30年経っても楽曲の中の謎は解けぬまま

if〜灰とダイヤモンド〜

11月のライブに向け、自分にとっての「GHOST」な楽曲たちについて綴っていきたいと思う。すでに書いている楽曲もあるが、本日現在で39曲ある。この「GHOST」楽曲が「ZERO」になる日は来るのだろうか。次のツアーで1曲でも聴けたらと願うばかりだ。

インディーズアルバムのラスト楽曲。この楽曲はいまだに不思議に思う点がいろいろあり。疑問解消はAnthologyを買っているので、ちゃんと特典映像を観ることにする。
「灰とダイヤモンド」と言われ、どんな楽曲を想像するか?まさか、こんないアコースティックな感じの楽曲とは思わず、初めて耳にした時に「え?」となった。想像と全然違うぞと。それこそ、結構ハードなロックが来ると思っていたら、前の楽曲が終わって、コンポに「10」が表示されているのに、一向に始まる気配がなく、ディスク傷ついているのか?と本当に心配したほどだ。しばらく待っていると唐突に始まるのだが、それがアコギの音で、弦をこする音までしっかり収録されているもんだから、それは驚く。実は音量を上げて聴いてみると、アコギの前に小さな音で、弦楽器の音色が聴こえる。この作りにしようと落ち着いた時の状況を見ていたいと思うほど、なかなか作り手の心理イメージが難しい。でも、弦をこする音まで聴ける冒頭のアコギは、まずは楽曲のイメージを一気に破壊し、これまで声量とその色気でファンを魅了してきたTERUの声は、優しさ溢れるウィスパーボイスからスタート。そこも含めて度肝を抜かれたイメージ。あれ、全然イメージとあっていないぞ、おかしいぞなんて置いていかれるほど、結構衝撃だった。

楽曲そのものは、大きな波がなく、結構静かに進んでいく。大サビで最後のメロディが展開して、ハイトーンになるところに変化がある程度で、あとはTERUにしては低音がメイン。ただ、この静けさの中に、ボーカルの熱量のようなものを感じるのは、TERUの表現力の賜物だろう。淡々とした流れの中に味わいを感じるのは、若さゆえの荒々しさとは異なる楽曲へのリスペクトや音楽への覚悟のようなものが詰め込まれているからではないか。

そして、最後にまた謎が。アウトロの途中で急にまた弦楽器が入ってきて、それこそ楽曲イチの盛り上がりを生み出す。グーンに頂点に向けて上っていく感覚は明確なのだが。。。上り切って落ち着いたかと思うと、プツっと終わる。これは、衝撃というよりも動揺。それこそディスクかコンポかが壊れたか?と思って改めて10曲目を再生してみるが、こういう終わり方なので、何度聴いても同じ結果。GLAYの狙いなのか、関わったエンジニアの方とかのアイディアなのか。今聴いてもなかなか斬新。
ライフでやるとなったら、どんなアウトロになるのか・・・とかも想像し始めると、ぜひとも今のGLAYがどうアレンジするのか、生で聴きたい。


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