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関節の構造的安定化によるスクワット動作(Knee-in)改善

2020.10更新



1.Knee-in概論

コンディショニング、トレーニング指導する上でスクワット動作の獲得は1つの目標になり、その中でKnee-inという異常動作に対して改善のアプローチを行うことが多いかと思います。

スクワット動作獲得は、構えの姿勢の安定やパワーポジション獲得といった目的があり、その姿勢、ポジションの獲得には下肢関節の安定が必須条件となる。
関節がそれぞれ構造的に安定した状態にないと、周囲筋は過剰収縮を起こし、その運動性は損なわれることになる。


構えの姿勢とは

パワーポジションを基本とし、最小限の力で身体を支え、動き出しを速くするには胸郭の剛性が低下した状態が望ましい。胸郭(Th7-9)には上半身質量中心があり、その部分が柔軟に動くことで身体のバランスを取れるだけでなく、移動の際の重心移動を容易にすることができる。
では胸郭が自由度を高める(柔軟に動く)ための下半身の役割は何になるのか。

パワーポジションとは

このパワーポジションの獲得には関節が安定していることが必須条件となる。関節が構造的に不安定な状態では、その不安定性を代償する必要があるため、必要以上の力で関節を安定させる力が働いてしまう。

関節は凹と凸で成り立っており、それぞれが噛み合った状態になることで骨で安定する。各関節が構造的に安定することで、最小限の力で身体を支えることができる。


代表的な異常運動|Knee-in

膝を勉強していくと必ず、100%見る

knee-in

knee-inするのは内側広筋、中殿筋が弱いから。。。
改善するには、

内側広筋、中殿筋の筋トレ!!

確かにknee-inしている人は弱くなっている人が多いですが。

それは結果です。

なぜ弱いのか。
弱いからknee-inするのか。

筋は動きを制御するものと考えた時に、筋トレでの改善は不十分と考えます。
筋トレの前に関節を構造的に安定させることは優先されるべきと考えます。

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このnoteでは、足関節、膝関節、股関節それぞれの関節の解剖、運動学的観点から関節が構造的に安定するための評価・アプローチについてご紹介します。
関節構造的な安定がパワーポジション獲得の第1歩となります。


2.足関節・足部

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