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[2.8]Blenderで手書きアニメを作ってTwitterに投げるまで

Blenderのチュートリアルを作っていることで知られるAndrew Priceさんがこの度 2.80にバージョンアップしたBlenderについて色々説明してくれています(ただし英語)。

Youtubeのコメント欄にあるように、ドーナツチュートリアルも2.8用のものを作っているということなので、期待ですね。

I'm remaking the Donut beginner series for Blender 2.8! Subscribe so you don't miss it in the coming weeks 😀

さて、今回は2Dアニメを作ります。上の動画でもグリースペンシルについて触れられていますが、この記事ではその入り口を雑にかつ不親切に紹介する感じでやっていきます。

はじめましょう。

2D Animation テンプレート

Blender 2.80 を開いたら、スプラッシュスクリーンが表示されると思います。

New File > 2D Animation をクリックします。

スプラッシュスクリーンを華麗にスルーした場合には File > New > 2D Animation をクリックします。

すると、いつもと違う画面が開きます。

開いた時にはグリースペンシルで画面に線を描き込める状態になっています。とりあえずストローク描いてみましょう、マウスで。左ボタンを押しながらマウスを動かします。

おそらくガタガタな線になると思います。

滑らかな線を描く

マウスで滑らかな線を描くには、[Shift]+左ドラッグLazy nezumi のような感じでヒゲが伸びます。

先ほどの隣に線を描いてみます。随分滑らかに描けるようになりました。

(なぞるための)オブジェクトを置く

みんな大好きおさるさんを出して、なぞってみましょう。

3DビューのモードをDrawから Object Mode に変更します。

[Shift]+[A] > Mesh > Monkey をクリックしておさるさんオブジェクトを追加します。Moveコマンド([G]、[X])で少し右側に移動させます。

画面右上の Outliner エディタ で Stroke をクリックして選択状態にします。

3Dビューのモードを Draw に変更します。

これでまた線を描くことができるようになりました。

では輪郭と目を描いてみましょう。

恐らく描いた線がオブジェクトに隠れてしまうと思います。そういう時には表示モードを変えてしまいましょう。LookDev から Solid 、X-Ray を Onに。

表示はどうなりましたか?描いた線が透けて見えてますね。

もう少し線とオブジェクトの表示にメリハリのついたものにしたい場合にはMatcap表示を変更してあげると良いでしょう。この辺りは表示モードやオプションを色々変えながら試していくと良いと思います。

おさるさんオブジェクトを非表示にして線を確認することも可能です。

アニメーションにする

えーと、これをアニメーションにするには?って思った方もいらっしゃることでしょう。画面下の方に Dope Sheet エディタがあります。

画面の様子からして時系列に何かする感じに見えるので、青地に白文字の [1]をドラッグして[3]にしてみましょう。

その状態で3Dビューに戻って鼻を描いてみると…

もともと描いていた線が薄緑になりましたね。ドープシートの3コマ目に何やら白色の印がついてますね。

ここでカーソルキーの右、左を押して表示するコマ数を変えてみます。

なんとなくわかってきましたね、新しいコマに移動させた後に線を描くと「新しい線のみ残る」、「直前または直後の変更は異なる色で補助的に表示されている(オニオンスキン)」のです。

この場合は「1コマ目に戻って鼻を描く」が正解のような気がしますね。と、その前に3コマ目で右クリック> Delete Active で先ほど描いた鼻を消しておきましょう。

そして一コマ目に戻って鼻を描きましょう。

そして3コマ目に移動して、おさるさんを少し動かして、これをなぞっていくわけですね。


レンダリングしてみる

まだ1コマ目と3コマ目しか描いていませんが、できたものとしてレンダリングしてみたいと思います。とりあえず指定コマのレンダリングしてみましょう。[F12]キーをぽち。…あれ?おさるさんオブジェクトも一緒にレンダリングされてますね。

これは、「レンダリング対象に含まれたまま」になっているので、おさるさんオブジェクトをレンダリング対象外にすれば良さそうですね。

アウトライナーのヘッダー、漏斗アイコンをクリックして、 Restriction Togglesのカメラマークをクリックして有効にします。漏斗アイコンが見当たらない場合にはアウトライナーのヘッダー部分にカーソルを合わせてホイールをクリクリしてスクロールします。

するとアウトライナーの右側に一列アイコンが増えます。おさるさんオブジェクトの列をクリックして、レンダリング対象から外します。

そして[F12]キーをぽち。

これをアニメーションさせたい長さ分繰り返していくわけです、簡単ですね!

Twitterで表示できる形でアニメーション出力

シンプルに投稿可能な形式で出力するためにはファイル形式とエンコードのコンテナの指定を変更します。

・ File Format: FFmpeg
・ Encoding>Container: MP4

アニメーションレンダリングを行い、出力フォルダに 0000-0250.mp4 のような名前のファイルができていると思いますので、これをTwitterの画面にD&Dすれば(大体の場合)OKです。

まとめ

他にもストロークの補完を前提にした作り方やテクニック等色々ありますが、一コマ一コマ描いていく形のものが試しやすいと思います。

・ Blenderには2Dアニメーション用のテンプレートがあります。
・ グリースペンシルオブジェクトがあります。
・ メッシュオブジェクトをなぞるときに表示オプションの変更やMatcap表示で多少見やすくすることができます。
・ コマ数を変えて描いていくとアニメーションを作れそうです。

そうそう、タブレットでも描けますからね、今回マウスで描きましたけれども。

See Also:

YouTubeで"Blender Grease Pencil"で探してみるといいですよ。

もし、2.79を使っていてそちらでグリースペンシルを試したい、というのであればこちらの記事をチェックすると良いかも



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