飯田 光平(邱 立光)

藤沢市→東京→上田市。ちょっぴり大きい古本屋さん、バリューブックスに所属しています。気…

飯田 光平(邱 立光)

藤沢市→東京→上田市。ちょっぴり大きい古本屋さん、バリューブックスに所属しています。気がつけば、本にまつわる仕事ばかりしてきました。

マガジン

  • 本屋が気になる「新刊まとめ」

    毎日、僕やあなたの知らない本がたくさん産み落とされています。本屋で働く編集者が「この本、気になる」と思った新刊を毎日・毎週リストアップしていきます。「何か面白そうな本はないかな」と思っている方や、最近の出版業界が気になる方におすすめのマガジンです。

最近の記事

告白に失敗し、詐欺電話と格闘しながら YouTuber になった

本屋 VALUE BOOKS の YouTube 番組、「積読チャンネル」が始まった! 毎週更新で、おすすめの1冊を書店員(というか飯田が)紹介していくチャンネル。 「なぜ書店が YouTube を始めるのか」という話はいったん置いておいて、YouTube がスタートするまでの情けない経緯を記しておこうと思う。 動画とか作ってもらえないかなぁ……?(チラッ VALUE BOOKS は本屋としてさまざまなクリエイターを支援しており、そのひとつに「ゆる言語学ラジオ」がある

    • 猫が逃げたときの、飼い主の行動と胸のうち

      11/14(火)から 11/16(木)にかけて、飼い猫が家を出て迷子になりました。 誰かの参考になればと、詳細を残しておきます。 なお、今まさにペットの捜索をしている、という方は下記の「迷子捜しマニュアル」を見ることをおすすめします。 11/14(火) 玄関を出る際に足元から脱走 自分が家を出る際に、足元から脱走しました。推測ではあるものの、窓は開けていなかったので、ほぼ確実です。 ふだんから外に出たがるので、外出の際は気をつけていました。しかし、この日は家を出た直後

      • 「本屋 × クリエイター」のコラボ企画を手伝ってくれる編集アシスタント募集

        バリューブックスという本屋で働く、飯田です。 いま自分が担当している、「本屋 × クリエイター」企画を手伝ってくれる編集アシスタントを募集します。「手伝う」と書きましたが、もちろん有償です。 正社員・アルバイト・業務委託など、形式は問いません。 「本屋 × クリエイター」って、どういうこと? この記事を読んでいただくと、具体的なイメージが湧きやすいと思います。 (なんて楽なんだ…… ちゃんと記事を書いていた自分を褒めたい) 上記の記事で紹介したもの以外でも、

        • 家族って、どんなふうに愛し合えばいいんだろう?

          いま、バリューブックスで予約を受け付けている、『聴こえない母に訊きにいく』という一冊のエッセイがあります。 自社で取り扱っていることもあり、ひと足先に本書を読ませてもらったのですが、すごく、胸に迫る本で。 バリューブックスで取り扱っている、ということは抜きにして、どこの書店からでもいいから、ぜひより多くの方に手に取ってみてほしい。 そんな思いから、少し長くなってしまったのですが、『聴こえない母に訊きにいく』をご紹介できたらと思います。 実家に帰ると、両親が無音のテレビ

        告白に失敗し、詐欺電話と格闘しながら YouTuber になった

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        • 本屋が気になる「新刊まとめ」
          19本

        記事

          利益をすべて還元しますが、「いい会社」ではありません

          バリューブックスというオンラインの本屋で働く、飯田と申します。 いま、バリューブックスでは、下記の本の先行販売・予約販売を行なっており、かつ、定価の2〜3割にあたる書店利益をすべて還元しています。 ポッドキャスト「ゆる言語学ラジオ」を運営する、水野さんと堀元さんによる共著。身近な言葉の不思議を掘っていく1冊。書店利益分は著者に還元。 聴こえない親をもつ、聴こえる子ども、いわゆる「コーダ」の五十嵐さんが、家族の積み重ねた歴史を紐解いていくエッセイ。書店利益分は、本書にも登

          利益をすべて還元しますが、「いい会社」ではありません

          亡くなった先生と、再会できた話

          以前、『Neverland Diner――二度と行けないあの店で』という本に寄稿した。 「カリブサンドだけは、今でもほんとうのまま」という題で、かつて通っていた塾の恩師とのエピソードを書いたもの。 不良や不登校の生徒ばかりが通う一風変わった塾(と先生)で、大人になった今でも忘れられない記憶だ。 エッセイを書き終えた後、先生に会いに懐かしい事務所を訪ねると、すでにそこに塾はなく、先生が亡くなっていたことを知った。 そこからまた月日は流れ、ある日メール画面を開くと、『Ne

          亡くなった先生と、再会できた話

          本屋が気になる「今日の新刊」10 冊 — 7/28

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、気になる「今日の新刊」です。 毎日新たに約200冊も出版される新刊に目を通し、気になったものをまとめています。思いがけない、幸福な本との出会いがありますように。 韓国のアーティスト イ・ランと『ぼのぼの』の漫画家いがらしみきおの往復書簡。災厄の時代、数々の苦難のなか交わされた手紙は、神、経済、AI、哲学、映画、家族等々尽きることなく対話が広がる。世代、性別、国境を超え、深い思索と愛にあふれた言葉の交換。 「尊重しあう2人

          本屋が気になる「今日の新刊」10 冊 — 7/28

          本屋が気になる「今日の新刊」20 冊 — 7/27

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、気になる「今日の新刊」です。 毎日新たに約200冊も出版される新刊に目を通し、気になったものをまとめています。思いがけない、幸福な本との出会いがありますように。 本の魅力を伝えるYouTubeチャンネル「スケザネ図書館」。 その配信者である著者が、「物語」の楽しみ方を案内… Amazon で購入する 楽天ブックスで購入する 世紀転換期を「裸足」で歩き、独自の視点からつながりの表象を読みとく異色の時代論&ポスト

          本屋が気になる「今日の新刊」20 冊 — 7/27

          本屋が気になる「今日の新刊」9 冊 — 7/26

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、気になる「今日の新刊」です。 毎日新たに約200冊も出版される新刊に目を通し、気になったものをまとめています。思いがけない、幸福な本との出会いがありますように。 近代的主体の哲学は、美学から始まる。現代ドイツで最も重要とされるフランクフルト学派の思想家による、美的人間学始まりの書。 Amazon で購入する 楽天ブックスで購入する 全編語り下ろし、 漫画家よしながふみ初のインタビュー本 20時間超のインタビ

          本屋が気になる「今日の新刊」9 冊 — 7/26

          本屋が気になる「今日の新刊」26 冊 — 7/25

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、気になる「今日の新刊」です。 毎日新たに約200冊も出版される新刊に目を通し、気になったものをまとめています。思いがけない、幸福な本との出会いがありますように。 その企みに騙されるな──近代以前からプーチンのウクライナ侵攻まで、人間の悪と正義が熾烈にせめぎあう「戦争のデザイン」の歴史。 色、ことば、しるし、企み。 人間を翻弄し戦争へと駆り立てる一方で、その悪の道を食い止める正義にもなりうる「デザイン」。 紀元前から近代、

          本屋が気になる「今日の新刊」26 冊 — 7/25

          本屋が気になる「今週の新刊」97 冊 — 7/18 〜 7/23

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、気になる「今週の新刊」まとめです。 毎日新たに約200冊も出版される新刊に目を通し、気になったものをまとめています。この記事は、日々お届けしている新刊情報を1週間分にまとめたものです。 旅と酒場巡りがしたい!根っからの自由人である著者の眼差しに重ね、気の向くままに訪れた世界の町と東京の酒場に誘う〈旅絵日記〉 Amazon で購入する 楽天ブックスで購入する ルーマニアとウクライナに挟まれた東欧の小国モルドヴァ

          本屋が気になる「今週の新刊」97 冊 — 7/18 〜 7/23

          本屋が気になる「今日の新刊」9冊 — 7/23

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、気になる「今日の新刊」です。 毎日新たに約200冊も出版される新刊に目を通し、気になったものをまとめています。思いがけない、幸福な本との出会いがありますように。 《君に会いたくて、二万光年を飛びこえたんだ。》 人間と宇宙人の、想像を超え、時空を越えた、一途でさわやかなSFラブストーリー。 -------------------------------------- やさしい心を持つハナは、つき合って11年になるキョ

          本屋が気になる「今日の新刊」9冊 — 7/23

          本屋が気になる「今日の新刊」22冊 — 1/17

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、今日の気になる新刊です。 スターダムの絶対的アイドル、中野たむ初の自伝。私は闘う。諦めてきた、すべてのものを取り戻すまで…。大迫力のカラー試合写真、特別対談2編、紙上妄想デートグラビア、限界袋とじを収録! 岩波・新潮・角川ほかの老舗文庫から春陽堂文庫、金星堂名作叢書などの失われた文庫まで、戦前から現代までの絶版文庫から厳選した91作品を解説する古書好き・文学好きは必読のガイド。文庫を軸に出版史の一側面も照らし出す。秘蔵の貴

          本屋が気になる「今日の新刊」22冊 — 1/17

          本屋が気になる「今週の新刊」74冊 — 1/10 〜 1/16

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、今週の気になる新刊です。 東京2020を「終わったことにさせない」ために。オリンピックとIOCが遺した負の遺産を徹底追及。 「感動ポルノ」と称される、健常者に感動を与えるために利用される障害者イメージの問題点を考える。 民族的出自の坩堝・華南。その文化モザイクから、ある「民系」の自画像・他者像が作り上げられていく。克明な考察。(12月末刊) 「恨」と「幽玄」の軌跡が交わる時。その歌と舞は、東アジア芸能史千年の系譜に連な

          本屋が気になる「今週の新刊」74冊 — 1/10 〜 1/16

          本屋が気になる「今日の新刊」15冊 — 1/15

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、今日の気になる新刊です。 本書は,ケアのプロフェッショナルのコーディネーションを中心として,フランスと日本の社会的コンテクストにおいて国際比較を行なった結果である。 アメリカ原爆障害調査委員会(ABCC)遺伝学部長として戦後来日し、被曝児童の研究に携わった著者がみた戦後初期の日本と庶民生活。日本の変貌と時代を超越した特性を鋭い観察眼で捉えた回想録。 歴史学が政治に従属した悪しきエピソードとされる、敗戦直後の「国民的歴史学

          本屋が気になる「今日の新刊」15冊 — 1/15

          本屋が気になる「今日の新刊」22冊 — 1/14

          本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、今日の気になる新刊です。 なぜ人種差別(レイシズム)は存在するの? それをなくすにはどうしたらいい? レイシズム(人種差別主… 豊田市美術館「ホー・ツーニェン 百鬼夜行」展公式図録、100の妖怪を個別に紹介する決定版ガイドブック 第166回芥川龍之介賞候補作。群像新人文学賞を受賞したデビュー作『鳥がぼくらは祈り、』に続く、注目の新星による飛躍作。 顔と声を記録する「健康検査」、DNA採取、移動・購入履歴ハッキング、密告

          本屋が気になる「今日の新刊」22冊 — 1/14