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「じゃあ僕が先に行くね」「ああ」「こうして……ねえ前を隠すと後ろが隠せないよね」「隠す必要があるのか」「そうじゃないけど……やっぱり先に行ってくれる?」「……」

トロカトの学園物はすごくいいよね……彼らはそういう年だから本当にいい。彼らは修学旅行で温泉に行けばいいと思いました。なぜなら裸のつきあいをして欲しいからです。

タオルで前を隠すデュオとヒイロを見てカトル様もわーって思うんだけどなんだか同い年くらいの子に肌を晒した経験がないので同じ男性であっても躊躇するんだと思う。昔銭湯によく通っていたんですが、年下の人に聞いたら銭湯なぞ行った事がないからかごの使い方を知らぬって言ってて驚いたのですが、きっとカトル様も大衆浴場とか行かないでお家のお風呂でサウナとか入っていたのでちょっと気が引けるんだと思う。でも使用人の人は服着てるのにいつも自分だけ脱いでるから、周りの人も一緒に裸になる感じが楽しくて、早く温泉に行こう…って思って脱衣所でトロワの体を見ると自分と余りにも違うので、しばらく見とれてしまっている所にトロワが「どうした?」って聞いてくるんだと思うんだよね「あ、いや、トロワってけっこうがっしりしてるなあって思って」
「そうか。それでタオルを見つめてどうしたんだ」
「トロワはタオルを腰に巻いて入るの?」
「いや」
「こういう所初めてだからマナーが分からないんだ」
「そうか。前をなんとなく隠しながら行けばいいだろう。例え隠さなくても誰も気にしない」
「そうか……」
「何か気になるのか?」
「ううん、裸で外に出るみたいでなんだか気後れがして……」
「……腰に巻き付けたいのか?」
「でも短くてなかなか難しいものだね」
「やってやる」
「えっ、あっ、いいよ、トロワ。自分でやってみる」
「だが……お前の方が先に脱衣所に来ていただろう。まだここにいるとは思わなかったが……」
「あ、うん、なかなか難しいね、あはは」
「貸してみろ」
「あ、だめっ、トロワ……あのっ」
「どうした」
「取ったら……見えちゃうから……君に……」
「……」
「ごめん」
「見られたら困るのか?」
「いや、その……なんとなく……」
「カトル」
「何?」
「風邪をひくぞ」
「そうだね……君は先に行って。後から行くから」
「カトル、あまり隠そうとすると……」
「えっ」
「そっちの方が気になる」
「そんな……、えっ、そういうもの?」
「ああ」
「そうか、そうだよね。じゃあもう行こう!」
「あまり急ぐと滑る。温泉の泉質のせいだ」
「気を付けるよ。ありがとうトロワ。じゃあ行こう」
「ああ……」
「……」
「……行かないのか?」
「トロワ、先に行って……」
「……(大丈夫なのか……)」

ってなると思うんだけど、多分トロワがいなかったら勢いでぱーっていけたかもしれないなあって思いました。

こんな事があったら夜は盛り上がっちゃうと思うなあ。直接的な表現をしてすみませんそうでもないか。

浴衣姿のカトル様にトロワは盛り上がると思うんだよなあ。心の中ではすごく盛り上がってると思うんだよなあ。さっきの一件があったから気になっちゃったのかもしれないなあって思いました。学生の話なのに温泉の話になってしまった……。おかしい……。

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