あなたたちのように美しく・・・

Beautiful like you

GLAYには、固定されたキーボーディストはいない。一定の期間、サポートキーボーディストとしてレコーディングやライブに参加され、GLAY楽曲に彩りを与えてくれる存在。GLAYの師とも言える以前のプロデューサー:佐久間正英氏も何度かキーボーディストとしてステージにたったこともある。
固定のメンバーではないにも関わらず、GLAY楽曲の中において、鍵盤はなくてはならない存在で、強烈なインパクトを残すGLAY楽曲は少なくない。自身も、GLAYに対して興味を抱いたきっかけは、ある楽曲のイントロの鍵盤の音から受けた衝撃によるもの。そう、この未発表曲「Beautiful like you」も鍵盤の音が生む世界観が、楽曲全体の美しさを形作っている。

すでに自身もライブで複数回聴いているが、実はまだ正式にリリースはされていない。それでも、前回のツアーの中でこの楽曲が持つ存在感の大きさを感じていた。一言で表現することがどう転んでもできないほど、多くの要素を含んでいる。ただ、改めて今聴いて思ったのは、心の中にある淀みを熊手のようなもので一気に外に掻き出してくれるだけの強さを持っているということ。相方が、昨年末のライブ映像を観た感想として、「破壊力」という言葉を使っていたが、そう、別角度から捉えた時の破壊力が尋常ではない。心の中に巣食う黒いものを根こそぎ破壊してくれる。それも5分ほどの間に。そして、そこに種を植えてくれる。水をあげてくれる。その後、手渡してくれる。そこから先は自分でどうにでもできるよねと背中を押してくれる。その前段のプロセスは、まさに破壊力だ。

とても繊細で、優しくて、美しい。一方で、芯の強さがあり、安定感があり、信頼感に満ちている。

そしてTERUという人が発する歌の力の果てしなさに、未だに圧倒される。いや、今だからこそ改めて圧倒されるという方が正しいだろう。
心の奥に潜み、普段は自分でも気づかない思いのようなものに、心身ともに震える。この楽曲の優しさのおおよそはTERUの歌声で構成されている。美しさも同様に。ただ、表面的な優しさではなく、経験に裏付けされたものであるから、力強さや覚悟感を見出すことができる。だからこそ、全幅の信頼をおいて、寄りかかりたいと感じる。寄りかかっていいんだと安心できる。
美しさの集大成は、ラストの「私はいつでもあなたのそばにいる like you」と歌うところ。綺麗なファルセットは、美しさの象徴であり、そしてファンへのメッセージ。GLAYがそばにいると思えたら、それは自分を守る盾になる。その心強さで歩いていける。そう思わせてくれるフレーズ。

私も、あなたたちのように芯の通った美しさを持ちたい。

来週、この楽曲がパッケージになったDVD /Blu-rayがリリースされます。
映像美とともに満喫します。

#GLAY #beautifullikeyou #未発表新曲 #経験に裏打ちされた美しさよ

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