京津畑日記 第38週 3月22日〜3月28日
改めまして、おばんでガス。2023年7月から岩手県一関市の自伐型林業地域おこし協力隊のMです。よき山守を目指しています。
山は不思議で魅力たくさんです。
それではどうぞ!
3月22日(金曜日) 地域おこし協力隊 交流会
午後から川崎支所で一関市の地域おこし協力隊員が集まって、交流会でした。
3月23日(土曜日) 伐倒研修 + 林内作業車 + 施業地の説明
今期の研修でお世話になった原田勤先生からの最後の学び。アシスタントは遠藤修一さん。
玉切りと集材を林内作業車の扱いについて学びました。
集材の時は、「りんぎ」とか「枕」と言う売りに出さない丸太を下に敷くと効率が良いそうです。ただし滑るので作業道上方から下ろすときは、角度に気を付けること。
自分たちでガリガリしたヘアピン。砂岩を巻いて作った道を、こうして木材を積んで走ることが、感慨深いです。
午後からは雨。室内で紐の編み込みを教わる。が、出来ひん。。
原田先生の定義する伐倒が上手な人は、ツルを聞かせて安全に木を寝かせる
伊勢神宮の内宮、下宮に使用する木を斧で寝かせる動画を見せていただきました。三つ紐伐りという寝かせ方だそうで、つるの効かせ方の参考になりました。地方によってつるの意味が違ったり、主な伐倒方法が異なりますが、
・安全に木を寝かせる。
共通意識です。
研修後は京津畑集落の施業地に関してご説明に伺いました。
山の整備を任せていただけることになりました。今後ともよろしくお願いいたします。
3月24日(日曜日) 伐倒研修 + 林内作業車
朝のミーティングの後、Mは契約書を持って京津畑の施業地に関して契約を結ばせていただきました。
研修に戻り、林内作業車のメンテナンスを学ばせていただきました。中古なのでバネやワイヤーを主にメンテナンスが必要とのこと。
3月25日(月曜日) 林内作業車 集材研修 最終日
林内作業車を使用して集材と運搬の技術を学びました。
とび一本で素晴らしい仕事ができることを体感できました。道具も使う人次第ですね。
下方の木を滑車とワイヤーで引っ張り上げますが、玉切りして滑り落ちないようにスリングロープで固定しておきます。
林内作業車は多少、古くても活躍してくれます。馬力は強いし、角度やりんぎを上手に使えば優秀な道具です。
3月26日(火曜日) 作業道下付け (京津畑)
京津畑集落にいよいよ作業道を入れます。
徳島県から橋本光治先生に来ていただけました。島根県の益田市の研修に参加させていただいて以来。楽しみにしていました。
棚を探しますが我々には、なかなか見えません。橋本光治先生には観える。
京津畑の山林には、昔の炭焼き道が残っています。手直ししながらメインの幹線を入れていきます。
午後から道を付けます。入り口は光治先生があっという間に
地球から良い土が出るので、表面に巻く。
3月27日(水曜日) 作業道下付け (大東町)
朝方は雪が薄っすらと化粧されていましたが、徐々に太陽の日差しが差してきます。
一緒に学んだ研修生の山を踏査していただきました。
子供達がピクニックできそうな広場のイメージも出来る素敵な山でした。道がつくとさらに心地良くなりそうです。きっとなりますね。
3月28日(木曜日) 4月に向けたミーティング
午前中、一関市役所にてミーティング。
おまけ
協力隊に着任してから岡橋清隆先生、橋本光治先生に学ぶ機会をいただいています。ありがたいことです。この作業道に関する記事は、自分の振り返りも含めています。
ご注意していただきたいのは、ご自分の判断だけで作業道を作り始めると危険です。テクニックを学べるかもしれませんが、本筋のところは文章に起こしていません。Mが理解して文章にできるのは、実際に道の経過観察ができた早くても10年後、20年後だと思います。感覚の部分も大きいです。
林業は時間のかかるものです。AIを使用してくことにもなるでしょうけど、土台にあるのはヒトの感覚です。
取り組まれるのであれば、自分の地域に必ず自伐をされてこられた先人がおられるはずです。探せなければ、その時は自伐協などに頼るのもアリかもしれません。
里山作りは、林業だけのものではありません。裾野が広いのも山の特徴です。安全に健全な森を育てていきましょう。
そろそろ林野庁を辞めて、杣庁森林野部里山課とか、どうっすかね?
今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
来週は、研修林の集材や道作りを進めるなどです。
妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。
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