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語学がわかる人とわからない人の間には、絶望的な差ができる時代


翻訳者の胡太郎さんが、面白いことを言っていました。

インターネットの良いところは、世界中の情報が入手できること。ところが、語学の壁があると、このメリットがきちんと享受できないどころか、コントロールされる危険性があります。

語学がわかる人とわからない人の間には、恐ろしいほどの情報量の差がある。

胡太郎さんは、ドイツ語とベトナム語、英語など複数語を話すので、きっと私に見えない世界が見えていると思われます。

モノリンガルは損をする。どういうことか、もう少し説明して見ましょう。


日本語のわかる日本ファンとわからないファンとの壁

日本語がわからない方が、純粋な日本ファンでいられるのではという話があります。

海外の日本ファンには2種類います。
日本語がわからないのに日本が好きと言う人と日本語がわかる日本ファンがいます。面白いのは、日本語がわかるにつれて、日本が嫌いになっていく人も一定数存在するということです。

言葉がわかることで、現実がわかるようになり、幻滅してしまうんですね。

知り合いのマレーシア人、日本文化が大好きで、日本語を独学で勉強しました。そして、日本語が流暢になってみて、日本人とチャットをし始めると、あまりにセクハラまがいのことを言われるのでビックリしたそうです。「日本の男性は、みんなエロい事しか考えてないよね」と言ってます。

彼女はそれまで、日本人は礼儀正しい民族だと思い込んでいたんです。ある意味、虚構の中に作られたファンタジーを信じてたわけです。

マレーシアでは、日本のセクハラだとか痴漢について報道されることは少なかったりします。知ってる人は知っているのですが、報道には多分にバイアスが入っています。まあ他国の悪い面をディスっても、それは自国のメリットには繋がらないですしね。

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