頭角を現してきた転機と言えるべき楽曲

I will〜

こんなタイトルをつけると、どの目線で言っているんだと言われそうだけど、振り返ってみても、TERUの楽曲にTERUらしさというか、TERUの書く詞のストレートさとか、楽曲のまっすぐさだったりとかの特徴が色濃く出るようになってきて、その楽曲に励まされたり、背中を押してもらったりすることが増えたように思う。
正直、この楽曲を聴くまでは、そこまでTERU楽曲に注目をしていたわけではなかったが、この楽曲を機にTERU曲が一つ殻を脱いだように感じる。
私の中ではTERU曲の転機であると思っている。

人は足で歩き行くものじゃなく 心で歩き進むべきだろう
負けないで 瞳伏せなければ
「大丈夫・・・」
明日を見つめられる

上手く生きている時も 上手く生きてない時も
歯を食いしばってみて その分だけ踏み出せる

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TERUが書く歌詞は、ストレートで心にズドンと飛び込んでくる。その球は本当に豪速球。だから、もう穿った見方すらできぬまま、そのままを受け止めるしかできない。歯を食いしばってみてって、他の人から言われた時に、私はどう感じるだろう。でも、TERUの言葉で、TERUが歌うと、そこに果てしない力が湧いてくるから不思議だ。
おそらく、その言葉に飾り気がないから。嘘偽りがないから。
きっとしんどくて、辛くて、どうしようもないときは、歯を食いしばって耐えて、その分を踏み出すための歩みに変えているのだ。

この楽曲がリリースされた当時は、これらの楽曲が収録されているアルバム『LOVE IS BEAUTIFUL』に収録されが楽曲たちが、どのような経緯で生まれてきたのかを、そこまでリアルに理解することはできなかった。
後になり、メンバーが置かれていた状況を知ることで、一層この楽曲含め、GLAYが立たされていた状況の過酷さというか、孤独さというか、悔しさというか・・・を理解することができた。
この楽曲のタイトルが、「I will〜」という表記であることも、ある程度の理解が進んだ上だと、腹落ちする。
その状況でも、メンバーのベクトルが同じ方向を指し示し、絶対的な存在としてそれぞれのメンバーのもとに寄り添っていてくれたからこそ、来年はデビュー30周年を迎えることができる。
この楽曲が、未来に向かう「will」の曲でよかった。過去を振り返るのではなく、前に踏み出そうとしてくれているだけで、どれほどの勇気をもらえるか。

ゴースト的な存在というよりも、その後、飛躍的に良くなるTERUのある意味での変化の楽曲。それは、ファンの共通認識のはず。


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