幸せが何かを理解できる幸せ

HAPPINESS

学生時代、英語でのレポート提出が求められた時に、なぜかテーマを「地雷」にした。当時、彼らが「ZERO LANDMINE」という地雷ゼロを目指した活動に参加していたことがあったからだ。学校のレポートだからと著作権のこととか考えもせず、レポートの締めにHAPPINESSの歌詞を綴ったことをなぜかよく憶えている。

Don't wanna hurt you any more tell me the meaning of happiness

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このレポートの締めとして、当時の私はこの歌詞以上に適したものはないと学生時代の私は考えた。
今もきっとその思いは変わらないだろう。

「HEAVY GAUGE」ツアーの時に聴いたような気がするが、何かの楽曲とテレコになっていたかで、聴けていないようだ。
この楽曲のピアノが好きで、当時は耳コピして弾いていた。ピアノの練習の最後を、この楽曲のアウトロで終わりにするのが日常になっていた。だから「HAPPINESS」のアウトロだけは、少なくともほぼ毎日のように弾いていた。決して難しいメロディではなく、私レベルがパッと耳コピで弾けるくらい。ただ、なんだろう。心の奥の方をチクっと突かれるような感覚に陥るのは。TAKUROが弾くピアノって割とわかりやすいもので、テクニックを使っていないものがほとんどだが、そのシンプルさが余計に心に迫ってくる。
1番の1回目のAメロとかはピアノとボーカルだけのシンプルな構成。だからこそ、そこに宿った魂をダイレクトに感じることができる。
そのピアノを中心に、HISASHI独特のギターリフが入れば心が揺り動かされ、ベースとの間奏では、なんとなしにジャジーな側面も垣間見える。そういうところがこの楽曲の奥深さだと改めて感じる。

そして、冒頭の歌詞の話。
そう、「HAPPY」ではなく、「HAPINESS」なのだ。幸せな状態ではなく、「幸せ」を謳う。幸せの対義語は不幸だと思うが、でも本当の対義語は、「幸せが何かわからない」ではないか。「tell me the meaning of your happiness」と言われても、幸せが何かわからないければ、伝えられない。
だから「HAPINESS」というタイトルがあっても、底抜けに明るくて、ポジティブな楽曲ではなく、幸せについてを淡々と問うようなそんな曲。

この世で唯一無二のあなたへと ささげるよ ハピネス

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誰かが差し出してくれる幸せをつかめることが、何よりもの幸せかもしれない。


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