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正解をください。

一体どうして欲しかったのだろうか。

昔付き合っていた人から復縁を求められた。
いい人だと知っているし尊敬しているからとても悩んだ。
1ヶ月、僕は悩みに悩んだ。
そんなに悩むなら一回付き合えばとまで言われた。
それでも友達でいるという選択をした。
そしてそれを伝えた。

問題はそこじゃなくて、
元恋人に復縁を求められていることを相談していた母だ。
結婚を視野に入れるととか、将来を考えるととか…
まぁ、その元恋人のこと推し推しだったからわからないでもないのだが…。

泣きそうになりながら、苦しくなりながら悩んだ末に僕の決めた答えは「ごめんなさい」だった。

ちゃんと考えて、はるの思うようにすればいいと思うよ。いってらっしゃい。

そう言って送り出してくれたのは何だったのだろう。

決めて、伝えて、傷つけて、泣いて、寝れなくて、寝不足で、頑張って起きた。
そんな朝に、
「いい子だと思うんだけどね」
「はるが付き合えないって言ってそれを文句も言わず受け入れてくれる男らしい子だね、いい子なんだけどね」
…ねぇ、付き合わなかったから言ってるの?
必死に悩んで決めたのに、自分なりの答えを出したのに、僕の思うようにって言ってくれたのに、それを言うの?
必死に決めたんだから、「そうなったのね」くらいで済ませて欲しいのは僕のエゴか?僕がおかしいのか?

おかしいんだろうな。僕が。
出来損ないだからすぐに選択を間違える。
出来損ない。


出来損ないは今、苦しいです。
必死になって決めた答えは間違いだったらしい。
苦しい。
間違えたらしい、人生の選択を。

寂しくなる。誰も味方なんていないんじゃないかと。
僕はダメだって間違えたって言われているようなものだから。どうしてそうしたのって声色が響く。
間違いの烙印を押されている気しかしない。
僕は間違えたらしい。

出来損ないは出来損ないだった。

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