そうだ 京都の天満宮を、巡ってみよう。
2024年の京都大学の合格発表は2月13日だったと、ニュースで何度か拝見しました。
受験生ががんばることと言えば、受験勉強と合格祈願です。
合格祈願と言えば、藤原道真公を祀る天満宮でしょう。
地図を見ると、京都には多くの天満宮があることが分かります。
というわけで、受験の予定はないのですが、天満宮を巡ってみましょう!
菅原道真公
菅原家の是善(これよし)の子として845年に誕生しました。
早くから才能を発揮し、優秀な成績で官人になると、最終的には右大臣まで出世しました。
同じ時期に左大臣だった藤原時平(ときひら)が、勢いを恐れて天皇へ道真公の悪口を言います。
その結果、道真公は九州の太宰府へ左遷されるのでした。
太宰府で失意のまま亡くなった道真公の怨霊により、京都には雷が落ちて清涼殿が燃えるなどの災いが起ったと言われてます。
天満宮
天満宮は、道真公を祀る神社になります。 そして、道真公は学者であり和歌などの名人でもあったため、学問の神様としても信仰されてます。
現在、12,000社もの天満宮があるそうです。
神社の数は約8万超のため、7軒に1軒は天満宮ということになります。
現代の言葉で言えば、道真公推しが多いってことです。
菅公聖蹟二十五拝(かんこうせいせきにじゅうごはい)
由緒ある天満宮を25社選び、巡拝する風習です。
この中から、京都府下の天満宮を訪ねることにしました。
菅原院天満宮神社(すがわらいんてんまんぐうじんじゃ)
道真公生誕の地と言われてます。
京都御所から烏丸通を隔ててすぐのところにあります。
道真公の産湯の井戸があります。
錦天満宮(にしきてんまんぐう)
有名な錦市場がある錦通りと、アーケード街の新京極通の交わるところにあります。
繁華街にあるためか、商売繁盛のご利益もあるそうです。
からくりおみくじや紙芝居ロボットと、楽しませるものが多かったです。
観光、買い物の方々が多く通る場所のため、「なんやこんな所に神社があるやんけ」とついでに寄った人が多い雰囲気でした。 ふらーっと入って見回して出ていく人、参拝のやり方がわからない海外の方々。なんだかなーでした。
菅大臣神社(かんだいじんじんじゃ)
道真公生誕の地と言われてます。
道真公の有名な詩があります。
太宰府へ飛んでいった飛梅の地です。
社殿前の狛犬は片足を上げてました。
吉祥院天満宮(きっしょういんてんまんぐう)
道真公の祖父清公(きよきみ/きよとも)が遣唐大使で乗っていた船が転覆しそうになったとき、吉祥天を祈って助かりました。帰国後、吉祥院を祀るために作られた寺院です。
道真公が五十になったお祝いを行い、のちに天満宮として祀られるようになりました。
最寄りのバス停から来ると、東側に面した公園から入ることになります。
鳥居などがないので、いつのまにか境内に入っているという不思議な神社でした。
長岡天満宮(ながおかてんまんぐう)
道真公が太宰府へ左遷されたときにご自身の木像を作られました。その木像を祀るために建立された天満宮です。
道真公が、在原業平と詩歌を楽しんだ土地という縁もあったようです。
最寄り駅から行くと、正面大鳥居がよく見えます。
北野天満宮(きたのてんまんぐう)
多治比文子という巫女により、道真公を祀るために北野天満宮を作ったとされてます。
金閣寺の近くにあります。
その他の天満宮
菅公聖蹟二十五拝以外の天満宮も巡りました。
水火天満宮(すいかてんまんぐう)
道真公の霊を迎え入れるために、醍醐天皇の祈願で作られました。 日本最初の天満宮と言われてます。
公園の一角にあるので、すぐに見つけられなかったです。
千代桜天満宮(ちよざくらてんまんぐう)
道真公が大宰府へ旅立つときに、桂川を超えた寺戸という地に立ち寄りました。
住宅街にありました。
火除天満宮(ひよけてんまんぐう)
蛤御門の変でも一帯では火事に至らなかったため、火除の神様としても祀られています。
錦天満宮のすぐ近くにあります。
ビルの一角というか、ビルに埋もれたかのようにあります。
ところで
菅原院天満宮神社、菅大臣神社ともに、道真公生誕の地と言われてます。 調べてみると、他にも吉祥院天満宮で生まれたという説や、奈良市菅原町で生まれたという奈良市の喜光寺(きこうじ)の寺伝があったりします。
はてどちらのお生まれでしょうか。
多くの書物等から、菅大臣神社が菅原家邸宅跡地であったことは間違いないそうです。そうするとそこが道真公生誕の地とするのが、一番あってるように思います。試験に出ますよ。(何の試験?)
まとめ
道真公生誕の地の1つ(!?)である菅原院天満宮神社は、駅から近い割には参拝客が少ないので、集中してお詣りできます。
菅公聖蹟二十五拝での、第1番の神社でもあります。
合格祈願でお詣りするには、イチオシの天満宮です。
位置関係
One more thing
護王神社
平安京遷都に貢献された和気清麻呂公を祀ってます。 清麻呂公はあることで命を狙われるのですが、イノシシが助けてくれます。 命を狙われた際に足の怪我をするのですが、イノシシが去った後には怪我も治ります。 そこでこの神社は、足腰のご利益があると言われてます。
菅原院天満宮神社のすぐ北にあります。
以上、京都ノートでした。ほな。
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