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災害はいつも横にいる

昨日、雪かきが辛いとつぶやいたその後…
2021.1.10の明け方、トドメを刺されました。

こりゃ参ったな。

こちらは福井市内から30分ほどの山間部の写真。

数分後、更に埋まります。

目の前は主要道路の場所です。除雪車が通ることはありがたいですが、雪で自宅前を塞いでしまうため、壁ができてしまうのです。これは仕方ない事なんですが、みなピリピリしてる分、トラブルも多いようです。

こちらは福井市内から写真が送られてきました。私の住む場所より、20キロほど南の方です。福井市内は福井県の上の方に位置し、有名な東尋坊はもっと北にあります。

海の方が雪は少なく、福井市内の方が多く、山間部は普段から多すぎて別格、というイメージ。

さて、福井県は嶺北と嶺南にわかれるんですが、嶺南はというと…

めっっっっっちゃ晴れてるやん!

といった状況。嶺北から嶺南に向かう途中は、今立という所を経て行かないといけないため、南に向かう方がリスキーなんですが、山を越えてしまったらそこは別世界なんですね。

数日前福井市内から嶺南に帰宅した友人が、焦っていました。

ちなみに2018年の写真を見比べてみましょう。

福井市内 北部、自宅前です。

現場から撮った写真です。この次の日に、更にドカ雪が降ったため、仕事に行けなくなりました。

ガレージをあけるとこんな感じ。これ以降更にもっと降りました。

室内のようす。
テラスって一体…て感じですね。

今年もあまり変わらないですね。

そりゃメルカリで買ったもんも来んわな…

豪雪から学んだこと

家から出ない

都会では感染対策でステイホームですが、雪国では交通麻痺を防ぐために必然的にステイホームに。救急車など緊急車両のために、道路を空けておく気持ちが大事です。近くに買い物に行くなら歩きが一番かもしれません。

諦めが大事

命の危険をおかしてまで行かなきゃいけない仕事って、そうそうないと思います。まずは自分が安全である事。そうでないと他人のために何もできないからです。

あの人は仕事来てるから休んだらあかんのかな

住んでいる場所や状況、除雪が入らないなど、職場内ではそれぞれ都合が違います。「福井に住んでて何をゆうてる」と根性論を言う人もいますが、ここまで災害級の豪雪。友人の工務店に、こんな状況なのに無理を言うお客さんがいるそうです。アホか!レスキューや命を守る仕事じゃないなら、今は急がなくていい!と思います私は。

室外機を先に除雪しよう

エアコンの室外機は雪に覆われると機能しません。先に除雪をそこからやりましょう。

食べ物をちょっとずつ食べる

食材、エネルギー、水、いくらでもあるわけではありません。ちょっとずつ食べ、買いに行けるうちに買っておいて、風呂に入れるうちに入っておく。2018年は役1ヶ月ほどダラダラとこんな状況が続きました。生活費の2ヶ月分は貯金しておく。そうすれば生きることだけにフォーカスできます。

4WDの車

雪がしばらくないと、意味がないように思います。でも、スタックしている車はどれも2WDで車体の低いワゴン車だったりします。我が家もそうなので、外に出ません。タイヤがでかい、4WDでサーフみたいな車はやっぱり強い。

でっかい長靴

雪深くなってくると、ただの短いスノーブーツでは意味がありません。雪が、横から入ってくるからです。雪が入ってきた瞬間、足の体温により氷水になり、靴底に水が流れます。足の体温は奪われ、力が入らなくなります。値段は高くても、防水の温かいものを買いましょう。

スノーウェア

スキー、スノボをしなくても、スノーウェアが上下あると便利です。撥水が全然違うからです。スノーウェアがあると、短いスノーブーツでも、雪が入らないようにかぶせるので、吹雪の中でも雪かきができます。身体が濡れない事が一番。中でも手足が大事なのです。しみない、良いものを買い揃えておきましょう。

カーポート

カーポートは、ダサくても雪国用の積雪100センチ以上の折板カーポートを建てた方がいいです。我が家は家業でサッシ屋もしているので、大概壊れるのはカッコつけた薄いカーポートです。カッコつけるのはいいです。でも壊れます。

体力をつけておく

体力のない人は、災害時も辛いです。精神的にもやられやすい。雪が降ると、終わりの見えない状況に心がまずやられます。予定は狂い、目の前の雪をどかさないと生活できない外にも出れない。一人暮らしの人は特に危険です。だから体力をつけておく。雪に負けない、体と心の体力を。

サングラスをしよう

雪かきは白銀の世界でやる労働なので、目が焼けてしまいます。サングラスやゴーグルをして雪かきをした方がいいです。

室内に戻った時の準備をしよう

まず、身体が雪でベタベタに濡れているので、室内が濡れないように対策をしておきます。玄関にタオルや、新聞紙をひいておくだけでも、室内が濡れずにすみます。ここで着替えて、中に入るといいでしょう。

甘いものとお風呂を用意しよう

甘いものと温かい飲み物を用意しておきましょう。室内に戻った瞬間、体の力がガンッと抜けてしまいます。エネルギー補給をして、底冷えした体を何回も温められるようにお風呂を沸かしておきましょう。

必ず電気代はあがる

電気代、灯油代、とにかく上がります。覚悟を決めておく事が大事です。忘れた頃に請求が来ます。

長靴が濡れたら

キッチンペーパーを丸めて長靴の中に入れます。つま先まで押し込みます。この方法が1番早い気がします。

空気を取り込めるように、そして逃げないように口を狭めてドライヤーを当てます。


中をチェックして、ペーパーを取ったあとにもう一度ドライヤーを当てます。時間は乾き具合によります。

まとめ

こうして見てみると、結果的に雪国の方がお金かかるんじゃないか、と思います。家を直したり、雪に強い家にしたり、車もそう、雪を中心に考えている事が分かります。

また、モノもその分余計に増えます。スコップ、長靴、スノー用品、タイヤ…雪国でミニマリストになるには、かなり修行が必要かもしれません。

私は老後はここに住もうとは考えておらず、何も持たずに温かい場所に居たいと考えています。

単純に雪国の大変さを伝えるだけではなく、日本列島にいる限り、何が起こってもおかしくないので、雪が降らない地域の方も知っておくといいな、と思い、執筆しました。今回のこの豪雪も、予想はしていましたがやはりなってみるとキツイですね。

また、北海道、青森、秋田といった、すでに認知されている雪国だけではなく、北陸地方の福井県でも北と南ではここまで差がある事、3年に1回ぐらいのスパン。雪の質は今年はパウダー、など、WEBで調べても意外と細かな情報は載っていないので、個人的に載せました。

今後移住を計画されている方などのご参考になれば幸いです。

では今からまた雪かきしてきます!涙

↑現実はちがう


追記:
17時頃、仲間の社長さんが来てくれました!
キムタクかと思いました笑

かっけー

追記:
2021.1.10
昨晩もかなり降った様子。
やはりバイパスや高速で立ち往生が発生したようで、休み明けから仕事、とかも考えられなくなりました。

福井県のニュースはほとんどテレビでやらないため、最新情報はTwitterが頼りです。 

追記:
雪かきの正装はこちら。

自転車小屋は、壊れました。

2021.1.11の明け方にかけて益々降るそうです。…もう笑えてきました。

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