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画像は当日のものです。

運転がすごく得意なわけではないけれど、
ドライブは好きだ。
ドリンクバーとポテトだけで
ファミレスの閉店までねばって、
そこから「海見たいね」っつって
車で真っ暗な夜の海を見に行く…
そんなことを学生時代はしょっちゅうやっていた。
長野なのに。

遠くに行くだけでたのしかった時期は
もう懐かしい過去だけど、
のんびりできて調子さえ良ければ、
今でも距離はあまり苦じゃない。
父が一緒に行くとか行かないとか
もじゃもじゃ言っていたけど、
ひとりで行きたいなー
好きな曲ガンガンかけながらさ
と、置いていく気満々ではやく起きた。
快晴。

が、
末っ子は置いていかれるのを察知するのがほんとうに早い。
静かにしていたはずなのに、
出発する頃には
身支度を整えた父が居間にいた。

「え、いくの?」
「いく」
まじでくるの?
という更問いと嫌そうな顔は
起きてきた母に巧みにブロックされて、
我々は
「じゃあ2人とも、ヨロシク〜」
と明るく送り出された。

寝たり、起きたり、運転を代わったりしながら、
父はやっぱりちょっと
「おおげさだ」
というようなことを言った。
まぁいいじゃん。
どうせ近いうちに来なきゃいけなかったんだしさ。
いい天気だし、山きれいじゃん。
少し雲が出ていたけど、
雪のかかりはじめた白馬の山々は美しくて、
いいドライブだなぁと思っていた。

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