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東野圭吾さんの『ある閉ざされた雪の山荘で』は本格派のパロディの更に上をいく作品

とんでもない構造ーー

こんばんは。
カーボです。

今日は東野圭吾さんの
『ある閉ざされた雪の山荘で』
を紹介します!

今、映画化されて上映されてるというので
興味があって読んでみました。

◯本格推理ものようで全然違う構造

東野圭吾さんといえば
『名探偵の掟』のように
本格推理ものをある意味茶化すような
作品をけっこう書かれています。

今回の『ある閉ざされた〜』も
いわゆる本格ものとは一味違う作品となっています!

◯集められたのは役者の卵7人

まずこの山荘に集められたのは
役者の卵7人です。ちなみに雪なんか
降ってません。

この役者たちに一風変わった演出家から
ある指令が下されます。

「ここを雪の山荘と見立てて、いわゆる
 孤島系の次々と登場人物が殺されていく
 ミステリを演じろ」
という無茶苦茶な命令が下されます。

厳しいオーディションを勝ち抜いてきた
役者たちは懸命にこの指令に従って
なんとか劇を成立させようと試みます。

そうすると、最初の夜に本当の殺人事件があり、
人が一人いなくなります。ただ、殺されたか
どうかは定かではありません。

本当に殺されたのか?
消えた役者はどうなったのか?
演出家の意図はなんなのか?

そこにオーディションの前に起きた
事件が絡み合い、殺人事件の結末は
思わぬ方向にいくのですがーー

というお話です。

◯前代未聞の決着に驚き

とても面白そうな話で、
ただこういう盛り上がる話を作ると
結末が大変。

どうしてもルール違反の方法
「そもそも茶番だった」
「犯人はそこにいなかった」
とかになりがちなんですが、
東野圭吾さんの作品なのでそんなことは
もちろんなく、正々堂々7人の中に犯人は
いますし、ちゃんとした仕掛けもあります。

相変わらず東野さんの作品は
素晴らしいですね!

映画も公開されてるということで
ビジュアルで楽しみたい方はそちらもどうぞ。

では、また!

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