懐かしい焦燥
この感じ。
たしかにいつか味わったことのある感じ、なのです。
見えそうで見えない理想の彼方だったり、届きそうのない理想と現実の狭間で永遠に漂う現実の苦しみだったり、何も成すことができずに消えてしまう蜉蝣のような恐怖だったり。
いい歳して...いい加減に真面目になりなさい!
そう言われた頃から四半世紀経って、かなりイイカンジ(?)の歳になりました。
僕の頑張りはいつまで経っても「届かない」のではないか?
懐かしい焦燥感が蘇る。そんな感じってないですか?
年齢が追いついて、懐かしい店が無くなって、いつも会っていた友達もいなくなって、なんか黄昏ていたおっさんの年齢になって、ぐるぐるっと時代が回って、それで気づいたのはオトナって年齢で完成するものではないんだっていうことです。
20代の後半の頃、30代の後半の頃、いつも感じていた懐かしい感情。
このままではいけない、っていう焦燥。
胸を掻き毟るくらいに苦しい現状と理想との乖離。葛藤。
何度か経験している懐かしい感じ。
都度わかっていることは、超えなくてはならないということ。心の居場所がザワザワと落ち着かないということは、それは成長への渇望が湧き出ている証左でもあるのです。
まやかしの頂(ただだき)に安住しない。ここを超えてやっと落ち着ける場所にたどり着いた頃には、また次のゴールを目指している。成長への欲求は尽きることなく心の泉から湧き出ている。情熱の炎に薪をくべよ、と内側から誰かが呟く。
一つだけ違うのは、心と裏腹にカラダは衰えていることでしょうか。精神の安住を得た頃には、体力が尽きる。人間は、一生が終わる頃に思い出の走馬灯と共に充実を味わう。本当に面白く儚いものだと思うのです。
昔のように言葉で誰かを殴らなくなったおかげで、自分自身の内面に正直に向き合えるようになったようです。オトナになったフリはできるようになりましたw
追いつくかどうか、「届くかどうか」は誰にもわかりません。焦燥は正しい成長欲求です。みんなひとり。でも時には手を繋いで、みんなで精一杯に前を向いて走っていきましょう!!
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