アニメで地方を救うのだ。

 こんにちは。今日も今日とて寒いですね。
今日は、12月入ってから3回目の耳鼻科です。保険証の切り替え云々 で、医療費が10割負担です。健康は大事ですね。喉よりも懐が痛い。

今月のテーマ、地方創生について書いていきます。

地方創生の現状と課題

財務省によると地方創生は、
『 少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくために、まち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施する。』
とあります。

要は『東京に人が集まりすぎじゃい!地方民でも、みんなが幸せに暮らせるように 革命するやで!』ってことですね。

H29年の総務省のページでは、「東京圏への転入超過」「地方に仕事が無い」「地方の人口減少」「時代に合った地域づくり」が課題として挙げられています。そして、そんな問題を解決すべく内閣府地方創生推進事務局では「稼げるまちづくり」として「地域チャレンジ100」を掲げています。空き家をリノベーションする稼ぎ方、伝統的な街並みによる集客拡大による稼ぎ方、観光需要による稼ぎ方 などなど…

今現時点での政策は「空き家問題を解決したり 伝統的な街並みを保全して、地方の魅力を伝えよう!そんでもって、たくさんの観光客に来てもらえる町にすれば『稼げる町』になるのでは!!」という事ですね。

聖地としての地方創生

そこで私が注目している地方創生の方法は、聖地として地域を活性化させることです。
近年注目されているのが、アニメやマンガ、ゲームによるポップカルチャーの浸透です。日本のアニメ文化は『クールジャパン』として世界に認知され、注目を集めているコンテンツの1つです。日本人はもちろん、インバウンド観光に着目している地方が多いです。十六総合研究所「岐阜県ゆかりのアニメ映画 3 作品の聖地巡礼による経済波及効果」によると、都道府県によっては総合経済効果が約250億円に上ると言われているそうです。

そしてDeNAトラベルでは10代~70代の男女1020人を対象に、アンケートが実施されました。

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『聖地巡礼経験の有無について「はい」と答えたのは30代が最多(65.2%)。次いで10~20代(64.4%)が僅差で2位。若い層ほど聖地巡礼経験が多いことが分かった。』とのこと。また、別のアンケートでは、『聖地巡礼経験のある回答者のうち、約6人に1人は10回以上聖地を訪れている』ということが結果から分かっています。

10~30代の半数以上が聖地巡礼をしたことがあると答えているんです!なんや!みんな行っとんのかい・・・!私だけや思ってた!

「聖地巡礼って、何するの?写真撮って終わりでしょ?笑」みたいに思われてる方も多いと思うんですが、違うんです!アニメに出てくる観光地を訪れるのは勿論、地域の名産品や作中に登場するお店に行ったり、ちゃんとお金も落としてます!こうしたファン達の行動に着目した地域では「聖地巡礼マップ」や、ラッピング電車など、地域が一緒になって作品を盛り上げている所もたくさんあります。

聖地巡礼の経済効果

株式会社日本政策投資銀行は、「らき☆すた」について、埼玉県久喜市商工会鷲宮支所の資料の数値を元に試算を行っています。これによると、『テレビ放送以来の10年間での経済波及効果は約31億円』とされています。

聖地と地域の結びつき

ここで1つ、私の大好きな作品の「アニメと地域の結びつき」について少し書きたいと思います。

富山県に本社を構えるP.A.WORKSという制作会社の作品「花咲くいろは」という作品があります。この作品は石川県の湯涌温泉が舞台となっており、2008年の集中豪雨で被害を受けた地域でした。

2011年春にテレビ放映され、アニメの作中では「ぼんぼり祭り」という架空の神事が行われていました。そして湯涌温泉観光協会は「きれいな祭りだ」として、2011年秋にぼんぼり祭りを開催したのでした。(約5000人の集客)観光協会は地域に根付くことを目的としており、今年も「第9回ぼんぼり祭り」が行われました。毎年春に日程が発表されると共に、旅館が満室になるようです。2015年の「北陸新幹線:長野~金沢間」の開業した年の祭りには、初回の2.8倍近くの14000人が来場したそうです。

いかがですか?

アニメの架空のお祭りが、地域に根付いた伝統行事になるんですよ…!素晴らしくカッコよくて、ロマンがあるなと思います!(個人の感想です)

今回、地方ならではの魅力を売り出すキッカケとして「聖地としての地方創生」をお話してきました。

そして地方の課題として「東京圏への転入超過」「地方に仕事が無い」「地方の人口減少」「時代に合った地域づくり」が挙げられていました。アニメなどの聖地として、地域が活性化することは時代に合った地域づくりとして、とても良い効果だと考えます。一過性の観光客が増えるだけでなく、地域に愛着を持つ人を増加させることが重要だと考えます。第二の故郷として、たくさんの人に愛される地域になることで「愛する地域に住んで働きたい!」という人が増えたら、それはもう地方創生大成功ではないですか!

日本が誇るポップカルチャーが、日本を救うコンテンツに。なんてカッコイイんだ。あなたも是非『第二の故郷』を探してみてください♪