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今季は遂にアデル覚醒?過去の傾向と今季を比べてみた。

マイナーオプションも無くなり、もう後がない未完の大器アデル。
今季はラスト勝負とも言われるアデルの今季の傾向を過去と比較してみました。

細かい話をする前にざっくりアデルの経歴を記しました。

■経歴

17年のMLBドラフト1巡目(全体10位)でLAAから指名され、プロ入り。
高卒ドラフト1巡目指名と華々しいキャリアをスタートさせました。
当初の評価は5ツールプレイヤーとして評価されていました。
一方で守備面と三振が多い面は課題点として当初から懸念されていました。

■特徴

20年からMLBデビューしましたが、途中でのマイナー降格を毎年しているので
なかなか出場試合数も結果も現状では残せていないです。
アデルの最大のセールポイントはMLBでも有数の長打力と、トップレベルの走力が武器です。
逆に上記にも記載しましたが、三振率とそれに伴うコマンド力と守備力に大きな課題点があり、なかなか改善できずにいます。

ただ今季は改善傾向にあり、大勝負の年で遂に覚醒か?と言えるような
大きな根拠があります。

■覚醒の年になりそうな2024年

現在12試合を消化した24年ですがアデルの成績を見てみましょう。
8試合 15打数4安打 .267 1HR 3打点 3盗塁 OPS.894

総評してOPSも.900付近あり打数は少ないので収束はすると思いますが、
調子としては良いと言えるでしょう。

まず表向きなスタッツとして、打率が.267ある点です。
23年は昇格後13打数で.230
22年は昇格後15打数で.133
21年は昇格後16打数で.250
打数が少なく昇格時期も違うのでなんとも言えないですが、ここ4年で一番の打率です。
今季から昇格したワシントン監督のもと、逆方向の意識をするようになり
よりこれから出場を続けていき、意識が出来れば打率は過去より高くなりそうです。

また盗塁は既に3盗塁と持ち前の走力を存分に発揮できています。
88試合出場した22年の4盗塁がキャリアハイなので今季は出場を続ければ大幅に更新するでしょう。

一番の改善は三振率です。
21年~23年のMLB昇格から15打数付近の三振率は45%~60%と非常に三振が多かったです。

たまたまという方もいると思いますが、調子が良くても悪くても三振が多いのがアデルの特長です。

ただ今季は15打数でわずか2三振と三振率は13.3%と明らかに三振が少ないです。
ここまで三振率が下がったことは過去に前例がなく

顕著に三振がおおいアデルですが、遂に三振が多い課題点を克服してきた可能性があります。


Baseball Savmentによる
22年〜24年のスタットキャストを載せました。
(右に行くほど、色が赤色に近いほど優秀)

22年スタットキャスト
23年スタットキャスト
24年 スタットキャスト

出場数も試合数もまだ現段階では全然違う為
あくまで参考になりますが
圧倒的に24年のアデルの表にあまり出ない裏ステが良くなってます。

少し抜粋して説明すると

xBAは期待打率といって打球の結果や種類に基づいて
予測される打率になっています。
アデルは.327とMLB水準でも高い評価を得ています。

Sweet-spot%は、安打性になりやすい打球角度(8〜32°)にどれだけ打球が集中しているかという指標で
こちらも非常に高い水準になってます。

またWhiff%は、スイングの回数による空振り率ですが、こちらも率が非常に少なく、いわゆる2ストライクで空振り三振になる以外の場面でも三振が少ないということが分かります。

先程お話したk%(三振率)もMLBでも少ない部類に入ってきています。

barrel%は、長打になりやすい打球速度・角度の割合ですがそちらも平均以上で、
期待長打率(xSLG)も平均以上です。

なんども言いますが打数が少ない分
たまたま好調なだけ、たまたまスタッツがいいと言うこともありますが過去にここまで良い前例のないアデルにとっては、覚醒の兆候と断言してもなんら問題ないと思います。

もし120試合ぐらい出場出来て、覚醒すれば
.250 25本塁打 OPS.800 30盗塁
ぐらいまでは行けると思います。

これからのアデルの起用が楽しみです。

以上、ありがとうございました🙏

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