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西原理恵子の娘さんが西原理恵子さんを告発した件について思うこと

こんばんは。
カーボです。

西原理恵子さんの娘さんが
西原理恵子さんを告発したという
ショックな事件がありました。

西原さんの娘さんは
鴨志田ひよさんといって
『毎日かあさん』という漫画では
ひよとして可愛がられてる存在です。

それが当時のことを回想して
母親から虐待とも思われるような話を
ブログで書かれています。

僕は西原理恵子さんの漫画を
読んでいて好きだったのでショックを
受けましたが、同時に西原理恵子さん
らしいなと妙に納得してしまいました。

◯西原理恵子という漫画家

西原理恵子さんはある種「業」を
背負った漫画家で、
「絶対に売れてやる」という信念で
描かれている魂を感じることが
多くありました。

初期の売れない頃は男しかほぼいない
雑誌編集社会に潜れ込み、麻雀でカモに
されながらも喰らい付いて何とか仕事を
もらい、必死に漫画を描かれていました。

夫であったカメラマンの鴨志田さんも
西原さんに負けないくらい個性の強い方で
同じような「業」を感じさせました。

ここでいう「業」とは
「のし上がるためには何でもしてやる」
みたいな強い信念に取り憑かれている
というくらいの意味です。

夫の鴨志田さんはアルコール中毒で
若くして亡くなりますが、
その頃から西原さんの漫画に更なる
凄みが出てきて名作を連発していきます。

その一つがこの『毎日かあさん』で
アニメ化もドラマ化もされています。

西原さんと思わしきかあさんと
娘さんのほのぼのとした日常を
綴った漫画。

ですが、実際の娘さんからは
こんな漫画にあるような母親では
なかったという告発があり、
ショックと共に
「そりゃ、そうだよな」
と思う自分がいました。

なにしろこんなに面白い漫画を
描いているのですから、
まともに普通の生活を送っているとは
とても思えません。

◯周りを傷つけてもそれでもやめられない

娘さんは何度も
「私のことは漫画に描かないで」
と訴えますが、西原さんがそれを
聞くことがありませんでした。

何しろ人気漫画ですから。
作品を描くためには娘さんをも
ある意味犠牲にしてしまう。
(どこまで自覚があったのかは
 わかりませんが)

そういう業を背負っているのが
作品を描く漫画家ではないでしょうか。

漫画を描くというのはそれだけのものを
犠牲にしてでも「描きたい」という
気持ちが上回ってることなのだと思います。

◯日常系漫画を描くという異常

日常系漫画というのは自分の周りの出来事を
ネタにしてさらに面白く作品として
成り立つように描くという異常性が
求められます。

今回のように時には傷つけて
しまう人もいることでしょう。
それでも描くのが日常系漫画の宿命。

そんな日常系漫画の裏の部分を
垣間見得ますが、僕としては
そのような業を認識した上で
漫画をしっかり楽しむことが
その漫画への供養となる
ことかなと思います。
(供養という言葉はヘンですが
 他に適当な言葉が思いつかなかったので
 そのままにしておきます)

周りはたまったものではないですが、
現状はそれが日常系漫画というものだ
ということになると思います。

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