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私がマルチ・MLM・ネットワークビジネスをやらない理由

知り合いからマルチ・MLM・ネットワークビジネスを勧められて、断るのに罪悪感を感じそうになったり、疲れたりした時に読んでいただけたらと思って書きます。

多くの人がやっているネットワークビジネスやMLM自体を、糾弾するものではありませんと一応前置きしておきます。

何かを否定するようなことを、noteに書くのもどうなのかな?とも思っていましたが、私はこういう人だよという明言は、自己紹介としても今必要なんじゃないかと思いました。


意識高い系という言葉がありますが、意識的にも経済的にも上昇をしようとするそんな時に、必ず肩を掠める声があります。

「俺すごく上昇した!財を築いた!
一緒に上昇しない?
人生楽しもう!」

みたいな感じの人の中で、一定数居るのが、MLM、ネットワークビジネス、マルチと言われるもので稼いでいる人々です。

ネットワークビジネスって言うとネットのビジネス広義を指しているみたいに聞こえちゃいますよね。でもそうではなくて、ビジネスの販売ネットワークを作るビジネスです。

マルチレベルマーケティングでは、加盟者は商品の販売員として活動する。売買契約が得られれば利潤が得られる。同時に、販売員として活動する加盟者を新規に勧誘することでも利潤が配当される仕組みが用意されている。
https://www.weblio.jp/content/MLM

大人の階段!?はじめてのネットワークビジネスかんゆう

私が初めて「ネットワークビジネス」の勧誘を突きつけられたのは、学生時代でした。
農短大1年の時、破天荒なグループに入れてもらって、楽しく過ごし始めた矢先、グループのちょいワル君が持ってきた英語の書類の束がソレでした。

先輩から周ってきたそうな。ありがちぃ!

商品は、なんと「ドメイン」。note.comとかgoogle.comとかの文字列です。

最年長27才が混じっている破天荒グループも、ドメイン取得のマルチの突然の出現にはかなり困惑して変な空気に。

ドメイン取得は今でこそ珍しくないけれど当時2001年、知り合いで持っているのは私くらいでした。また深夜にネットに張り付きえげつない話を読む高二病が続いていたので、「ネズミ講」についても体験者の手記を読んだことがありました。

とはいえ「ネズミ講」の類の知識は興味本位で某ビジネスAについてしか知らないため、「悪徳商法マニアックス」を眺め続ける夜になりました。

「うーん、ドメインは私、年1000円ちょっとで普通に買ってるし…。15000円出すメリットが全然無いんだよ…。アメリカから日本に渡ってきたやつだけど、既にアメリカでは、やばいやつ認定されてるんだよ…。これからも展望無いからやめたほうが良いと思うよ…。」

私はそう言って、彼から貰ったネットワークビジネスの英語の書類の束のお返しに、そのビジネスのアメリカでの批判、日本での批判や事例を印刷して、彼と、グループのみんなに渡したのです。

それが初めてのネットワークビジネスニアミス体験。

その後ちょいワル君からその話が出ることもなく、私は農短ライフを醸したのです。

こんなめんどくさいこともうごめんだと思いきやしかし、販売ネットワークビジネス・MLMは本当に社会にしっかり根差し、そして色々な形で枝を増やしているので、声をかけられたり、他の友人が困ったり、違う友人が始めたりというニアミスは続いてゆくのでした。

押し売りは営業じゃない

本物の営業は買わない人にがっかりしない。

私は営業職は素晴らしいと思う。フリーランスでマッチングサイトにも登録していない時には自分で営業していました。

まだお金に苦手意識の強かった20代、価格調整と制作を同時にやることは心理的にしんどかったです。

そんなときに思い出すのは、派遣時代に、私とクライアントの間に立って、価格調整をしてくれていた営業さんの顔でした。

ああ、営業さん…。貴方が居たら私は制作に集中していられるのに…。営業職というものが光り輝いて感じられました。

しかし、ネットワークビジネスやMLMに辟易した人々の中には、「物を売る・お金を儲ける」こと自体に嫌悪感を示すようになってしまう人がいます。

これは残念なことです。本物の営業って、お客さんも、営業するほうも、とても楽しいこと。

「営業とは、お客さんとのコミュニケーションの手段です」

これは、ある大手食品会社の健康食品のフォローコール、歯に衣着せずに言えば「既存顧客への畳みかけ販売電話発信」の立ち上げメンバーを任された際、私がレポートで発表し、クライアントの方々に絶賛された言葉です。

売ることが目的になっちゃだめ。

売ることを、人よりも優先しちゃだめ。

当たり前だと思いませんか?


健康食品の営業電話だけれど、大勢のお客さんの健康を気遣ってお話すると、健康や悩みにまつわる話をお聞きすることができました。それは人生の話でした。そのような時は自然と割引販売を喜んでいただけました。

やるのは怖いと思っていた営業電話って、こんなに楽しいものなんだと私は知りました。

ネットワークビジネスを始めた人も、確かに楽しそう。

「自分は営業職になったんだ!」という自負、新しいことを始めた高揚感。

だけど、しんどいと思っている人を言いくるめるのは営業じゃないよ。

そう言いたくなります。

私は思い出すのです。

WEB制作の仕事を取ってきていた営業さん達の顔を。

「コミュニケーションを通じて、役に立てることを引き出すのが本当の営業職。嫌な気持ちにさせるのは、営業でもなく、コミュニケーションでもない!」

一方で、ネットワークビジネスや、その他押し売りって、断るとあからさまにガッカリしますよね。

なんじゃ、その売れなくてガッカリした顔は!?

本物の営業さんは、売れなくてガッカリした顔なんて、お客さんに見せません。

相手に嫌な思いをさせたら、売る以前に、コミュニケーションにならないです。

本物の営業さんは、相手に嫌な思いをさせないようにする心遣いのプロです。

人のタイミングを軽視する人達

ネットワークビジネス・MLM(マルチレベルマーケティング)の特徴は、商品購入と同時に「今後続いていく売り買いに参加させられる」ことです。

しかしネットワークビジネス以外にも、「今後続いていく売り買いに参加させられる」販売があります。

私の経験の中で、ネットワークビジネスとは違うのですが、洗脳系の保険勧誘を受けたことがあり、こちらのタイミングというものを軽視されました。

あなたのためになることだから

生命保険の強引な勧誘は、「明日死ぬかもしれない」から「契約のタイミングは今!」と迫ります。

ネットワークビジネス・MLM・ネズミ講も、「販売ネットワークの根っこに近いほうが儲かる」から「タイミングは今!」と迫ります。

勧誘員の友人はその後、古い友人を多く失ったと言っていました。

「タイミング」とは要するに、時間です。

「今はそのタイミングじゃない」

「その商品を今買いたいと思わない」

それを伝えても、「まずは会って話したい」と畳みかけてきます。

確かに、普通の営業でも「まずは会って話を」という手法は基本です。

しかし、「相手のタイミングを軽視」した時点で終わりです。嫌な気持ちにさせて友人を失うのは当然です。

正直私は、やりたいことや、やらなきゃいけないことで常にパンクしています。

それでも、「会いたい人と会って話す」という時間は、かけがえないですから、友人と話すという一心で、更に二回会うことを承諾しました。

しかし彼女は、私が再三言った私の言葉もタイミングも無視し、職場で教え込まれたであろう違和感の強い言葉を使うようになりました。

「決断(契約)すると思ってた」

突然そんな言葉が出て、こちらはケツが二つに断しました。


大切な命の時間を、押しのけて軽視するようではそれはもう友人ではありません。

「本当にその人にとってためになる商品なら、その人が必要とするタイミングまで待てばいいじゃないか」

人間関係の中で残って契約したりするのは、断れない性格の人。

はっきり言って、会社側にとっては、販売員の大切な友人がいなくなろうが断れない人が、一人か二人一生契約すればそれでいいのです。

それを伝えて、でも…と食い下がられて、あなたが嫌な気持ちになったら、それは既に友人じゃないし、営業でもないです。

普通、友人なら、嫌だと言われたらやめます。嫌がることは続けませんよね。

本当に相手にとって必要な商品だと思うなら、相手が本当に受け入れるタイミングを、時間をかけて見計らう。それが友人ですよね。

良い商品でもそんなもの憑いてるのは嫌だ

現代のネットワークビジネスでは、結構良い商品も多い印象です。

特に自然系の商品は、こだわっているのだなと思うものもあります。

でも、私が欲しいなと思うのは商品であって、ダウンを付けて得るマージンではありません。

あなたが勧める製品が本当にお勧めなら、あなたが貰えるバックを値段から差し引いて売ってください。

お金を得たいことと、良い商品を勧めることは、別にしてほしい。

でないと、私は、良い商品を欲しくても、マネーゲームに参加したくないからという理由で商品を買うのをやめます。

本当に商品が良いのなら、そんな理由で広まらないのは勿体ないですよね。

「誰もが知るブランド」

その中に、元はネットワークビジネスの商品だったものってありますか??

大流行したあのAでさえ、普通に生活していたらお目にかかることはありません。

品質が良いという話ですが、大量生産製品のOEMであることもバラされていました。

ちなみに、儲けたい!人生を変えたい!マネーゲームなら、別でやります。っていうかやってました。FXとか、仮想通貨とかね(笑)

儲かっていた時でも、もし知人に勧めて「業」を共有したらマルチと同じなんで、知人には勧めません。

※追記
ミキプルーンはネットワークビジネス発だそうです!
あとノエビア化粧品も!

初期投資0円でネット販売できる時代

勧誘員は言います。

「この商品はこだわって作っているから大量生産ができない。

大量生産できない商品だから普通に流通させられないから、MLMで売っている」

それ、いつの時代?

Amazon、小口販売初期投資月額基本料0円。

Yahoo!ショッピング、初期投資月額基本料0円。

楽天の月額基本料はちょっと高い。

月額基本料が0円の分、販売手数料は発生しますが、ねずみ算の上の方の人にまで支払われるためネットワークビジネス商品に上乗せされる額よりもずっと安いです。

自力で低コストで流通させられる。

良い商品なら、仕入れて出品して売ったら良いと思いますし、実際に個人の出品販売から始めて、人を沢山雇うほど売り上げる人も少なくありません。

ただ、日々活動的にアピールして商品検索の上位にいかなくてはいけないので、大変です。

私も、過去にはECサイトやYahoo!ショッピングの出店もやっていましたが、大変でした!でも、ネットワークビジネスのように知人友人に売っていくほどのマメさがあるなら充分運営できるのにと思います。

アフィリエイトはもっと気軽

みなさん普通にインターネットをしていると、商品の紹介をしているページ、アフィリエイトのページを見かけますよね。

良い商品にはだいたいアフィリエイトがありますから、紹介するページを作ったら良いです。

私も、ブログを書くついでに、お勧めのレンタルサーバーとか、モバイルWiFiなどのアフィリエイトバナーを探して貼り付けるのはとても楽しいです。

それこそ、最初に出た、「ドメイン」も…。

私はちゃんとやっていないので、恥ずかしながら月1万もいかないですが、副業でもちゃんとやれば月に10万円の収入を得る人は珍しくありません。友人でも普通にいます。

アフィリエイトとネットワークビジネスと何が違うの?

全然違います…

まず、相手の時間を奪わない!

友人に誘われて、久し振りにどんな楽しい話をしようかな、なんて考えて行ったのに…。結局勧誘で、その日一日の時間も精神力も「なんだったの?」という状態になるネットワークビジネスやマルチとは全然違います。

その点WEBページなんて、必要ないと思った瞬間にワンクリックで閉じられますよね。

アフィリエイトを貼る方も、うまくいかなかくても無駄になるのは自分の時間だけ!

日々自分が使っていて勧めたい商品も沢山出ています。

更に、アフィリエイトによっては、ネットワークビジネスやMLMと同様の連鎖取引が取り入れられている場合もあります。

・アフィリエイト経由で使い続ける分も儲かる
・アフィリエイトを経由した人のアフィリエイトを経由した人の分まで儲かる

ただし最近はあまり見かけません。

そんな風に射幸性が強いと、以下のように、人に迷惑をかけるアフィリエイターが増えるからです。それこそ、ネットワークビジネスやMLMのように、負の気を集めます。

・高額で悪質な商品を売る
・悪質な売り方をする(クリック詐欺)

転売はどう?

「転売」ビジネスも最近、謎のツール?などが広告で流れてきますね。

でも、転売自体は元々副業として成り立っています。

「好きなことを仕事に」で、実際にうまくいっているケースは転売が多いと思います。

私の知り合いでも、Web関係の元同僚と、車の修理屋さんの店長が、副業で車の転売をして結構利益を上げているようです。

ドールの買取・中古販売で上手く行っているケースも知っています。

また身近な商材として服の仕入れ・販売も活発で、クラウド求人でも、関係したタスク求人が多く見られます。

謎の転売ツールの実態については調査中です。

ネットワークビジネスは限られた才能ある人だけ

このように怪しくない副業でうまく行っているケースを沢山知っています。Youtuberも良いですよね。手堅く「人生逆転!」したい人には、IT資格の年収ランキング上位を取ることをおすすめします。

それでもネットワークビジネスやMLMを選ばなきゃいけない理由はなんでしょうか。ネズミ講とはここが違う!ちゃんと商品があるからネズミ講とは違うのだ、と、販売員や紹介サイトは主張します。

いや、そこじゃない。

販売ネットワークビジネスも、ほとんどは、「上」から「早く契約を増やせ」とせっつかれます。

もし、自分に「下(ダウン)」ができたとして、下をせっついたりしなくても、前もっての情報や更なる上からの声かけで、「契約を増やさなきゃ」という焦りが生じます。そして、その焦りや、上層部のセミナーで得る高揚によって麻痺する、大切だった友人への心遣い

その「心の麻痺」こそが、ネットワークビジネス・MLMの儲かる源なんですよね。

目の前のm人への心遣いを麻痺させて稼ぐ。麻痺した人の言動に傷付く、友人や家族。悲しみや怒りを載せたお金。

そんな「気」の流れ無理だーーー!!

必殺断り技!突然ですがスピリチュアル

そうです。気の流れ無理なんです。

そんなに特別なことじゃないと思います。

生きていれば、嫉妬されたり、強く思われたりしますよね。

そんな、周りの人の感情を感じ取って行くうちに、そういうのって「気配」で解るようになりませんか。

私は、性犯罪をしようとしている人はそちらを見なくてもわかってしまいます。ザワワ!ってしますね。10代の頃に満員電車で繰り返し痴漢に遭ったせいのような気がします。

性犯罪でなくても、犯罪をしてしまう人も目を見るとわかることが多いです。

丁度昨夜、ある実体験マンガで読んだのですが、痴漢をする人々も、お互いが一目で解るらしいですね。

私の日常の周りにある、ちょっとした拒否感とかちょっとしたイライラとか「人の出す自然な気」は、なるべく気にしないように生きています。

でも、強い嫌な気があったら避けます。

先ほどのように、危険から身を守るために「気」を感じ取ることは私にとってとても大切なことなのです。

お金はある意味「気」のパイプです。すごく「気」が流れやすいものです。

良い気も、悪い気も。すごく強力なパイプなので、悪いものも流れてしまいやすい。

だからお金って大事に、真摯に考えなきゃいけないんですよね。

それに気付いてからは、お金への苦手意識はなくなりました。

だからこそ、お金に悪い気を乗せることは恐ろしいことだと言い切れます。

ネットワークビジネスのネットワークって、結局そのお金自体のネットワークのこと。

いくら、「ネットワークビジネスはネズミ講じゃありません!」「違法ではありません!」と言っても、そう言わなきゃいけないくらいの「負の気」を載せている手法ということです。

家族が崩壊したり、友人が去ったり。

確かにお金って業を載せるものではあるんですが、TSUTAYAで働いて家族が崩壊したり、友人が去ったりはしないですよね。

安く働けば良い、っていうことかと言うと、それも違います。

人を笑顔にさせても、自分の生活が苦しくなって辛いと感じたら、負の気を載せてしまう。

そして、お金を払うほうも、受け取るほうが内心で「安い、辛い」と思っているなら、幾ら値引きしてもらっても嫌ですよね。

払う方も、受け取り側も、気持ち良いことが大事なのです。

「なんか必死でかわいそうだから」

「しつこいから仕方なく」

「契約しないとこわい顔をされたから」

そんな負の気が簡単に載せやすい手法を続けて、自分の下に沢山の販売員を付けて儲けている人は「良く平気だなあ」と思います。

負の気が平気で、儲けられる人はそれは立派な「才能」です。

ネットワークビジネスは簡単で誰にでもできる?

無理無理無理。

流れる負の気に鈍感でいられる才能が必要です。




私は最速でこう断ります。


「スピリチュアル的に無理」


おわりに

ネットワークビジネスやらなくても、私はこんな手法で儲かりました!

とか、残高を見せられればカッコイイかもしれないですが、まだ全然そんなでもありません(苦笑)

ただ、私自身今過渡期だからこそ、色々なものが身を掠めるんですね。

だからこそ、今ハッキリ声明しようと思いました。


何を伝えたいかというと、「嫌だ」という気持ちは大事だということです。

昔私は、論理武装して、論破しないといけないと思っていました。

だけど、「嫌だ」っていう気持ちはとっても大切です。

「なんか嫌だからやらない」

それで充分というか、それこそが大切なのです。

でも、面と向かって嫌とか、しんどいとか、言いにくいですよね。言っても言い返して来るし。

そんな時は「スピリチュアル的に無理」と言う。そんな提案でした。









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