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【SES日記】第4章②ストレスの限界でズル休み

現場歴で言えばまだ4年目とは言えないギリギリ3年目です。

先月から新しい現場として、初めての炎上案件に参画しました。

なんとか1ヶ月を乗り越えましたが、この1ヶ月はとても長く、早く辞めたいと思うくらい働きにくい環境です。

引き続き総合テストのバグ調査をしつつ、ソース修正やデプロイ作業もやらせてもらえることになりました。

そんな中で1社だけですが転職活動を行い、内定もいただきました。
私が最終的に選んだ道とは…?

振り返ればいろいろなことがあった1ヶ月でした。
そんな炎上案件2ヶ月目の記録です。


作業実績

計17日、実働時間合計152時間くらい?(休日出勤2回)
・調査5件くらい?
・ソース修正2件
・デプロイ

この現場はローカル環境を動かす難易度が高く、ソース修正もビビっていました。
しかし、デバッグで動かせるならソース修正も問題なくできました。
マージリクエスト、リリース依頼のチェックリストやルールが細かくあり、とてもハードルに感じていましたが、やってみればなんてことありませんでした。
ただ単体テストや影響調査には時間がかかります。間違えて消してしまったコードを戻す、ただそれだけでも単体テスト・影響調査で半日くらいは潰れました。

まだまだ増員

2月某日リリース予定で、12月参画の私が最後だろうと思っていたのですが、12月下旬から1月上旬にかけて100名いかないほどの増員がありました。
プロパーの新入社員、若手社員、オフショアのベトナム人、中国人まで、内情を知らされない私には何人増員されたか正確には分かりません。

居室のネットが重くなり、作業に支障をきたしてリモートに変更したり、私がまとめていたローカル環境構築手順の補足メモで多くの人がローカル動かせるようになったりしました。
外国籍の人に直接教えたりもしました。

改めて私は、新規参画者のフォローってやりがいに感じるなと思いました。
自分が参画した当初に感じた困難さをドキュメント等で共有して、他の人が早くこの現場に馴染み、活躍できるようになるというのはとてもいいことです。

自分の作業もあるので、進んでフォローできなかったのは心苦しかったですが。。

発狂するか魂を捨てるか

自社リーダーの1名が長らく流行病で休んでいました。
(今回2名登場するので、彼を自社リーダーAとします)
何週間かぶりに復活し、彼がいることでとても働きやすいと感じました。

たまたま出社された際に、この現場のことについて話を聞く機会がありました。
自社リーダーAは設計工程からいらっしゃる方で、何が問題でこうなっているのかなど興味深い話を聞けました。

自分では今見えていることでしか判断することができなかったのですが、こうなってしまった原因は上の上の会社の人の計画の甘さだそうです。
自社リーダーAは管理者層に対していろいろ意見していたものの聞く耳持たずで、この現場のために何かしようとか成長しようとかいう気持ちを捨てたようです。
メンバーの技術力も低く、プログラミングできない人がプログラミングして、レビュアーが発狂してしまったり、まともな開発者も去っていってしまったようです。

人格者である自社リーダーAが「魂を捨てる」という表現をするに至った理由がよく分かりました。

それでもやはり私は「魂を捨てる」くらいならエンジニアを辞めるし、現場を捨てて逃げます。
なぜここに生き残ろうとしているのだろうか。
この会社にいても4次請けばかりなのであれば、次も同じようになる可能性は高いのではないかと思います。

人事や部長との面談

入社から1ヶ月ということで人事の方から面談の依頼がありました。
先月回答した満足度調査の結果が良くなかったからかなと直感しました。

私はそういったアンケート系には尖ったことを書きがちなのですが、対面での話となると棘はなくなります。
人事の方はいい人だし、話しているうちにスッキリすることもあってそこまで強くは言いませんでした。

その後システム部長とも話す機会がありました。
求人の内容と違い4次請けであることとか、優秀なリーダーが「魂捨てる」ような現場に沈めておくのはどういうつもりなのかと強いことを言いたい気持ちがありました。
しかし、結局言えませんでした。

やはり話せばスッキリしてしまうのです。

今はチームで働いておらず、話すにしてもほとんどチャットなので単純に話したかっただけなのかなとも思いました。

それでもやはり次の現場こそは設計工程から入りたいので強くアピールしました。

あとは単価も気になっていたのですが、前の設計工程から参画していた現場よりはちょっと高くて、少し救われた気持ちになりました(総合テストからの参画ですが、難易度は今の方が高いと感じているので)

自社リーダーからのストレス

話してスッキリしても、次の日嫌なことがあったらすぐに「辞めたい!」となりました。

もう一人の自社リーダーからの言葉のストレスです(彼を自社リーダーBとします)。

彼は20年以上のベテランエンジニアで技術のことは何でも答えられるし、私が3日かかるような作業を30分で終えてしまうような人です。

しかし、自分がきちんとできているわけではないのに、他人(特に目下の人)には高いことを要求します。
例えば、チャットの内容に関することです。「チケット番号で書かれても分からない」だったり、参考としてリンクを添付してあるが「リンクに飛ばなくても分かるように書く」だったり。
私がそのように書いていたのは、他の人もそうだったからで、空気を読んで周りの人に合わせていました。

自社リーダーBの言うことは正しいです。
ただ他人に言うからには自分もきちんとできていなければならないし、ルールが決まっていなくてやっていないことはまず上に言って方針を定めるべきではないかと私は思うのです。
言いやすい目下の人にきつく言うのは違うと思うのです。

本人も言葉足らずだったり、雑だったり、タイプミスの誤変換が多かったり。
外国籍の方との関わりも多いので、その人たちが混乱しないのだろうかと思います。

また、上からの作業の割振がテキトーでなんでもかんでもチケット番号だけで作業が振られます。
他社の人だときちんと説明があったり、今までに経験があることメインで振られたりしますが、私は自社リーダーBに質問できるということもあって特に雑な振られ方です。
ソースを読めば分かることならまだしも、環境要因だったり、他部署のものだったり、基礎知識がないと全く分からない、質問化することさえ難しいということもありました。

なんとか言語化しても、自社リーダーBからは「分からないからやりたくないと言っているように見える」と悪いように捉えられました。
これは未経験から初めての現場に入った時の先輩とよく似ていました(「意味が分からない」と言われたり、無視されたりすることはないですが)。

本当に何もかも分からない時って言語化することもかなり苦労します。
だからこそ私は後輩に対して、質問の状態にならなくてもいいからなんでもいいから言語化してと言いたいです。それが「何もかも分からなくてどう進めていいか分からない」だとしても。

一方で、自社リーダーAは「何もかも分からない時はそうなりますよね」とすごく共感してくれます。
技術力の高い方ですが、彼も苦労した過去があるのでしょうか。

初現場は先輩と2人きりだったからそれが全てのように思えてつらかったですが、人によって違うことでも分かれば救われます(自社2名で参画って危険ですよね)。
理想を体現している自社リーダーAは尊敬できる人で、私も彼のようになりたいです。

仕事ないのが最もつらいかも

増員により作業を割振切ってしまったのか、チケットが落ち着いているのか、「作業ください」と言ってももらえない日が続きました。

そもそも「作業ください」と言わないともらえない状況というのもこの現場が初めてです。
今までは画面や機能ごとに担当があり、WBSに沿って設計からテストまで進めていく方式だったのでとても楽でした。

炎上案件で、人によっては作業を多く抱えているのに、裏では作業がなく遊んじゃっている人がいる(自社リーダー2名もそれです)。

なんで私を入れたのだろうと思います。
私を入れなければベトナム人が一人増えただけ。そちらの方が良かったのではないかと思います。

自社リーダーAから自習題材もいただきましたが、上から「仕事ないので自習しててください」と言われたわけではないので自習しにくいです。
リモートするにも理由が必要なのでリモートもしにくいです。

とは言え、来た仕事が「何もかも分からない」だとストレスなので、仕事をもらうことも恐怖です。。

人生初めてのズル休み

仕事がなくモチベーションが下がり、とある日ズル休みをしました。
人生初めてのズル休みです。
と言ったら、エンジニア友達に驚かれました。
私は昔から真面目です。

前日体調不良がありましたし、翌日最終面接で準備に時間をかけたいと思い休みました。
ずっとやり損ねていた役所関係のこともしたり、美味しいラーメンを食べたり、カフェで期間限定のラテを飲んだりしていたら気分転換になりました。

とある炎上案件突破本にも書いてありましたが、たまに休んで気分転換することも大切だと実感しました。

内定をもらったが

1月の上旬にカジュアル面談から始まり、一次面接スルーの最終面接1回で内定をいただきました。
オファー面談する前まで入社する気満々でしたが、ここで前回転職時のオファー面談を思い出しました。

その時もオファー面談の前まで入社する気満々でした。
しかし、オファー面談で「思っていたのと違う」という違和感を感じ、それを無視して今の会社に入社しました。
こんな過ちは二度と犯したくない。慎重にオファー面談に臨みました。

最終面接は対面でしたが、オファー面談はオンライン。
最終面接でも話した社長が、オンラインでは横柄に感じました。価値観は合っていると思うけど、彼の雰囲気というか顔から感じる圧が苦手で、本来の自分を出せないと感じました。

実際に参画することになる案件も思っていたのと違うなと感じました。求人ではまだ確定していなかったのもありますが、良いように盛られていたものだったなと感じました。

オファー面談が終わった後に「内定承諾できない」という率直な感想をエージェントに連携しました。
1日経っても気持ちは変わらなかったため内定辞退としました。

自分の中で1次請けや2次請けなどどのポジションで入るかを重視していましたが、自社リーダーBと合わない経験もあり、一緒に働く人も重要だと感じました。

そんなの実際に会って働いてみないと分からないことですが、リスクを取って転職するよりも、働きやすいと思える自社リーダーAと次の現場も一緒であるということの方が安心でした。

転職を一旦諦めて現職に留まると決めたら、ここで頑張ろうという気持ちも芽生えてきました。
(とは言え、数日後また辞めたくてしょうがなくなるのである)

さいごに

今月も「辞める」「もっと頑張ろう」で揺れに揺れた1ヶ月でした。
デプロイ担当という役割も増え、「辞める」とも言いにくい状況になりました。
任期4ヶ月のうちのまだ2ヶ月か、あと半分あると思うととても気が遠くなります。
私はどこまでやり切れるのでしょうか。。


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