さなんですが。
首後ろの背中心から腕のくるぶしまでの長さです。

ご家族がいらっしゃる方は測ってもらってください。

まず立って、手を真横にあげます。腕と床が水平になるようにし、この状態で片側のくるぶしの外側から、もう片側のくるぶしの外側までの長さをはかります。それを2で割った寸法が裄です。

一人暮らしで測ってもらう人がいないよ~って方は、先にメジャーを床に固定し、そこに立った状態と同じように腕をあげて寝転がると測れると思います。

ちょっと面倒ですが、骨董市に出ている着物は昔きものが多く、裄が短いことが多いので、測っておかないと腕が丸出しになってしまう着物を買ってしまうかもしれません。

もう一つ、ヒップもぜひ測っておいてください。

ウエストよりヒップです。
着物はくるむように着るものなので、一番出ているところを包めるかが肝心です。

バストの方が大きいよって方は、バストも測っておくといいですよ。
あと、ももまわりが意外と女の人は太くなっちゃうんですよね~。ヒップより太ももの部分のほうが太い方は、そちらを基準にしてください。

予算と買うものを決めておく

骨董市って規模にもよると思いますが、京都の弘法市や天神市なんかはすごい規模で、他府県からもお店を出しに来ている業者さんが大勢います。

見て歩くだけで楽しくて、テンション上がってきます。

自分の好みのものを見つけると、ちょっと高くてもいいかな~なんて。

そのあとまた別の店でいいの見つけたりして。

テンション上がった状態で買うと、ついついいらないものまで買っちゃいます。

今日は着物だけ買う!とか、帯と帯締・帯揚げを買おうとか。

買うものを前もって決めておき、大体の予算も決めてから行った方が見て回る時にも計画的に買い物ができると思います。

予算を決めておいたら、ちょっとオーバーするなって時には値切り交渉してみて、思った値段にならなかったらあきらめることもできます。


何事も事前準備と計画ですよね!
お得にすてきな着物を買うために、参考にしていただければ幸いです。

次回は実際に骨董市ではどんなことに気を付けたらいいのかを書いていきたいと思います。

このページを読んで少しでも心が動かされた方、共感された方は、「スキ♡」マークを押していただくと、励みになります!スマホで読んでいる場合は、右下に♡があります。

小松英恵



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?