あの切なさになんて名付ければいいのだろう

とまどい

この楽曲がリリースされた2000年。
「未来日記」という番組のテーマソングとなり、出演者の恋模様を優しく彩った記憶は、もう23年も前のものか。

この楽曲の魅力のひとつは、なんといっても比喩的表現を多分に使っている歌詞。

どうしても言語化ができない感情を「なんて名付ければいいのだろう?」と歌い、二度ともどれないかけがえのない日々を「あの日々を描いたどんな名画も どんな言葉も頼りないほど」と表現する。

GLAY公式サブスクリプション型「GLAY」

TAKURO(敬称略)から教えてもらった「言語化できない感情」を表現する方法は、この23年の間に、あたかも自分のもののように幾度も使っている。それだけ、この表現方法に感銘を受けた。

リリースされた時から4年ほどが経過した頃、強烈にこの楽曲が心をえぐってえぐって仕方ないような出来事に遭遇した。

それこそ、その時の感情にどう名付ければよいのか、全くわからない、未体験、いや、未経験の出来事。

だから、私の中での「とまどい」の映像は、リリースされた2000年当時ではなく、2003〜2004年なのだ。

そして、楽曲が運んでくる映像は、なぜか色あせることなく、何年経ってもその時の心を素直に運んでくるから不思議だ。
その感情こそが、まさに自分にとってのある種の「とまどい」でもあるように思える。

今、このような種類?ジャンル?の感情に揺り動かされることなどないので、あの頃の気持ちにちょっと浸りたい時は、とまどいを聴けばよい。

一瞬でその頃に戻れる。


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