日々(2024/02/09)

物語を考える時、いつも始まりと終わりが思いつかない。中途半端なところから思いつき、書きたいところが生えてきて、収拾がつかなくなってしまう。
だから最初に、始まりと終わりを決めておく。
そうすると物語をきちんと綺麗に畳むことができる。しかし不都合がある。
それは「書けない」ことだ。
書くのが楽しいところは筆が乗るが、物語の世界に引き込まなければならない書き出しや、全てを綺麗にたたみ、物語の余韻を作ったりスカッと終わらせたりする締めは、私にとっては苦痛である。道中のあれこれが書きたいのに……。
物語には、始まりがあり、終わりがあるものだ。私の手で始めた物語は、私の手で終わらせなければならない。
広げた風呂敷は畳まねばならないが、頭の中で気がついたら広がっていた風呂敷は、どう畳めば良いのかわからないものである。
だから私の部屋はもので溢れ、足の踏み場も無いのだろう。

日記を書く。
東京ディズニーシーへ近々行くことになっている。私は今二十四歳だが、最後に行ったのは九年前か八年前の、中学卒業あたりだ。
昔は恥ずかしくてぬいぐるみを買って欲しいなどとは言えなかったが、今は自分の稼いだお金もあるし、今の精神性なら中学生の年齢だとしても「買って欲しい」と言えるだろう。
私は今度のディズニーシー超絶娯楽満喫作戦で、ジェラトーニのぬいぐるみを買うつもりだ。
園へ入場ののち即購入し、抱き抱え連れ回す予定だ。
ジェラトーニの色がとっても好みの色をしており、ダッフィーフレンズの中では断然のダントツのトップである。というかディズニーに売っているお土産の中で欲しいものはクランチチョコの次にジェラトーニのぬいぐるみが来るくらいには好きだ。
ジェラトーニの色、顔、猫。かわいい。

ところでジェラトーニの色は青と緑を淡く混ぜたような色をしているが、この色を好きになったのは中学生の頃のことだ。
はっきりと思い出したのは先日『ペルソナ3リロード』をプレイしていたとき。「山岸風花」という、どのゲームにおいてもどのアニメにおいても群を抜いて可愛らしく、儚げな雰囲気を纏った少女がいる。
彼女の髪や服、テーマカラーがその緑と青を淡く混ぜたような色である。
山岸風花の声優は能登麻美子さんであり、彼女が声を発するだけでもう気を失いそうなくらいには好きという気持ちが抑えきれなくなる。
リメイクにおいてボイスの再録が行われたようだが、記憶の中の山岸風花は一切色褪せず、それどころか輝きを増していた。
しかも今作、プレイしてみて分かったのだがボイスが多い。小さな日常の一コマにフルボイスで山岸風花の声が聞ける。こんなに嬉しいことはない。
リメイクによって頭身が高くなったモデルで、後ろ姿を確認できるのだがこれがまた可愛い。ふわっと膨らんだ髪が丸みを帯びてうなじへ向かって収束していく。女性のショートヘアが好きな私にとってペルソナ3の女性キャラのショートヘア率の高さにはもう、アトラス様の犬になるしかないのかな?と思ってしまった。

日記を終わる。

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