なんのために生まれて、なにをして生きるのか

初めまして。
「ワクワクした事ってなんやろ~」って考えてたら『世界観に浸ること』でした。ミュージカル、ライブ、絵本、映画が大好きです。

タイトルはアンパンマンマーチです。

そこで、私が大学生になってから読んだ本の中で、とてもワクワクしたおすすめの児童書を紹介していきます。
「え、児童書?子供向けの本やん、ナめとんのか!!」って思った そこのあなた…!!
まぁえぇから読んでみて欲しいです!

おすすめの児童書

ミヒャエル・エンデ作 「モモ 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語」

幼少期に読んだことがある人も多いのでは?

この物語は、『時間と人生』のお話です。

『人の話を聞く』という能力に長けたモモは、みんなのお話を聞くのが大好きでした。街のみんなは、たくさんモモにお話をします。話すことによって人々は、悩み事を自分で解決する糸口を見つけるのです。

そんなある日『時間泥棒である灰色の男』が現れます。

男は「ゆっくりしている時間が無駄だ。効率的に仕事を進め、ぼーっとしている時間を減らせ」と言うのです。子供たちにも「学校の後は遊ぶのではなく、勉強しろ」と言うのです。『遊ぶことは無駄だ。ゆっくりしている時間は無駄だ。』と主張するのです。

大人も子供も、団欒や談笑はなく効率的に日々を過ごしていくのです。

『早く起きて、早くご飯を食べ、早く仕事に戻る。夜はゆっくりせずに、早く寝る。そして翌朝、早く起きて仕事に行く。』

こんな生活をしている人がたくさんいる街になりました。もう、モモの所には誰も話をしに来ません。

そんな『無駄な時間』は誰も持っていないのですから。

遊んで笑いあっていた子供達も、笑顔ひとつ無く勉強に勤しみます。

大人たちはみんな仕事に明け暮れ、早く効率的に仕事をこなしていきます。「1秒たりとも無駄にできない」とイライラし、怒りっぽくなっていきました。

灰色の男はモモに言いました。「人生でだいじなことはひとつしかない。それは、なにかに成功すること、ひとかどのものになること、たくさんのものを手に入れることだ。ほかの人より成功し、えらくなり、金もちになった人間には、そのほかのもの──友情だの、愛だの、名誉だの、そんなものはなにもかも、ひとりでにあつまってくるものだ。きみはさっき、友だちがすきだと言ったね。ひとつそのことを、冷静に考えてみようじゃないか。」

ここで私は、みんなに問いたいと思います。

あなたの人生で、"だいじなこと"は 何ですか?

成功すること。地位。名誉。お金。愛。友情。それらは効率的に仕事をして、成功することの上に成り立つものなのでしょうか。

そこでモモの友だち(亀のカシオペイア)は言うのです。

「オソイホド ハヤイ」

この言葉の本当の意味は何でしょうか。

ぜひ、この本を手に取り読んでみて欲しいです。図書館に文庫本サイズも、あります!

時間の枠組みの中で必死に生きている大人にこそ、読んでもらいたい本です。

なにをして生きるのか

平等に与えられた時間を どのように使うかによって、人生は変化していきます。人間、経験値によってその人が形成されていくのです。(とても当たり前なことを言った)

無駄なことは全て不必要なのか』『人間の心の豊かさとは何なのか
忘れかけていた価値観を、再び考えさせられる児童書です。

児童書、侮るなかれ。

これから社会人になる私たちにとって、仕事の効率は とても大切なことだと思います。しかし、そこで見失っては行けない『人生の豊かさ』を蔑ろにして欲しくはありません。
目標は大事。昇格も大事。人間関係もお金も、プライベートも大事。

私たちに残された大学生活も、もう少しです。バイトも大事だけど『ゆっくり休んで遠回りする時間』にも価値があるのです。

自分の人生の価値は、自分で決めるものです。
なんのために 生まれて、 なにをして 生きるのか。

アンパンマンマーチは、人間の核心をついた歌だなと思います。個人的に。

私たちの人生が、豊かなものになりますように。