韓国語翻訳練習 ハ・テワン~全ての瞬間が君だった~146「4.さよなら―私の全ての瞬間」

まだ覚えてる


もう季節を何度も越えて私たちの急な最後があるその季節が来た。あの時は世界のどんなものも非難することができないほど君があまりにも憎かったけれど、今は少し違う気持ちだ。今考えてみればそうだった。今までの私の姿の中で、君と会っていたあの時ほど私の表情が幸せに見えるときはなかったと。


たとえ私たちはすごく難しく、また辛かったけれど、

それはまた一生抱いて行かなければならない

一つの美しい記憶だったのだろう。


君に最初に会った時、ギターを上手く弾く人を見ながら素敵だと言った君を見て、私がギターの練習をどれだけ熱心にやったか。君はただギターが上手い人を見ながらそう言っただけだったのに、私は自分が君にとってそんな人でいたかったんだ。


何か月も練習した曲を君の前で演奏した時、そんな私を笑いながら抱きしめた君のその温かさをまだ覚えてる。多分、長い時間が経ってもその時ほどの温かさに出会うことはできないだろう。私たちは本当に大好きだったんだ。


それで君は最近どう?さっぱり知らせを聞くことが出来なくて少し残念だ。あの時あれほど望んでいた海外旅行には行ったのか。とりわけ辛いあのアルバイトは辞めたのか。新しく好きな人に出会ってまた違う幸せな日々を過ごしているのかどうか。ただ、あれこれが無性に気になる。


君は私をすべて忘れて

微かな過去に置いて行って

暮らしていってるのかもしれないけれど、

私は相変わらず君が鮮明だ。


今になってこんな言葉を言う必要があるのかわからないけど、私はあの時君を心から愛してた。私にはそれが何よりも大事だったし、ありがたかった。私にその温かな胸を開いてくれて。ありがとう、私にそんな温かな記憶を残してくれて。


幸せになって。

君は笑っているのが

世界で誰よりもきれいだから。

綺麗な服を着て、おいしいものを食べて、

楽しいことをやりながら過ごして。

そしてできるなら


時々は私を思い出して。

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