待つ時間のはなし。


人を待っていて暇なので。いつからか忘れたけれど、人を待つことへの抵抗がかなり無くなった。ほぼ0と言っても過言ではないくらい、何時間でも待っていられる。待たせることに関しては悪いなと思いながら仕方ないとも思っているけど、最近は人との待ち合わせを寝過ごすことはなくなった。大学の頃は酷かったな。

最初に人をたくさん待ったのは、それこそ大学一年生の時。サークルの先輩が1.2時間くらい遅れてきた。待ち合わせ時間になっても連絡がつかないので、LINEをぺっぺっと送っていたら「いまおきた!!!」との文面。謝罪もすごかった。あの時から何にも思わなかったなぁ。怒ったりイラついたり絶望したり辟易したり、どんな感情を持ってもいいのかもしれないけど、たいして何も思わない。

次に人を待った話で覚えているのは、昔の恋人。3時間くらい待った気がする。あぁ、しかも誕生日だったな。昼過ぎくらい、と言われた待ち合わせは16時になっていた。付き合ったばかりだし初めての誕生日だしで浮かれていた私はキチンと13時くらいに恋人の最寄駅に着いて、ぼんやり珈琲を啜る。連絡なんてつくわけもないし、あんまり送るのもあれだなと思ったので「起きたら連絡ください、〇〇にいるので」みたいなことを言って待機していた。でも、不思議と何も思わなかった。

連絡がつかないことに対しては、寝てるのかなぁとか気乗りしないのかなぁとか思って時間を潰せばいいのであまりなんとも思わない。やっぱやーめた!も、ある話だ。仕方ないな、と割り切っている。約束に価値があったし、実際会わなくても待つ時間が好きだ。そわそわ、ざわざわ、当然のことながら会うまでは会えるか分からない。面白い話だと思う。

今待っているのは、片想いの相手。先週ドタキャンされてちょっと、結構、いやかなり悲しかったから今日は楽しみなのだが。15時半から16時の間で、と言われた2時間前から連絡がない。ちなみに現在の時刻は15時50分。

怪しいなぁ。

とりあえずあと2.3時間は待ってみることにする。

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