ディレクションをするということ@mikaikeda6
おはようございます。ラブソル代表池田です。明日からラブソルメンバーは沖縄入り。
私は引越し騒動で埃を吸ったせいかアレルギーのような風邪のような症状が出ていて不快ですが、沖縄についたらそれがサクッと治ったりしないかという妄想を抱いていますが、さてどうでしょう。
今日はディレクションをすることについて書いてみたいと思います。
それというものも、先日読んだこちらのnoteにいたく感動したからなのです。
デザイナーの前田さんの会社NASUに最近入社したマミさんが書いたnoteで、前田さんによる鬼ディレクションの一部始終を綴っています。
私もラブソルではディレクションをすることがよくあります。多いのは動画やWebサイト、そして最近ではデザインに関しても。
私は動画編集もできないし、デザイナーでもありません。それなのに何を偉そうにディレクションなんてやっちゃってるの? って思うこともあります。
ここでふと、会社員時代の仕事を思い出しました。後半、私は化粧品会社で商品開発をやっていました。開発と言っても研究職ではなく、マーケティングの方。商品のコンセプトを考えて、デザイン会社にデザインを依頼、研究所に処方を依頼、容器メーカーにパッケージを依頼、広報とPRについて検討などなど。
これがめちゃくちゃ楽しかったんですが、考えてみたら今と同じような仕事だなと思います。
お客様からの依頼からスタートするという点は以前とは違いますが、Webにしても動画にしても、メイン事業のノベルティにしても、ゴールに向けて各所に相談しながら進めていきます。
全部の分野のプロ中のプロであることはできませんが、ゴールのイメージが描けていればディレクションはできると考えます。ただ、全く知識がないとできないのも事実。
だから、以前は苦手な理系の処方についても勉強したし、今では印刷について、工場の機械について、中国との貿易についてなど、勉強しています。
その分野の知識を習得すればするほど、その道のプロと話が合うようになるのは面白いなぁと思います。
ラブソルの仕事は、多岐にわたり、多くのプロの方の手を経て商品をお客様に提供しています。
そのため、プロの方といかに語らえるかはとても重要です。
そういった知識と、直感を合わせてディレクションをしています。
で、ここからは反省文です。
ディレクションをする際に、上記のようにプロでないという思いが邪魔したり、締め切りがギリギリだったりして、中途半端なディレクションをしてしまうことがあります。
直感が「何か違和感」を覚えているのですが、修正する時間がなさそう、うまく言語化できないので、見逃してしまう。
そうするとだいたいクライアントさんに、まさにその違和感の部分を指摘されてしまい、大いに後悔することになるのです。
つい先日は、とあるデザインの案件で翌朝提出の提案書を夜中にひっくり返して再検討するという事件がありました。
少し詳しく書くと、私がディレクション、さよがデザインを担当する案件でした。お客様からのヒアリング内容を元にさよにお願いしていましたが、この件、弊社の直接やりとりしているクライアントさんの先に最終顧客である企業の担当者がいます。
その意向が直接伝わってこない状況に、ちょっとストレスを感じていた私は明らかに気持ちが入っておらず、さよへの依頼の仕方も雑だったと言わざるを得ません。
お互いにバタバタしていたこともあり、提案の前日にでてきたデザインを揉む時間もないから、ちょっと手直しをして出すしかないかな、そんな風に思っていました。
そこで飛んできたのがゆかからの一言。
「このデザイン、本当に心から良いと思っているの? 自分が欲しくないものをクライアントさんが喜ぶと思う?」
さらに、デザインの意図を尋ねられ、答えられないようなものを出していいのか? と畳み掛けられました。
ぐぅの音もでないとはこのこと。
そうです、出すことが目的となって、それをデザインする目的、誰がどういう目的で使うのか、どう思われるためにやるのか、などがすっぽりと抜け落ちていました。
そこから真夜中のラブソル会議@オンラインが始まりました。
時計は深夜1時を回っていましたが、そこから根本的な「デザインコンセプト」「デザインの目的」に立ち返ってスタートしました。
クライアントさんに連絡し、朝一の締め切りは午前中いっぱいまで伸ばしてもらい、翌日の昼まで、3人で必死に進めました。
3人とも寝不足でなんとも疲れの残る顔立ちでしたが、それでも最後提案を送れた時はなんとも言えない達成感がありました。
そして、本日、リアルでクライアントさんに会っての打ち合わせ。
まだ最終顧客には見せる前でしたが、一定の評価を得ることができました。
あの時、違和感を抱いたままの提案で進めなくてよかったと心底思いました。
そして、3人でやっている会社で、誰か一人でも気づいてそれを指摘してくる環境があったことが幸せだったと感じています。
先ほどのNASUの前田さんのディレクション。
読んで感動したと書きましたが、どこに心惹かれたかと言うと、マミさんのわかりやすいレポートはもちろんのこと、前田さんの細部に至るまでの指摘そのものでした。
先日の私のような、なあなあに済ませようとする姿勢は一ミリも見えません。
もう、結構良いデザインじゃん! となってからもどんどん指摘して修正していきます。そして格段に良くなっていきました。
違和感を殺さない。
平常時は多分ある程度これができるのですが、忙しいからとかなまっちょろいことを言って逃れることなく、違和感に敏感に仕事をしていきたい。
そう思います。
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ご紹介したマミさんのnoteでつくりあげられたバナーのイベントが、11月10日に行われます。
ラブソル代表のゆかが、前田デザイン室初代運営リーダーで、一緒に箕輪編集室の運営もやっていた浜田綾さんと対談します。
残席わずかとなっておりますので、ご希望の方はお早めに!
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LA BOUSSOLE
代表 池田 実加
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