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『戦略と情熱で仕事をつくる』でお金を稼ぐことについて改めて考えてみた @saayoo345

おはようございます!
世間はお盆ですねぇ。一昨日より神戸、徳島と旅行し、街に人が集まるお盆感をひしひしと感じております。カブトムシはやっぱり夏の虫。そんなイメージが湧くほどムシムシとした、夏らしい天気。夏だなぁと感じる頃には、もう終わりがすぐそこだったりするんですよねぇ。(どうした)

ピンク色が目の前を掠めた気がして、ふと見上げるマジックアワー。

こちらは去年の阿波踊りの様子ですが、どうにもずっと忘れられない夏の空の色です。

そしてブルーからピンクへのグラデーションと言えば、こちらの本。

下手すぎる話の流れにびっくりしますが、本日はこちらの感想などを書いていきたいと思います。

こちらの本、ボードゲームソムリエの松永直樹さんという方が、ご自身のこれまでを振り返りながら、自分が好きなことで生きていこう! と決心し今に至るまでを綴った本です。

お金もない、人脈もない、肩書きもない。
この3つは大概の人が何かを諦めるいい言い訳になると思うのですが、それでも成し遂げちゃったという話を読んでしまうと、もう今後「挑戦できない言い訳が使えなくなっちゃう」危ない本です。

この本を私的に一言で表すと、松岡修造さんのような本。

冒頭からずーっと、「がんばれ! がんばれ! 

がんばれ!」

と、コロコロのついた台車に乗せられて背中からグイグイ・ガーッ! と押されている感じがします。

「僕にもできたんだから、きっとあなたにもできるよ。」そんな風に言われている感覚です。

一番好きだった章は第5章「お金をもらう」という決断をする

それまで無償で行なっていたボードゲームのイベントで、お金をもらおうと決断するお話です。「やらせてもらってるからお金はもらえない」・「好きでやっているのにお金を取るの!?」こういうお互いの気持ちとどう折り合いをつけるかという、好きなことを仕事にする上でとても大事な決断です。

以前ブックライターの佐藤友美さんの公演を聞いた時にすごく残っている言葉がありまして。お仕事の金額について悩んでいた佐藤さんに旦那さんがかけた「安かろうが高かろうが、その仕事に対してのあなたの熱量は変わらないのだから、しっかりもらってもいいんじゃない?」という言葉。

例えば、あるお仕事の金額を3万円にするか10万円にするか悩んだとして、自信がないと「3万円くらいでいいか」と弱気になってしまいがちですよね。この考え方に対して、「いくらにしようがあなたは全力でやるんだから、10万円もらってもいいんじゃない? どっちにしろ一生懸命やるでしょう?」と声をかけられたことで、気持ちが晴れたというお話だったんです。

好きなことであればあるほど知ってもらいたいからやりすぎるし、でも時間を使うからには「うーん、見合わなかったかなぁ」なんて思うこともある。

でも、そこは自分自身がそこに価値があると自信が持てるかどうか、その覚悟を持てるかどうかなんですよね。「3万円だからこの程度でいっか」などと線引きなどできない人は、しっかりとお金をもらう覚悟を持った方がいいというお話でした。

うーん、刺さる。

ただただ、頑張ろうとすると出会う様々な困難、誰にでも起こりうることを真っ正面から一つひとつ向き合ってきた人の物語です。

やりたいことがあるひとはもちろん、やりたいことがわからないという人も、とりあえずコロコロのついた台車に乗ってみることをお勧めします。(意:読んでみてネ)


ちなみに、第1章に描かれている松永さんの初海外・ドイツでの危機。日本で当たり前に使えている携帯が繋がらずにピンチ! というお話があるのですが、私も同じような経験が。

一人でニューヨークに行った時にブルックリンにairbnbを借りていたのですが、向こうについてwi-fiで住所調べればいいやとたかをくくっていたらwi-fiが全く通じず、グランド・セントラル駅で途方にくれたことがあります。

道ゆく人に「ブルックリンに行きたいんです…」と聞いてみるものの、「世田谷区に行きたいんです…」と言ってる様なもので、世田谷区のどこやねん! となる人々。どうにか最寄駅に辿りついたものの、そこは大麻の香る街の夕暮れ。「死ぬかも…」と息を殺してトポトポと歩いた経験をへて「まぁ人生どうにかなる」と思えることは、結果死んでないし悪いことではないなと思う次第です。(住所は調べた方がいい)


この本の制作に柴山や友人が関わっていることで、その後のイベントなどを著者の松永さんとご一緒させてもらう機会が多いのですが、この方に出会うまで、私はボードゲームという言葉にここまで関心を持つことはありませんでした。その面白さをちゃんと知ることができなかったかも。

自分たちでルールブックを読みながら進めるのも面白いけど、ソムリエが私たちのためにゲームを選び、解説してくれるなんてなかなか経験できないですもんね。

家族や友人同士の遊びだけでなく、自分自身を知るきっかけやビジネス脳を鍛えることにも繋がるボードゲームの奥深さ。これに触れたことで、私はこれから何かに困った時に解決する手段の1つを、新たに得たのだと思います。

この「出会ったか、出会っていないか」、「知っているか、知らないか」の差は一日一日大きくなっていく。

人生は思っているほど長くない。

やりたいことに迷う人が、この本を読んでガッと加速していく、そんな風景をこれからどんどん見ていけるのではないかと、勝手にワクワクしてしまう私でありました。


そんなこんなで、この本の出版記念イベントの第3弾が8/22(木)代官山蔦屋書店で行われます。

松永さんご本人と編集者の木村さんが登壇し、私がモデレーターを努めます。(プルプル)

対談の後にはゲームタイムもありますので、ぜひボードゲームの魔力に触れに来てください^^

1人で来ても友達と来ても、楽しめること間違いなし、それは保証します!

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LABOUSSOLE

プランナー / コピーライター
柴田佐世子

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