Vtuberはお前の友人ではないし道具でもない

最近Vtuber絡みの炎上というか問題が多発していて結構イラッとしているわけですが。具体例には触れないけど、そのほとんどが「視聴者が距離感を勘違いしている」ことに起因しているのでそのイラッがイライラッぐらいにまで高まってしまっている。

まあVtuberに限ったことじゃないんだけど、メディアで何らかのパフォーマンスをしている人はあくまでも「演者」であって俺らは「視聴者」でしかないわけよ。それなのに自分があたかも「友人」であるかのように勘違いしている人間があまりにも多すぎる。

確かにVtuberは視聴者との距離が近いことで人気があるわけだけど、それはあくまで「演者」として距離が近いのであって、決して「友人」として距離が近いわけじゃない。すげえつまんねえこと言うと、俺らはどこまで行っても「他人」でしかない。電話かけて世間話するような関係性にはなり得ないんだよ。Vtuberと俺らの間には基本的に乗り越えられない壁が存在している。

で、最近その壁があることを理解できてない連中がVtuberの領域にどんどん踏み込んでいっているのを見るにつけ、どうしてもこう思ってしまうんだよな。「とうとう馬鹿に見つかってしまったか」と。有吉弘行があだ名キャラでブレイクした当時のことを振り返って「ブレイクとは馬鹿に見つかること」と表現した例のやつですよ。有吉も「向こうからあだ名を付けてくれって言われるようになってしまった」と嘆いていたが、Vtuberも同じようなフェーズに入ってしまったと思っている。

そのフェーズに入ると、相手が何をしたいのかではなく自分が何を見たいのか、何をさせたいのかしか考えられない連中というのが出てくる。有吉でいうところのあだ名を付けてくれと言ってくるプロデューサーみたいなやつね。有吉の場合はそれが仕事に直結していたわけだけど、Vtuberの場合はそうじゃないのよ。あくまで視聴者の一部が騒いでるだけなのよ。あいつとコラボしろだのするなだの、あのゲームはやらないのだの、最終的には配信の内容にまでケチをつけて気に入らなければ大炎上(扱い)ですよ。勘違いしすぎだろって。

Vtuberは「演者」であって「友人」ではなく、ましてやお前の望むものを見るための「道具」でもねえんだよ。お前の思い通りにならないからってなんでケチつけてるんだよ、思い上がり過ぎじゃないのか。そんなに思い通りにやってほしかったら仕事として金出してやってもらえよ。それなら誰も文句言わねえよ。コラボしてほしい? じゃあお前がクライアントになって10万でも20万でも出して企画も出して事務所に話通してやってもらえよ。

俺ら視聴者は「演者」のやることを見るだけの立場なんだって自覚してないと、どうしても金は出さずに口は出す面倒くさい厄介なファンになっちゃうんだよな。そのインタラクティブ性ゆえに勘違いしがちだけど、Vtuberと俺らは同じステージには立ってないから。大げさに言えば別次元の存在で、PCなりスマホなりを使ってその次元を近づけさせてるだけだから。同じ次元にはいないから。

テレビ番組の内容にケチつけるクレーマーっているじゃん、自分がつまらなかったからっていちいちテレビ局に電話しちゃうやつ。そういう話聞くと普通は「馬鹿なことしてんな」って思うし「気に入らないなら見るなよ」って思うわけじゃん。でもそれと同じことを自分もやってませんかって、一度考えてみたほうがいいんじゃないの。自分はやってないと思ってたとしても、結構コメント欄とかでいちいちどうでもいい不満をぶつけたりしてるもんだよ。「なんでそこでそのアイテム使わないの?」みたいなのは勘違いへの第一歩だよ。

もちろん過度に警戒してコメント欄やチャットが盛り上がらないのも考えものなので、最低限これだけは考えてVtuberの配信を楽しめばいいと思う。


Vtuberは「人間」だよ。


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