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どうやったら日本でつぶされずに生きられるのか

息苦しさで窒息しそうなあなたへ

こんにちは!

今日はメッセージをいただいたので、答えてみます。
アメリカに在住して日本に帰ってきた方からいただいた質問です。

海外から帰ってきて、日本の息苦しさに耐えられません。
育児に息苦しいのかもと思ってきたけど 、なんか日本そのものが苦しいのかもと思っています。
周りのママに合わせなくちゃいけないーーと思っている自分に気づきました。一律の考え方とか、正解がある学校の仕組みがだめです。
長男が春に入学で、私の方がダメになりそうな程の細かい指定された準備物。特に日本文化に押しつぶされそうです。
どうやったらこの日本で押しつぶされずに私らしく生きられるのか
何かあれば教えてください。

……。

これを読んだ時に思ったことは、「これは人ごとではない」ってコトです。

私も子供が小学校に入学したとき、細かい提出物や準備物をみて、気が遠くなった口です。

雑巾縫ってこいとか、おはじきに全部名前シール貼ってくるとか、この日にお弁当作るとか、いわゆる良妻賢母から一番遠い私にとっては苦行のオンパレード。目の前がクラクラしたのを思い出します。

私は今でこそマレーシアに住んでますが、別にマレーシアに永住権があるわけじゃないので、いつか帰らないといけない時が来るでしょう。

今回は、私やこの質問者さんのような、日本に住むことが息苦しい人に向けて、どうしたらハッピーに生きられるのかをちょっと考えてみます。

子育て中なら小学校の6年間を乗り越える

まず、子育てをしている人は、一番親にとって大変なのが「日本の小学校」であることを胸に刻みましょう。

日本って、保育園・幼稚園までなら多少の選択肢はあります。さらに行かないというコトもオッケーです。中学になると親の出番は減っていきます。

で、問題は「小学校」の6年間です。これが地味にキツイ。

小学校ってまだ子供も小さいし、親のサポートも必要。さらに保育園と違ってどういうわけか学校側はあれこれ要求してきます。

親の負担もかなりのものです。
提出物や持ち物が多く、子供の宿題確認や、PTAとか見守りとかいろんな当番がある。毎日持ち帰ってくる大量のこのプリントを読むだけでも頭が痛くなる。

私なんて学校行くたびに「お母さん、もう少しちゃんとしてください」とか言われそうでビクビクしてました。親の方が登校拒否になってしまいそうな気持ち、よくわかります。

その上、子供のストレスも多いのです。

現在の公立小学校って「あれやっちゃダメこれやっちゃダメ感」が半端ないです。もちろん、地域によるものもあるでしょう。ここはたくさんの人が書いているので省略しますが、とにかく「知らない漢字書くな」とか「友達をあだ名で呼ぶな」とか、理不尽なコトが多い。運動会に行ったら、写真を撮る場所・時間が細かく決められてて「ココまで決めるか!」と驚いたコトもあります。

それでだから、子供の方もストレスがたまりさらに大変になるのです。

ところが、なんだこりゃ、と思って戦いだすと、今度は「モンスター」などと揶揄されますしね。

私も一度納得いかず学校に行ったことあるのですが「私たち公務員なんです。上に従うしかないんです」って言われてしまいました。

そうなんですよね。戦っても意味ないです。気が抜けて、以来、諦めることにしました。

自分の方で動く、やめるのも一つの手

まず、今の日本の小学校の息苦しさって独特だということを胸に刻みましょう。そして、これは多分、教育改革で変わるだろうということも頭に入れておきましょう。誰もこのままで良いなんて思ってません。

これ、だいぶまえの記事ですが、文科省の大臣の発言であることに注意してください。日本が今のままの教育を続けたら、失業者を出すコトになる、と警告しています。

改革はここまでうまく行ってないようですが、おそらく大多数の日本人が(そしてアジアの人たちも)今の教育でよしと思っているわけじゃないのです。マレーシアもシンガポールも教育改革といってます。今の時代にあってないことには皆、気が付いてます。

今は過渡期なのですよ。

そうはいっても、日本の現場は重たいので、学校は多分、しばらくは変わりません。

肝要なのは、6年でこれは終わる、と思って生き抜くことかなっと思います。それから、この教育自体の寿命も長くない、と理解すること。公立学校の先生は公務員なので、変えたくてもどうしようもない、というコトもわかってあげましょう。しかも彼らは鬼のように忙しいんです。

相手を変えられないのなら、自分が変わるしかない。

ですから、勇気を持って動ける親は動いても良いと思います。私が選んだのはこの方法です。

親子ともに「ここで学ぶものはあんまりないな」と思うのなら、諦めて、フリースクールやインターナショナル・スクールなどに行くというのも一つの方法です。

実は今、よーく探せば、公立にも私立にもユニークな学校が増えてきています。広島県や岡山市、名古屋市あたりの動きや取り組みを眺めていると面白いですよ。

その中には、県をまたいで来る人を歓迎する自治体もあります。というか、少子化対策に、人寄せのために教育改革をしようとしているところもあるくらいです。

こういう場所に、思い切って、転居するのもありでしょう。孟母三遷ですよ。私は「この学校にいたら子供は勉強も人生も嫌いになるだろう」と見切りをつけて海外にきました。

学校に任せず、自分で教育する、という手もあります。知り合いには公立小学校に通いながら、子供を数週間ー数ヶ月単位で休ませて、海外に「自主留学」していた人もいました。

「変わり者枠」に入ってしまう

ではそれができない人はどうするか。

そこまで思い切れないのなら、この6年はひたすら耐える時期にして、作戦を立てると思います。さっきもいったように、みんな好きでやってる訳じゃないんです。自分たちで作ったシステムが化け物のようになってしまい、もはや皆が「この現場、どこかおかしい」と思いながら耐えてる状況に近いと思います。要するにシステムの問題もあるわけです。

こういう場合は、「変な人キャラ」が割と便利です。

私の場合は「ダメな人キャラ」で行ってました。学校の言ってることものらりくらりとかわす。何か言われたら「すいません」と言っておけば良いのです。我が家の場合は、宿題にハンコを押し忘れるのは私の方で、子供にも怒ったりできなくなりますけどね(実のところは、キャラじゃなくて実際にダメなのですが……)。

お母さん友達の中でも「あーあの人変わってるからしょーがないね」枠に入ってしまいます。

日本人は、どういうわけか自分と同じような人には厳しいのですが、初めっから「こいつは非常に変わっているな」となると、割と放っておいてくれるものです。突然、寛容になるのです。

私の場合、いつも大きな楽器を背負っており、重要な物事を年中忘れることで有名でした。さらに出版社勤務で、勤務時間もなんだかダラダラしていましたし、年中マレーシア人が泊まりに来ており、友達も変わった人ばかりで、怪しさ満点だったと思います。

すると、面倒なお茶会などには呼ばれなくなるので、悩みもなくなり好都合です。

なーに。ママ友の集会なんざ、大した話をしているわけじゃないですから、気にしなくていいんですよ。情報収集意味なし。

しかしここでは、あくまで「敵対」しない程度の「ハズレもの」でいるのがポイントです。

案外、常識的で親切な人が「あの人は絶対理解してない。教えてあげないとダメだから」と面倒を見てくれたりします。私はこういう親切な人にどんなに助けられたかわかりません。

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野本響子@マレーシア編集者&ライター

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野本響子@マレーシア編集者&ライター

編集者&ライター。雑誌編集20年。マレーシアマガジン編集長。40代で外国に来て、驚きの日々を過ごしてます。東南アジアの人に習ったグローバル時代の新しい生き方・教育・考え方を発信。3冊目の書籍「日本人は『やめる練習』がたりてない」が集英社より発売。cakesでも連載中。

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