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【修正版:0703】10年ぶりの函館の夜に

月の夜に

※飲んで温泉に入った後の脳が完全に休みモードの中で書いたため、誤字脱字やら乱文やらがひどかったので、7/3に修正。

Buddyと弾丸函館旅行。
実にBuddyとの旅行も、函館の地を訪れるのも10年振り。その掛け算は5回目。
5回目も一緒に函館旅行をしていると、観光名所のほとんどはだいぶ堪能できているので、これまでいけなかったところとか、新スポットにいくとが今回の目的。
基本、函館旅行は2泊3日だが、今回は1泊2日の弾丸なので、行けるスポットはできる限り絞って濃密に。

函館旅行記をここ2日であげようかと思ったが、あまりにも楽しすぎて、2回じゃまとまらなさそうなので、別枠で。
今日は宿泊先のホテルの露天風呂から見た月が印象的だったので、この曲を。

露天風呂に浸かりながら、外を見ていると、天気があまり芳しくない割に、月がひょこっと顔を出していた。
でも、ふと黒い雲に覆われてしまう。雲はなかなかのスピードで移動しているようで、隠したと思った月がまた顔を出す。月自身が光るわけでないが、月の明るさであたりを照らし始める。
雲は何度も月を隠すが、隠されたその向こうでも、月は存在感を感じさせるよう、完全に黒く、暗くならず、雲の陰からぼんやりと淡い光が、暗い空をそっと明るくしている。

その様子を見ていたら、「月の夜に」が頭の中で鳴り出す。
この楽曲はTERUの作詞作曲によるもの。TERUの純粋でまっすぐな性格が楽曲全体から感じられる。
さて、TERUが見ている月は、雲に覆われようと光を失わない月だろうか。雲が通り過ぎるまで、じっとその場所で、自分の存在を保ちながら、時を待つ。そうせざるを得ない時期もあったかもしれない。その月のそばを流れる流れ星にすがるように祈ったこともあるかもしれない。
見えなくていつもそこに存在する、その存在は私にとってのまさにGLAYだ。

アコーディオンの音は、映像の鮮明さのトーンを少し落とすが、フィルムのカメラを現像した写真のような風合いというか、趣というか、懐かしさを感じさせてくれる。四角四面になりがちな楽曲に丸みがつく。
跳ねているメロディの中に、懐古的なものがあるのは、アコーディオンの出す音の優しさや柔らかさのおかげ。
夜の露天風呂の月を眺めながら、小さな小さな声だ「月の夜に」を口ずさんでみると、月に覆い被さっている重たい雲が、少しずつ体をどけてくれるような、そんな錯覚に襲われる。

函館の夜に、「月の夜に」を口ずさむ。
これを幸せと呼ばずして、何と言おう。




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