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大人の恋の測り方

逆身長差の男女のロマンティック・コメディ★

オチはありがちといえば、ありがちなんだけど、全体を通して見せ方が秀逸。

人としての器の大きさとは何か
男性らしさとは何かを教えてくれる映画。

ディアーヌ(女性)は、美人でバツイチの敏腕弁護士。
元旦那とは仕事のパートナーで今でも一緒に仕事をしている。

アレクサンドル(男性)は、知的でユーモアのあるハンサムな建築家。
なんだけど、身長が137センチしかないので、誰と一緒にいても、首が痛くなるという悩みを抱えていたりするw

ディアーヌは、アレクサンドルとの初めての出会いで、彼のあまりの身長の低さにびっくりするんだけど、彼は身長の低さを個性と受け止めていて、ユニークに表現できるだけの知性を持っていて。

自分のコンプレックスを受け入れて、堂々と表現できるって、もうそれだけで器の大きさを感じてしまう私。。。。

しかも、積極的にディアーヌにアタックする。
仕事の約束をキャンセルして、僕と人生を変える体験をしに行こうって。←この辺すでに男らしい💕

その積極さに押されて、彼女も彼と付き合うことに。

でも、その間も彼女は、彼の背の低さを受け止めきれずに葛藤するの。

彼と一緒にいる心地よさや、内面に惹かれているけど、理想の男性像とは違いすぎる彼の外見が気になって仕方ない。
両親や周りの人の目も気になってしまうし、彼と一緒にいると笑われちゃうんじゃないかって、彼との事を隠したくなっちゃう。

そんな彼女の気持ちは、とってもよくわかる。
白馬の王子様がいないのはわかっているし、サンタクロースがいないのも知っている。

でも、相手に異性を感じられる外見を求めている自分をどうしてよいのかわからず、葛藤する自分もいて。

人は見かけじゃない。
大事なのは中身だ。

そうやって自分に言い聞かせるけど、なかなか気持ちが追いつかない。

そして、そんな彼女の葛藤を、彼もわかっているので、何度も彼女に確認するの。

この関係を続けるのかって。

彼女もちょっとずつ前に進もうとするんだけど、どうしても自分の葛藤を乗り越えられず、彼のもとを去ってしまうんだけど。

別れても彼のことが忘れられず、自分のしてしまった過ちに気がついて、自己嫌悪を感じながら後悔の日々を過ごしてて。

彼の大きさを知り、更には自分の小ささをも痛感して、彼のもとに戻ってハッピーエンドっていうお話😄

この映画、最初は身長がめちゃくちゃ低いアレクサンドルが奇異の存在なんだけど、
映画が進むにつれて、普通だと思ってる人たちほど、人としての器が小さい人間として映るの。

人との違いを受け入れられないってこういう事かって、実感した感じ。

こういう見せ方、すごいなって思うw

わたし的に大きな発見だったのは、人と比べるって悪いことじゃないなと思ったこと。

どうにもならないことを気にしてる時って、
イヤなことにフォーカスしちゃって、そこばっかり気になっちゃうという悪循環に陥るけど。

でも、ちょっと離れて他の人を見たときに、嫌な事以外に目が行くようになって、他の良さを再認識できるようになるじゃないかと気がついた。

この映画で言えば、元旦那の、人としての器の小ささが、彼女が彼の器の大きさを感じるきっかけになったなと思う。

更に、自分が本当に求めているものが何かわからないと、大切なものを手に入れられないんだなって感じたし、男らしさとは何かというのを、改めてわからせてくれる作品だったな😀

大人の恋って、偉大だw

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