【初心者向け】国際基準にそった事例報告の書き方【研究者が指南する】

✅️【アップデート】
2019年
3/17 全体的に大幅アップデートしました。
2018年
7/6 Q&Aを加筆しました。
5/19 約30個のQ&Aを大幅加筆しました。現在Q&Aは40個あります。
5/17 感想追加しました。
5/16 【オススメ関連記事】を加筆しました。
5/14 Q&Aを加筆しました。

こんにちは、京極真です。

本記事の内容は以下の通りです。

✅️本記事の内容
・事例報告の国際基準にそって事例報告を書くコツが理解できます
・内容は適宜アップデートしていきます
・これが最も大きな特徴で、購入者向けの質問コーナーありです。事例報告に関する学会発表や研究論文執筆で困ったこと、悩んだことがあれば、随時質問を送ることができます

想定している読者層は以下の通りです。

✅️読者層
・事例報告を書きたい若手の臨床家が対象です

若手の定義は人それぞれです。

個人的には、ぼく自身(42歳)も年齢は中年ですが、気分的は若手です、笑。

すでに事例報告を書いている人やベテランでも、その質を高めたい場合はぜひどうぞです。

以下の2つは関連記事です。

✅️関連記事
・これから研究をはじめる実践家のために
・質的研究報告ガイドラインを参考にした質的研究論文の書き方

これから研究をはじめる実践家のために」という記事は研究法概論です。

特にこれは、目的に応じて柔軟に様々な研究法を活用するための視点を論じています。

実践家だからこそ、プラグマティックな研究者を目指しましょう。

もうひとつは「質的研究報告ガイドラインを参考にした質的研究論文の書き方」です。

これはSRQRという質的研究報告ガイドラインを視点にして、良質な質的研究論文の書き方のコツを解説しています。

また、YouTubeに事例報告の種類とその活用という動画をアップしました。

本記事の補助教材として活用してください。

またブログでは事例報告を学べる本を紹介しています。

こちらもぜひ参考にしてください。

本論に入る前に簡単に著者紹介です。

✅️著者紹介
・京極真(きょうごく・まこと)
・博士(作業療法学)、作業療法士
・専門は多職種連携、作業療法学、研究方法論
・吉備国際大学准教授、Live study副代表。

**ここから本文**

1.事例報告を書こう!

✅️ポイント
・事例報告とは、個々の対象者の診断・評価→治療・介入・支援→フォローアップの一連のプロセスを詳細に検討したものである
・事例報告は①未知のあるいは希な事象、②新しい疾患・障害に対する評価・治療、③評価・治療に対する有害な反応、④新しい理論・評価・治療の臨床応用、⑤予想外の臨床経過、などの事例に遭遇した場合に行う

こんにちは、岡山の山奥にある大学で教員している京極です。毎年そこそこの数の研究論文、連載論文、著書を発表しています。

さっそくですけども、皆さんは事例報告(case report)に関心ありますか?

事例報告とは、個々の対象者の診断・評価→治療・介入・支援→フォローアップの一連のプロセスを詳細に検討したものです。

臨床家は①未知のあるいは希な事象、②新しい疾患・障害に対する評価・治療、③評価・治療に対する有害な反応、④新しい理論・評価・治療の臨床応用、⑤予想外の臨床経過、など従来とは異なる事例に遭遇した場合に事例報告を書くことができます。

ぼくが、はじめて研究する人にお勧めしているのが、この事例報告です。

事例報告は日々の臨床を大切にすることで書ける可能性がありますし、次の本格的な研究へと発展できうるため、最初の一歩に適しているからです。

この有料ノートでは、初学者向けに事例報告の書き方のコツをわかりやすくまとめています。内容は適宜アップデートします。

また、購入者向けの質問コーナーも用意しました。

あらゆる質問に答えることはできないでしょうけども、他の購入者にも役立ちそうな質問を中心に、この記事内で回答していきます。

たぶん、その辺の勉強会に参加するよりも役立つと思います。

内容のアップデートを通して、皆さんの事例報告の質の向上に貢献できる内容に育てていきます。

あっ、もちろん事例報告は初学者以外もどんどんやったらよいです。

実際、ぼくは十数年研究していますが、最新(2018/04/21現在)の学術誌『作業療法』に、野口卓也さんと共著で書いた事例報告論文が掲載されています[1]。

ぼくと同様に、野口さんもPh.Dをもつ作業療法士で、臨床経験が十数年あるベテランです。

このように、事例報告は研究力の高低にかかわらず必要に応じて行うものですが、上述した理由からはじめて研究する人に特にお勧めしたい方法なのです。

したがって、この有料ノートでは、初学者に向けて事例報告の書き方のコツをお示しします。

購入者向けの質問コーナーもありますので、事例報告で困っていることがあればご利用ください。

なお、ぼくは作業療法士ですが、この記事の内容は作業療法の事例報告以外でも役立つ一般的方法に焦点化しています。

事例報告は現象を探求する「方法」のひとつです。

方法は目的によって最適化されますので、事例報告を書くという目的を定めてしまえば領域に関係なく共通するやり方を同定することができるのです。

購入者向けの質問コーナーについては専門的な解釈に関わることについては全領域に対応することはできないですけど、この記事自体は分野に関係なく事例報告について理解を深めたい人に役立つはずです。

2.注意点

✅️ポイント
・事例報告を書きたいなら、日々の臨床を大切にする必要がある
・実際に事例報告を書けるようになるには、執筆に関するトライ&エラーを繰り返す必要がある

ただし、この記事では、事例報告のコツを解説しますが、読めば誰でも簡単に事例報告を書けるようになるわけでは、まったくありません。

残念ながら。

実際に書けるようになるためには、大前提として、皆さん自身がトライ&エラーを繰り返す必要があります。

トライ&エラーのプロセスは楽しいことばかりではなく、つらいこと、大変なことをたくさん経験するでしょう。

基本的に、書いては消し、書いては消し、の繰り返しです。

それが嫌ならば、この記事を読んでもぶっちゃけ何も変わらないのでスルーしちゃってください。

また、事例報告を書くためには、これまた大前提として、日々の臨床を大切に行っている必要があります。

事例報告の目的は、日々の実践をベースに、これまで明らかになっていない知見を明らかにすること、です。

しかもそれは、ある程度の一般化可能性を担保したものでなければならない。

普段からぞんざいな仕事していたら、そういう知見はなかなか得られないので、この記事を読んでもたぶんどーにもなりません。

では、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入りましょう!

3.なぜ事例報告を行うのか

✅️ポイント
・事例報告のはじまりは紀元前1,600年頃である
・事例報告の目的は、単一または複数の事例の経過を丹念に検討し、①から⑤などに関する知見を生成することである

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【初心者向け】国際基準にそった事例報告の書き方【研究者が指南する】

京極真

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京極真

事例発表の手引き