おまえという呼び方について

Precious

楽曲を語る前にひとつ。そう、呼び方問題。
個人的には、「おまえ」って言われた瞬間に何様?という反応をするはず。それなのに、なぜ歌の中で使われる「おまえ」については、こんなにも寛容なのだろうか。
誰かが言った。「Precious」を聴いて、「いい曲だけど、お前呼ばわりがこ嫌だ」と。相方と私は「これは「お前」だから良いんだ」と口を揃えて言った。そう、この楽曲は、「お前」で成り立っているのだ。
もとは、敬意を表す言葉だったのに、いつからか自分同等、もしくは目下の相手に対して使う言葉に変容したらしい。「貴様」も同じく。
聴いていて、気持ち良い言葉ではないけれど、あるストーリーの中においては、「お前」「おまえ」が効果的になることもある。
そして、TAKUROが描く世界での「お前」は、目下に対する呼び方ではなく、同志への語りかけのように使われているように感じる。
(現実世界で、誰かをお前呼ばわりすることは、ほぼないという。)

歌詞の創り出す世界というのは、不思議だ。

#相手の呼び方 #おまえ #Precious #GLAY

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