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旅に出て、世界を感じて、考えること @mikaikeda6

こんにちは。ラブソル代表の池田です。
カンボジアの旅も4日目になりました。
昨晩、首都のプノンペンから夜行バスを使い、遺跡の街、シェムリアップに移動してきました。
こちらの夜行バス、リクライニングシートではなく、フルフラットのシートなんです。椅子状態のものがフラットになるのではなく、バスに2段ベッドが備え付けられているような感じで、寝ることだけを想定している作りです。
5月のカンボジアでも利用して気に入ってしまい、再度利用しました。
宿泊と交通が一緒になって、なんと15ドル。やめられないやつです。

昨日の午前中で、カンボジア訪問の主目的であるイベントが終わったので、午後からは自由に過ごす時間です。
もちろん仕事はしながら色々と吸収していきます。

昨日の午後は、プノンペンでポルポト時代の負の遺産、トゥールスレン博物館とキリングフィールドの見学ツアーに行ってきました。
トゥールスレンはポルポト時代にポルポト派から目をつけられた人々が収容され拷問された場所。そしてその人たちが拷問の上、処刑されたのがキリングフィールドです。

元々は富裕層の住む場所で学校だったというトゥールスレン。今は明るい日材の差し込む穏やかな空気が流れる場所になっていました。キリングフィールドについても、この場所から多数の処刑者の遺骨が出てきたと言われても信じられないくらいの暖かな農村風景が広がっていました。

アジアが大好きでなんども訪れています。今年だけでもセブに2回、カンボジアに2回。近いし安いし、食べ物美味しいし、人は優しいし、最高です。
ですが、ついリゾートに滞在してプールにぷかぷかして時間を過ごしてしまいがち。
今回は、歴史にも触れたいという想いで、上記ツアーに参加しました。
また、その2日前には、発展途上国で医療ボランティアをやっている団体、ジャパンハートさんの病院訪問にも参加しました。

どちらのツアーでも、カンボジアの近代史に触れることになり、色々と考えるきっかけをいただきました。

ポルポト政権下では、原始社会主義を理想とし、豊かさは敵、農村回帰が叫ばれました。
そのため、富裕層や知識人が一掃されることになったのだそうです。
この時代に、政治・医療・教育が完全に破壊され、その後、ポルポト政権崩壊後も復興に時間がかかる要因となってしまいました。


ポルポト政権、もちろん世界史で習って知っていましたが、実はあまり詳しく知りませんでした。
カンボジア、内戦、クメールルージュ。そんな単語は知っているのです。でも、実際にどのくらいの人が殺されたとか、なぜ殺されたかについてはわからない。もっと言えば興味がないから調べない。そんな感じでした。


詳しい歴史についてはまた別途まとめたいと思いますが、まずは思ったことを書きます。

歴史の中で、こういう内輪の残酷な虐殺劇は何度か起きています。
パッと思いつくだけでも、フランス革命時の恐怖政治、ナチスドイツ、中国の文化大革命など。いずれも、思想の違いなどで大量の人が拷問され殺されています。
どうしてそんな恐ろしいことができるのか?なかなか理解できるものではありません。

ただ、これらの勢力も出てきた当初は、崇高な理想を掲げ、国民から支持されたものばかりです。
ポルポトにしても、隣接する国々から自国を守った英雄であったわけです。だからこそ政権を取れたのですから。

これがいつしか国民を弾圧するようになるのが恐ろしいところです。


私は、「崇高な理想」って怖いなと思うんです。
大きな指針を決めるのは良いことですが、あまりに厳しくしすぎると、次第に、大きなゴールのための枝葉のルールが無限に増えて行きます。
それに少しでも抵触するとダメとなっていくと、ルールに従うことが目的になっていき、だんだん頭で考えなくなります。

また、もう一つ怖いのが「自己保身」。
崇高な理想の実現のために始めたはずが、いつしか自分の立場を守ることが大事になってしまう。
立場を揺るがす可能性がある人を片っ端から殺さなければいられなくなってしまう。

人間の弱さや儚さを感じます。

清廉潔白な理想は長続きせず、自己保身に走ってしまう。
ある意味人間味があるようにすら思いますが、それによって弾圧される国民はたまったものではありません。

今も世界のあちこちで同じようなことが起きていて、そういうことのない平和な世界がきて欲しいと思います。ただ、自分にはそこに影響を及ぼす力はありません。

ただ、そこから学んで自分の生活に生かすことはできます。

今回特に思ったことは、とにかく「自分の頭で考えることをやめない」ということ。
会社も6年目を迎え、ある意味、流れに身を任せていても会社は回るようになりました。しかし、同じことを漫然と続けてしまうと、きっといつかルールで縛るようになったり、自己保身に走るようになってしまうように思います。
もちろんそうなったからといって誰かを虐殺したりしないですけれども…でも本当の殺人じゃなくても経営者が従業員を殺す、会社を殺すことなんてザラにあります。

ラブソルが柔軟に発展していくために、自分たちも柔軟であらねば、そんなことを考えました。


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LA BOUSSOLE
代表 池田 実加
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