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スポーツ指導者のためのトレーニングマガジン!野球・サッカー・バスケの現場で活躍するトレーナー(理学療法士・柔道整復師)が、各競技に特化した「怪我予防のためのストレッチやトレーニン… もっと読む
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記事一覧

段階的体幹トレーニング

体幹トレーニングは様々な方法があり自身に適したトレーニング何か悩むことはないでしょうか。 お腹に力を入れ、辛い態勢をキープするだけでなく、体幹の様々な機能改善に向けて段階的なトレーニングを行うことで、体幹と腕・脚との連動性向上を図ります。 今回は体幹トレーニングを動作に繋げるための段階的な方法をお伝えしていきます。 1.安定した姿勢獲得まず始めに姿勢の安定化を目指します。 脊柱(体幹)はS字の弯曲をしており、弯曲があることによって重力を緩衝、そして力発揮に効果的とされて

動きを変えるトレーニング

トレーニングと一言で言っても様々な目的があることから、目的に合わせたトレーニングが必要となります。 スポーツ選手が競技力を向上を目的とするトレーニングでは、筋力を強化することはもちろんのこと動作を改善するトレーニングも必要となります。 素早く動く、あたりに強くなる、遠くに投げる全てにおいて筋力が必要となり、適切な負荷により筋力トレーニングを行うことで競技力向上が見込めます。 では動作を改善するトレーニングとは何を改善するのか。 獲得したい動作に対して効率的な動作を獲得

L-fit.オンラインseminar|重心移動の評価とトレーニング

タイトル|重心移動の評価とトレーニング講師|平 純一朗 Medical Fitness Ligare GM L-fit.代表 トレーナー養成校非常勤講師 KSL関東サッカーリーグ1部所属チームトレーナー V2リーグ女子所属チームトレーナー 【資格】 理学療法士 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー 内容| 動作評価において、自身の重心をどのようにコントロールしているのかを見ることが重要である。 重心制御において可動性、筋力、そして感覚器からの情報の統合と処理が適切

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パフォーマンスにつながる障害予防トレーニング

一般的な障害予防エクササイズではストレッチや体幹トレーニングなど、寝た状態で行うことが多いと思います。 柔軟性の低下は筋肉や関節に負担をかけやすく、最低限の柔軟性は必要であり、ストレッチは安定した状態(寝た状態)で行うことでリラックスして行えるメリットがあります。 さらに体幹トレーニングは、身体の中心部分の安定性を担い、強化することで四肢の力発揮がしやすく、コンタクトにも強い体となります。 これらの予防トレーニングの次に考えたいのは、 パフォーマンスにつながる予防トレーニ

回旋動作に必要な捻転差

投球動作時に必要とされる捻転差を作るには、骨盤と胸郭の分離が必要となります。 骨盤と胸郭の回旋差を大きくすることで、骨盤・胸郭をつなぐ体幹筋群(主に腹斜筋)を引き伸ばし、引き伸ばされた体幹筋は元に戻ろうとする力が発生するため、大きく引き伸ばすことで元に戻ろうとする力は強くなります。 そのため、骨盤に対して胸郭を回旋することが捻転差となり大きな力発揮を可能とします。 胸郭を回旋させる土台となる骨盤の安定化 胸郭を回旋させる土台として、骨盤を固定する能力が必要となります。

加速トレーニング|骨盤とスネの傾き

1.走動作とは走動作は地面からの反力を利用し、前方に進む動作であり、地面に素早く強く力を加えることで、地面からの反力を得て前方に推進していきます。 ▶︎スプリント能力向上のポイントはこちら 2.骨盤を下げる地面に力を伝えるには骨盤を下げる必要があります。 歩行動作において、重心が移動してくる方の脚の骨盤は挙上し、衝撃吸収をします。 その後、反対側に重心を移動させる際は骨盤を下げて反対側に移動していきます。 そのため骨盤を下げる動きは重心を移動させる上で、重要な動作となり

ランニングフォームのチェックポイント

昨今のランニングブームに限らず、簡単なトレーニングとしてランニングをする方が増えているかと思います。 その中で、ランニング中の痛みにより十分にトレーニングができないという悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。 痛みに限らず、スポーツ動作では走る動作は基本となり、ランニングフォームの良し悪しはスポーツパフォーマンスに直結すると考えられます。 そこで今回は、ランニングフォームの見方と改善メニューについてご紹介していきます。 1.ランニングを見るポイント足が地面と接し

スイング動作に必要な回旋トレーニング

❶スイング動作に必要な胸郭トレーニング胸郭含めた体幹は、回旋時に対角線で動くことが特徴であり、対角線で伸びて縮む動きをします。 また回旋動作には必ず傾きがセットで起こり、回旋・傾きをバランスよく行う必要があります。 また、胸郭が骨盤に対して回旋することで体幹筋が伸ばされ、その後縮むことで大きな力を発揮できるとされています。 そのためストレッチやトレーニングでは、どちらかを固定した状態で回旋する必要があります。 胸郭ストレッチ ❷スイング動作に必要な股関節トレーニングス

パワーロスを減らすためのウォールドリル

パワーロスを減らすウォールドリル①|フォワードプッシュランニングやタックル時に必要な、前方へ力を伝えるためのトレーニングです。 地面からの力を適切に前方に伝えることで、ロスなく力を発揮することができます。 スネ→太もも→体幹が一直線になることで、パワーロスなく力を伝えられます。 力を前方の壁に伝える際に、しっかり胸を張り、肩甲骨を下げて脇を閉めることで、腕を通して壁に力を伝えることができます。 ✔︎かかとが落ちないこと ✔︎膝が曲がらない ✔︎お腹が前にでない 以上に注

投球障害予防のための肘関節

投球障害予防シリーズ最終章! 最後となる今回のテーマは「肘関節」について! 野球選手の中には、 肘の痛み(野球肘)を経験したという選手が少なくないと思います。 今回は、そんな数多く発生している野球肘の 予防に必要なセルフチェックおよびエクササイズを紹介していきます。 ■野球肘とは|野球肘 投球動作の繰り返しのストレスによって 引き起こされる肘関節の障害   野球肘はストレスがかかる場所によって 痛みの場所が分けられます。 これには大きく3タイプに分けられます。 ①

移動を伴うバランストレーニング

バランスが良いとは一点で止まるだけでなく、大きく動き、倒れそうになっても倒れない、転びそうになっても一歩踏み出せることもバランスが良い定義となります。 不安定な体幹や固まった体幹では、動きが小さくなったり、不必要な筋収縮によって精密な動きを困難とします。 こちらの記事で紹介しています。 バランスの難易度一点で止まることもバランスが良いということであり、それ以上に動きの中でバランスを保つことは難易度が高くなります。 Lv.1|重心を動かさない運動(静的保持) Lv.2|支

トレーニング効果を向上させるウォーミングアップ

スポーツ競技においても、トレーニングにおいてもウォーミングアップは重要であり、最大限の力発揮をするにも適切なウォーミングアップを行う必要があります。 1.ウォーミンングアップの目的①体温・筋温を上昇させる 血液循環が良くなり、酸素と栄養の供給をスムーズにする。また筋の粘性が改善され、筋発揮がしやすい状態となる。 →最大心拍数の60-70%で10-15分程実施することで、筋温上昇による最大筋出力(パワー)や敏捷性の上昇が見込めるとされています。 ②関節可動域を広くする 滑

身体を柔らかくするトレーニング

ストレッチをしてもすぐに硬くなる。 そんな悩みから、ストレッチにより柔軟性を改善することを諦めている方は多いのではないでしょうか。 ストレッチの方法が不十分で柔軟性が改善しないケースもありますが、 柔軟性を改善したい筋肉に対して、なぜその筋肉が硬くなるのかを考える必要があります。 筋肉が硬くなる原因は以下の3つであると考えます。 1.他部位でかばい、その筋肉に負担がかかっている股関節を例にすると、足関節や上半身の動きの低下は股関節でかばうことになります。 そのため全身の

いわゆる“股関節を使える様にする”トレーニング

1.股関節を使うメリットスポーツ動作で股関節の重要性は周知の通りかと思います。 股関節が使える様になることで などメリットがたくさんあります。 重心が股関節近くにあることから、股関節が動くことで重心移動をスムーズになります。 また、股関節には大きな筋肉が多数あることから、股関節が動くことで力発揮にも有利となります。 しかし股関節を動かすことは容易なことではなく、単純に股関節を意識すれば動くということでもありません。 大事なことは股関節を使える環境にすることで、