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入門 #003:クラウドファンディングを利用するメリット(企画したい方向け)

さて、前回のnoteでは、クラウドファンディングの基本的な仕組みについてお話してきました。

では、実際に自分がクラウドファンディングで資金調達をするとして、「一体どんなメリットがあるのか」が気になる所ではないでしょうか?いくつか挙げてみます。

(1) ”初期費用” をかけずに実施できる

クラウドファンディング・サイトの利用は、基本的に初期費用が一切掛かりません。

プロジェクトを投稿する時も、プロジェクトを掲載する期間も、さらには万一失敗してしまった場合も、費用が掛かりません。

費用が発生するのは、目標金額を達成した場合のみ。

初期の費用や借入などが発生しない事は、「これからプロジェクトを立ち上げるぞ!」という方にとって魅力的な手段ではないでしょうか。

(2) ”アイデアの有用性” を図る場として使える

クラウドファンディングは、テストマーケティング的な使い方も可能です。

つまり、何らかのアイデアをプロジェクトとしてクラウドファンディングに掲載して支援を募り、どのくらい支援金額が集まったかでアイデアの有用性を図る・・という方法です。

(実際に大手企業の社内ベンチャー事業などが、クラウドファンディングで資金調達を募集したケースもあります)

(3) 事前に ”優良顧客候補” を獲得できる

クラウドファンディング・サイトに掲載されるプロジェクトは、通常の商品販売等と異なり「まだ存在していないものを作る」のが目的です。

つまり、クラウドファンディング・サイトで支援してくれる方は、まだ存在していないにも関わらずその将来性を見込んで出資してくれた方。

商品や店が完成した時の優良顧客やリピーターになってもらいやすい方々なので、こうした優良顧客候補がどのくらい居るのか具体的に分かるのも、クラウドファンディングならではのメリットです。

例えば、「レストランの開店」「コワーキングスペースの開店」「食品や酒類などの定期購入サービス」を考えている方にもオススメです。

(4) 募集終了後のページも有益な ”集客源” になる

クラウドファンディング・サイトで、募集が終了したプロジェクトは、同サイト上で継続的に掲載されます。

話題になるプロジェクトは様々なニュースサイトやWebメディアでも取り上げられる事が多いので、「募集終了後のプロジェクトページ」は多くのWebサイトからリンクされているページとなり、募集終了後も様々なWebサイト経由でアクセスされる可能性があります。

募集が終了しているため追加で支援金が集まることはありませんが、プロジェクトページを見れば、プロジェクトの概要と実際に支援が集まった結果が分かるため、活動の認知や実績の証明としても非常に有益なコンテンツとなります。(例えば、クラウドファンディング・サイトのプロジェクトページを見て、テレビや雑誌の取材、銀行からの融資などに繋がる事もあるそうです)

(5) EC販売の仕組みと連携して直接の売上にも繋がる

一部のクラウドファンディング・サイトでは、同サイト内にEC販売の仕組みを実装しており、資金調達に成功した商品をサイト内で直接販売できるような仕組みを備えている所もあります。

資金調達に成功したプロジェクトのページに「購入する」ボタンが表示され、クリックすれば商品購入ページへ飛ぶ・・といった仕組みです。

ゼロから自前でECサイトを用意するよりも、知名度があり人も集まっているクラウドファンディング・サイト上で販売できる事は、集客コストを考えてもかなり魅力的ではないでしょうか。

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以上、「プロジェクトを立ち上げたい」企画者向けに、クラウドファンディングを利用するメリットを5つご紹介しました。

次回の『クラウドファンディング入門』では、逆に ”支援する立場から” クラウドファンディングを利用するメリットについて、解説したいと思います。

お楽しみに。

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