神々の知育玩具、モッツァレラ
どうもチッタです
昨日は気の迷いでモッツァレラチーズを作ってみました、が
結果から言うと惨敗しました
世界一マズいとも言えるモッツァレラを生み出してしまい、あまりにも悔しさが残ってしまったのでこの気持ちを記事に書きなぐります。
まず私はモッツァレラチーズが大好きです
モッツァが好きな人にモッツァが嫌いな人はまず居ないでしょう
市販品でも充分に満足出来る物が売られていますしハッキリ言えば作る必要はないのです
しかし人間、愚かしきかな
好きな物を自ら生み出したいという欲求には抗えないものです
知りたくなるのです、私の好きな物はどんな工程を経て私の手の中にあるのか
食べ物はサイエンスなのです、未来なのです
大人になっても知育菓子が楽しい理由はそこです(違う気がする)
思い立つとそこら辺は早い私ですので、好奇心に身を委ねモッツァレラチーズ作りに挑みました
レシピによると約1Lの牛乳を使うらしい、失敗が怖いので半分の約500mlを用意
材料
・穀物酢(もしくは米酢)
・低温殺菌100%生乳
・塩
どうやら基本の材料はこれだけで良いとの事
ビックリしちゃった、これだけでモッツァが…
ここから私の地獄を書いていく(細かい情報は省略)
①飲めるくらいの塩水をボウルに張っておく
正直意味が分からないから自分がどの位の塩分濃度まで耐えられるのか試してみた
500mlの水にスプーン3杯までは大丈夫だった
②鍋に牛乳を入れてヘラで優しく混ぜながら火をつける
温度計があるなら42℃、無ければお風呂くらいの温度になったら酢を入れて強めの弱火にして分離するまで混ぜる
分離が始まったら火を止めてモッツァになる何かを回収
らしい
いや正直意味が分からない、強めの弱火も意味が分からない
温度計がどっかに消えてて見付からないから体感でやる事にしたものの、普段私が入る風呂の温度も42〜45℃なのにこういう時に限って温度感が分からなくなる
一度お風呂のシチュエーションを脳内で再現してみるも分からない、毎日私は何を考えながら風呂に入ってんだと呆れる
「まぁギリ熱っ!とならない位かな…」
という体感で酢を投入、もしかしたらこれが悪かったのかも知れない
500ml用に計算した量の酢を入れても分離が始まらないのだ
困った私は感覚で追い酢をやってしまう
米津…追い酢玄師をしたら分離が始まったので私は心の中でよっしゃ…!と安堵をする
じゃんじゃんモッツァになりそうな何かを回収する、思えば楽しかったのは後にも先にもこの時だけだったのかもしれない
③回収したモッツァになりそうな何かを放置している間にフロアを沸かした湯を準備する
のはずだった
私が準備したのは42℃のぬるま湯、全くフロア沸かせてないダサい湯
脳内でパニックの種火を切った合図玄師
しかもモッツァになりそうな何かが何故かベチャベチャしてて練ろうに練れない
あ、神々の遊びだったんだこれ
下々の民が手を出していい物じゃなかったんだこれ
ガッツリ最初から最後までトッポみたいな間違え方してるのに神々の遊びもクソもない
ここから2時間モッツァと対話する事になる
④モッツァを練ってちぎって育てる(熱湯で)
勿論既に何もかもが倒壊したドリフ状態なので育てられる訳がない
ベチャベチャの、モッツァになりそうで決してモッツァにならない私という存在に似た何かを意味も分からぬまま練り続ける様は『もう手遅れだと分かっているのに事実を受け入れられず無理に蘇生しようとし続ける残酷なヒーラー』でしかない
それでも私はモッツァを作りたかった
それもまるで『悟っているのに涙を流しながら回復の手をやめないヒーラー』でしかない
何とかなれ、と思ったのでベチャベチャのソレに2度目の追い酢玄師をする
ここで初めて脳がスゥッと冷える
これ、熱湯じゃないのでは?
完全に思考停止して塩水にベチャベチャのソレを放り込み一服しながらパズドラのガチャを引く
⑤フロアを沸かす熱湯を用意(ここから大きくレシピから外れる)
ガチャを引いて落ち着いた私はここで、全ては過ちだったのだと根底から気付く
鋼の錬金術師でも見た事がある
人を錬成する事が禁忌Kidsだったように、私がモッツァを錬成する事もまた禁忌だったんだなぁと
牛乳と酢が等価交換で持ってかれた代償もデカい
この世の真理は何処にあるのか、この場合は"レシピ"だったんだね
それでも一度始めた物語は止まれないから熱湯を用意する
前の工程で追い酢玄師をして冷ましたお陰か、ベチャベチャのソレは少し固まってモッツァになりたがっているソレになってた
モッツァになりたがっているソレって何だろう
とにかく熱湯に浸け、蘇生を試みる
またベチャベチャに戻って絶望して何とかなれと3度目の追い酢玄師をする
傷口に塩とはこの事なのだろうか
涙が出てくる。
Twitterにその時の独り言を音声でツイートしてあるけど実はもっと絶望している
ヤケクソで熱湯に手を突っ込んで火傷をしたのだ
右手を火傷した
その後は虚無を練り続けてたのかもしれない
ソレの名を虚無としか呼んでやる事が出来ない
⑥成形(成形不可の域)
3度による追い酢玄師の弊害であんなにベチャベチャだったそれが今度はゴムのように変質してボッソボソになった
もう訳が分からないよ
もう一度フロアを沸かす熱湯を用意してしばらく虚無を浸けて放置
もう本当にどうにもならないと悟り、熱湯に再度手を突っ込みアチアチの虚無を物理で握り固める
もう、戦いに終止符を打とう
握り固めた虚無の表面だけ何とか整えて塩水に放り込みまた一服しながらパズドラのガチャを引く
⑦完成(惨敗)
世界一マズいモッツァレラチーズの完成
~完~
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?