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フェミニズムを尊重し、「頼りになる男」を出す女性向け創作を公の空間から追放すべきである(タイトル変更済み)

最近の例の論争に際し、女性が女性向け作品で何を好んで消費しているかについての研究を紹介したブログエントリがあった。

こちらのブログでは、いくつかの研究を紹介し、女性は《金持ちor逞しい甲斐性のある男が、主人公女性と心を通じ合い庇護してくれる》というシチュエーションを好むことを紹介している。そのうえで、

女性の性的キューを強調したキャラは「心が通じる有能なイケメン」である。
女性向けの性的なポスターが炎上しない理由、それは女性の性的キューが社会の価値観と一致する方向にあるからではないか。

としている。

私は、同じファクトを土台として、社会の価値観と一致しないと主張する。なぜなら、そのような作品は、「男が外で稼ぎ女は家」というジェンダーロールを読者に刷り込んでおり、男女平等を妨げるものであるからである。

これは突拍子もない議論などではない。例えばディズニーのアニメ映画などでも前世紀の「リトル・マーメイド」等の作品では「ヒロインが王子様と結ばれる」類型が批判されたが、近年の「アナと雪の女王」ではそういった類型のロマンスを拒否する内容となっており、称賛されている。近来の作品では、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」なども同様の称賛を受けている。

すなわち、古典的なハーレクイン型の《金持ちor逞しい解消のある男が、主人公女性と心を通じ合い庇護してくれる》女性向け作品はポルノであって、もはや公に出てきてはならない、という時代である。そういった作品は公共機関とのコラボなどもってのほかである。国内メジャー策でも、行き詰まった女性が主婦化を彷彿とさせるルートで“救済”される「逃げるは恥だが役に立つ」などもこの類型として批判の対象になりうる。

(削除済み部分:タキシード仮面は後半には「囚われの姫君」役になることもあるとして該当しないと判断しました)
例えば有名作品である「セーラームーン」でも、登場人物のうちタキシード仮面はハーレクイン型の「女性主人公を庇護する逞しい男」となっており、フェミニズムの観点から批判すべき対象である。作品としてのセーラームーン、特にタキシード仮面は、公の場から追放すべきだろう。

現在の日本でそういった作品が表に出ても炎上しないのは、日本国内のフェミニズムがなぜかそれを軽視しているというだけであり、アメリカのフェミニストはちゃんと炎上させている。我々日本のフェミニストも、巨乳に限らず女性向け作品(一般向け、オタク向け、18禁問わず)でハーレクイン型ロマンスを提供する作品を炎上させていくべきだろう。

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