令和時代に起きることを東南アジアから予想してみた

面白いなーと思うのは、ときに「発展途上国」マレーシアに日本の「未来」が見えることです。アジアを見てると、「あ、数年後これ日本に来るだろうなー」ってのがわかるんですよ。今日の定期購読マガジンはそんなお話です。

東南アジアで起きていることが、高い確率で日本でも起きる

例をあげましょう。

1996年ごろ、東南アジアにイスラエル発の初期のチャットソフト「ICQ」が流行りました。私にICQを教えてくれたのは、シンガポールの高校生です。これがきっかけでマレーシア人と知り合いました。その後、日本にも単体チャットソフトの波がきましたね。

2009年ごろ、当時日本ではほとんど知られてなかったフェイスブックが、マレーシアでは爆発的に広まり、フェイスブック大国と言われてました。その後日本でも広まっていったのはご存知の通りです。

私が最初の本「いいね! フェイスブック」(朝日新聞出版)を出したのは、単純にマレーシア人の友達がいて使う機会があったから。単純な先行者利益。それだけです。

そんな感じで、マレーシアにいると、ちょっと先の日本もこうなるだろうな、ってのが見えます。具体的にはこんな感じです。

・GrabやUberなどのシェアリングエコノミー
・英語が話せる人が当たり前になる
・多国籍の会社が普通になる
・インターナショナル・スクールの自由化
・教育のIT化
・外国人労働者が増える

一つ一つ、解説していきましょう。

GrabやAirBNBなどのシェアリング・エコノミーが来る

日本ではなかなか普及しませんが、マレーシアをはじめとする東南アジアでは、GrabやAirBNBなどのシェアリング・エコノミーが発展中。東南アジアに旅行にきて、この便利さに驚く人も多いです。シェアリング・エコノミーの大きな特徴は「普通の人」が主役で、会社自体ではなく、普通の人を信頼するからこそ成り立つビジネスだってところです。

Wazeというカーナビ・アプリも実に便利ですよ。何万人ものユーザーがお互いの情報や走行スピードをシェアすることで、渋滞情報を元に、空いている道をリアルタイムに計算してくれます。事故情報や道路の陥没なども教えてくれ、ほぼ正確な到着時間がわかります。

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